ドライバー同士で話をする中で “気持ち先行型の運転” という表現を使うことがある。
サン・ニイ・イチ・スタート!とタイム計測が始まると、0.1秒でも速くゴールする為に
速く走る(りたい)気持ちだけが先行して、運転操作はエイッ・ヤッのチカラワザ。
車との対話ゼロ、気持ち一方通行のドライビングのことです。
往々にしてこんな走らせ方で出るタイムは、冷や汗をかく割にはいいものではない。
せいぜい限界まで走らせた感で、自己陶酔にひたれる程度だ。
無事ゴールできれば次もあるが、この手のドライビングは車両運動の約束または、
裏付けを無視して走らせてしまう事が多く、事故とは紙一重。
“速さは時の運”的危険をはらんだドライビングとも言える。
こう走らせたい、は車あっての話だ。
車の動きを待ち、反応を読む、そこに自分の気持ちをシンクロさせる。
対話型のドライビングがあるとすれば、物理限界ともシンクロする。
自動的に安全運転であり、望むなら速さをも演出できる。
ここには気合も根性もいらない。
心拍数も呼吸も平常でいてこそ、冷静な判断ができ、正確なコントロールに結びつく。
ドキドキ(トキメキとは少し違うかな)がある内は、車との対話が進んでいないと考えるか
ドキドキしない範囲の走らせ方をやってみるかだ。
こうすることで急激に車との対話の意味が見えてくるかも知れない。
すでに対話型ドライビングをやられている方には、いまさらな話ですが・・・。