東日本大震災が発生した日、“DAY1”からの9日間、
岩手県庁内にある県災害対策本部に何が起こったのか、
その本部の人間たちはどのように動いたのか・・・・。
あの震災のまえから県災害本部立ち上げに尽力してきた
山口県出身の若い医師の目線で綴られるノンフィクションです。
3月11日に読み始めて、その日はDAY1までしか読めませんでした。
次の日はDAY2、その次の日はDAY3・・・・
通勤電車内で読みましたが涙が出るのを抑えることができませんでした。
あの震災前に、岩手県に、
このような災害対策本部が実働可能な状態で存在していたことに感動しました。
そしてそのことが、多くの人を救ったであろうことに感謝します。
もちろん、いろんな阻害因子があって、
被災された方々にとっては不満だらけの本部とその動きだったでしょうけど・・・・
さらに、
国がいかにアホかっていうこともあらためて分かりました。
縦割りの弊害とひとことでは済まされないお粗末な対応の数々。
対策本部の方々が、
多方面からあーだこーだと責められながらも、
頭を下げたりして一人でも多く助けたいという思いだけで
心身をすり減らして尽力してくださったこと、
何度でもこの本を読んで、
思い出していきたいと思います。