東日本大震災から1年経った2012年3月に発行された、「文藝春秋」の臨時増刊号。
「文藝春秋」創刊は大正12年、
その年に関東大震災が起こり、文藝春秋も発刊の危機に陥りましたが、
創刊人の菊池寛らの尽力により継続され、
当時の作家さんたちが震災体験を綴った「震災文章」が掲載されました。
それにならって、
東日本大震災後の多くの作家さんの文章と、
合わせて関東大震災後の「震災文章」、阪神淡路大震災後の文章も掲載された、
たいへんボリュームのある一冊です。
実はこれ、発刊直後に買って、読み始めたんですが、
少し読んであとが続きませんでした。
涙が出て全然進まなかったんです・・・。
今回「よし!読みきるぞ!」と気合い入れて始めたんですが、
やはり泣けてしまったり考えさせられたりして、
読み終えるまでひと月以上かかってしまいました(汗)
いろいろ思い出したりしたと言うのもありますが、
「日本人とは」と問う内容が多かったことも
読むのに時間がかかった一因かもしれません。
これは完全保存版ですね。
生きている間に、日本人として、何度も読み返したいです。
復興の様子を見守りながら・・・。