木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

あらゆるインフラはネットワークの発想で

2015年03月18日 | Weblog

北陸新幹線延伸で地域の交通は?
先週末、長野までだった北陸新幹線が金沢まで延伸された。今月は長野のニュースはこればっかりの感があった。
華やかな「新幹線出発進行」の影で、JRから切り離された長野以北の在来線が多難な出発をした。
交通はネットワークが命だ。だから在来線は県境を越えて連携しあわなくてはいけないのに、残念ながらはなからそういう発想はないらしく、新潟県は早々に自県だけの第三セクター方式の鉄道会社を発足させてしまった。
豪雪地帯を抱える北信濃地域、赤字で四苦八苦は目に見えている。素直に喜べない新幹線延伸である。
路線バスを乗り継いで目的地に行くというテレビ番組がある。地方のバス路線は回数も少ないし、終バスの時間も早い。乗り継ぎの便もそれほど考えて組んでいるとも思えない。事前に調べて行く旅ではないので果たしてうまく乗り継げるのかスリルがあって、ハラハラドキドキさせる。
見ていてわかったこと。それは県境を越えて乗り継ぐということがとてもむずかしいということだ。
バス路線はそれぞれの県内で完結していて、それを越えて運行するという発想がバス会社にない。(行政が邪魔をしているのかもしれないが)。
これは今日本の社会でまだまだ残っている古い発想だと思った。
縦割り、組織益、身内ばかりで固まりたがり、他の組織の批判をするのが大好き。
警察組織が典型だと思うが、所轄にこだわって、争っている姿がよくドラマに登場するが、かなり真実に近いと思う。
警察の失態、犯人をなかなか捕まえられない現実というのは多分この「所轄主義」にあると思う。
線路は県を越えてつながっているのにその上を走る電車の運行が県を越えられないとは・・・。
最も信越線は長野と群馬の県境で線路を断ち切ってしまったが。
しかしこれからの人口減少社会では行政の多分野にわたって広域で連携していかなくてはならないことになる。ゴミ処理、上下水道の管理運営等。
人が減り、高齢者が増え、それなのに新幹線に期待して、観光に来てくれるのではという考え方が理解できない。
高齢者は時間はあるかもしれないが、体力がないし、消費もしない。
それよりも自分達の生活する場を快適にイキイキ過ごせるところにしようと工夫する時代にこれからはしていくのがいいのでは?
長野駅前もずいぶん華やかに改装された。あれはJRの事業なのかと思うが、市も駅前整備事業という名目で関わっているのだろうけど、一つ評価できることがあるとすれば、雪よけの大庇か。

コメント
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