イラストレーターの和田誠さんが描いたジャズメンたちの肖像画に、
村上春樹さんがそれぞれエッセイをつけた本。
50名ちょっとのジャズメンたちが紹介されています。
今年に入って、ジャズの歴史をマンガで学びつつCD聞いたりして
ちょっとずついろんなジャズメンの顔と名前と音楽が一致してきたところだったので、
とても楽しく、すぐ読み終わっちゃいました
とはいっても、
これからジャズのお勉強が進むにつれて何度も開くことになろう本です。
和田さんの絵があってこその村上さんの文章なのですが、
ジョン・コルトレーンとかキース・ジャレットとかサラ・ヴォーンとか
有名だけど載っていない人もいる一方、
なんだか全然知らない人もたくさん載っていて、
それはもちろん私の勉強不足なんですが、
そんな私でも知っている結構なマニアック処は載っていたりするので、
もしかしたら和田さんや村上さんとジャズの趣味が合うのかもしれません
たとえば、
あんまりメジャーじゃないけど私は結構好きなビックス・バイダーベックとか
ライオネル・ハンプトンとかが載ってたり、
トランペットでは、わたくし今のところクリフォード・ブラウンが一番好きなのですが
村上さんもそうみたいだし、
わたくしアニタ・オデイも結構好きなんですが
村上さんも白人女性歌手では一番好きみたいなこと書いてるし・・・。
まだ勉強不足なんで、これからもっと学んだらもっと共通点が出てくるかも
あと、音で聴いていて、
あれとこれはちょっと違うな、とか、
感じることはできてもそれを言葉で表現できないことがまだいっぱいあるんですが、
それが、ぴたっと書いてあって、「ああ、そういうことか!」と腑に落ちることも多いし。
また村上ワールド全開で、
わかりやすいのかわかりにくいのか判別困難な例えで説明してあったりしてね・・・
各ジャズメンのアルバムで村上さんのイチオシっていうのも載ってるんですが、
いつか、自分が行きやすいジャズ喫茶とか見つけたら、
そのイチオシをひとつずつ毎回リクエストして全部聴いてみたいなーとか思ったり
村上春樹は小説もまあいいけど、
こういうエッセイみたいなののほうが好きかも。
マラソン、ウイスキー、クラシック、ジャズ・・・
なんとなく趣味が一緒なのでね