木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

謝罪をしない者は報復を恐れる

2010年05月09日 | Weblog
米軍駐留の抑止力について。
迷走する「普天間基地の移設」について、今更のように鳩山首相が「抑止力」を持ち出したのには驚き。
沖縄米海兵隊の「抑止力」を鳩山氏にレクチャーしたのはおそらく「売国官僚」、ろくな連中ではないだろうけど。
「抑止力」を言う人達は、北朝鮮のテポドンが、韓国が竹島を占拠してる、中国が尖閣諸島のガス田を独り占めしようとするというようなことをあげて、海兵隊が日本の国外に行くことで、そうした危機が一挙に押し寄せてくるかのように言う。
しかしこのブログでも以前専門家の意見を紹介したことがあるが、海兵隊というのは最前線の上陸部隊で、抑止のために駐留しているわけではないし、もし仮に戦乱状態が起きた時、自国民を救出するのが第一の任務だという。
日本のために中国や南北朝鮮に「睨み」をきかせてくれるわけではない。
日本が北東アジア諸国に対して、過剰に警戒心を抱くのは、やはり過去に彼らに対して犯してきた罪に対する「報復」を恐れる気持が上層部ほど強いからではと思う。
過去に対する「謝罪」をわが国はきちんとしていない。
日本は海を越えて、中国大陸や朝鮮半島を侵略していったけれど、大陸側から日本に侵攻しようとしたのは「蒙古襲来」だけ。
それも元のクビライが、日本との交流を求めてきたのに、それこそ時の鎌倉幕府が、唐の商人の情報ばかりで判断して、それに真摯に向き合わなかった、つまりちゃんとした外交を展開しなかったという歴史エピソードをNHKが放映していた。
日本は今までアメリカ一辺倒で、独自の外交をやって来なかったので、アジア諸国と平和外交をして行く方法を持っていないと言ってもいいが、これからそれを模索していくべきで、米軍の軍事力に頼っている時代ではない。
沖縄でも徳之島でも、住民は反対運動で盛り上がっている。
成田空港建設反対でも、各地のダム建設でも、最初は住民は一丸となって、反対する。それを政府や行政は先延ばしし、あるいは押さえ込み、振興策や補償で分断してきた。
やがて人々は疲れ、あきらめさせられる。
そうしたあり方を繰り返させないために、私達はどうすればいいのか。
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