クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

G-BOWL 24

2010-04-07 13:43:31 | G-BOWL
ゆりかご運転

Gをうまく操って車を走らせる事ができれば、運転している自分はもちろんのこと、
助手席の人も心地良い。

いつかの仕事の折り、神経をピンと張りつめてテスト走行をしている最中に、
ついさっきまで話をしていたスタッフが助手席で気絶をしている事が、良くあった。
悪路走行だろうが、高速周回路だろうが、数分で夢の世界。
声を掛けると直ぐに返事が返ってくるから、ウツツ状態か?
ほど良い揺れが、眠気を誘うのだ。

電車の中で居眠りをしている人を観察していると、
ゴットンゴットンと揺れている時は、周りの人が心配するくらい深い眠りに落ちるのに、
電車が駅に止まると、パッと目を開けて周りを見渡す。
揺れていないと、眠れないのだ。
赤ちゃんを休ませる時のゆりかごが、動いていないと役目を成さないのも、
母親の体内にいたときの歩行の揺れが、関係しているのだろうか。

同じ眠るでも私の知り合い夫婦は、腕自慢の彼氏の横で
「気持ち悪くなる前に眠る」と言う特技で、乗り切っていたらしい。
シートベルトをしたまま、前後左右に頭をグラングラン揺らしながらも眠る!
なんとも涙ぐましい話だ。
彼氏の運転が、普通ではなかった事に気が付いたのは、結婚したあと。
しかし、今ではG-BOWLのピンポン球を落とす気がしない、とまで言っているから、
本当の揺りかご運転が、出来ていると思われる。

自動車は、一歩間違えると不愉快な機械じかけの揺りかごにもなる。
助手席の人が気持ち悪くなるなどは、もってのほか。
気をつけましょう。