クルマのサスペンションと長いお付き合い

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FD3Sのサスペンションセッティング その6

2016-06-16 20:48:26 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
純正のスプリングレートからスポーツ走行用のハードスプリングに変えたとき、ショックアブソーバーの減衰値もハードスプリングに合わせます。

(ショックアブソーバーとスプリングがキット化されているものがほとんどですが)

スプリングレートを選択してそれから減衰値の順番でセッティングを進めていくのが一般的手順です。

例外的にダンパー単品で手に入れて、このダンパーと組み合わせるには何キロくらいのスプリングレートからテストしていく?といった場面もあるかもしれませんが、
減衰値にスプリングレートを合わせるという考え方はありません。

前後スプリングレートの組合せを選択した後に、車体の動きを「感じて」減衰値の大きさと減衰特性で落ち着かせていくのが正しい手順です。
同時にコントロール性(操縦性)もチューニングしていきます。

足回りを固めたら、純レーシングカーのようにロール感が無く、地面に張り付いて走っていくものだと思い描いている人は、
ハードスプリングには大きな減衰値が必要で、ロール感を感じたり、コントロールがうまくいかない時は一方的に減衰値が足りない ! とにかく減衰不足!だと
結論づけることが多い気がします。

市販されているスポーツキットで時々見かける過減衰ショックアブソーバーの場合、深くロールしやすく、ロールの戻りが遅くなります(過減衰だから時間をかけて戻ります)。

ハードスプリングを選べば有効ストロークが短くなり、減衰値を硬くすると、時間当たりのストローク量が短くなります。

つまりハードなスプリングと高い減衰値を仕込めば、ストロークしない足になり、接地荷重の変動が激しく、神経質な操縦性の方向に向かうということです。

神経質で乗りづらいのがチューニングカーで、乗り易いクルマはタイムが出せない、こんな荒っぽい話もききます⋯⋯果たしてです。

どこのシーンがタイムアタックの邪魔をしているのかを修正していけば、
タイムもコントロール性も向上していくはずです。

FD3Sは動きをまとめることで素晴らしいクルマであることがわかります。

そうならないとしたら煮詰め不足・・・









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