東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

定期借家契約のUR梅田団地 (大阪・北区)

2013年05月20日 | 定期借家・定期借地契約

 「2014年の2月に立ち退きしなければならないが、いま近くの病院で心臓病の治療をうけていて、遠くにはいけないので困っている」という相談がありました。賃貸契約書をみせてもらうと、1960年2月から60年契約の借地上に建設されたUR住宅です。3年間の定期借家契約になっていました。

 梅田団地といって繁華街の中にあり、話を聞くと、古い住宅なので賃料も安く(1DK・4万5000円)、便利なので空きが出てもすぐに入居者があるそうです。どんどん入居させているということは、具体的な計画(建て替えや転売など)がたつまでは、再契約を繰り返し、計画が持ち上がると再契約を拒否できるようにしていると思われます。

 今すぐ立ち退きにはならないだろうということで、安心されましたが、平成32(2020)年借地契約が満了するころには、再契約拒否の可能性があります。更新の保証がない賃貸契約で不安を与え住まいの権利を奪う制度を公共住宅に適用することへの怒りをあらためて実感しました。

 

全国借地借家人新聞より

 

東京・台東借地借家人組合

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