2007年も暮れていきます。
外は雪がザンザン。信州は本格的冬に突入です。
このブログの目次を、今年の最初から見てみたら、「沖縄集団自決」、「従軍慰安婦問題」、「改憲」などのタイトルが並んでいました。
世の中は、「消えた年金記録」と「食品偽装」が、今年を象徴するできごとのようです。
「国を守る」とか「国益」、とかいう言葉を聞くと、寒気がします。
「北朝鮮が攻めてきたら、どうするんだ」と、すぐ言う人がいますが、日本が挑発しないかぎり、北朝鮮は日本を相手にしないと思いますよ。
よく言われることですが、資源の何もない日本に攻めてきても得なことは何もない。
国境とか、漁業海域、公海上の資源開発をめぐっては、利害が対立して、紛争はあると思いますが、それを解決するのが外交。軍事じゃないと思います。
「国益」、「国益」って、口を開けば、そんなことを言う、山本一太という参議院議員がいます。
あなたが言うと、ホントに軽く聞こえます。「国益」の中身教えてください。
多分、自民党議員と、それを使って国を自分達の都合のいいように動かしている大企業の経営者や、そのおこぼれをもらう官僚や御用学者の「利益」を「国益」とすり替えてるんですね。
そんな、実のない言葉に、国民もいい加減、気づかなくてはいけないのに、安陪晋三も山本一太も、選挙で落選させることすらできていない。
以前、このブログでも触れたが、「沖縄集団自決への日本軍の強制」と「従軍慰安婦の存在」、この2つをなかったことにしようとする動きは「軍隊」は国を守り、国民を日本の敵から守る、規律ある、勇敢な、正義の集団なのだ、だから必要なんだ、と思わせたい側が、最も触れてほしくない、都合の悪い事実だからでもある。
そして、始末の悪いことに、この二つの事実こそ、侵略をその使命とする「軍隊」の「本質」でもある。
「敵」、あるいは「敵」と思う相手を殺すことこそが、兵士の任務なのだ。それ以外はない。そんな状況に日常的に置かれたら、人はどうなるか、「狂気」に落ちるしかない。
「狂気」もみんなで落ちれば「正気」になる。
高校の歴史教科書から、「軍隊の狂気」という事実を何とか消そうと、安陪反動内閣におもねた文部官僚の、おろかな「日本軍強制」削除要求。
沖縄県民の、猛反発によろめいて、要求を後退させたものの、最後までメンツにこだわり、検定意見を取り下げない。
この文科省の教科書調査官の実名を公表してほしい。
薬害肝炎の責任者も同じ。
ピアノ処分
近頃、めっきりピアノを弾かなくなった。
思い切ってここらで、「処分しよう」、と考えて、新聞に、近頃よく載っている、広告先に電話してみた。
そして、わかった。これらの業者が求めている中古ピアノは。せいぜい10年経過程度の製品。それ以上経過したものは、ゴミ。
もともと父が、自分の楽しみのために買った我が家のピアノは、30年ほどたっている。
しかも、ヤマハやカワイといった普及大衆型ピアノではなく、東京ピアノという、職人技で作った、「イースタイン」という製品。
さあ、困った。こんな時便利なのがインターネット。
早速、検索すると、東京ピアノ自体は、倒産していて、会社はもうなくなっていたが、この「イースタイン」を修理・再生している工房が、関東にあった。
電話すると、引き取ってくれるというので、お願いした。
値はつかなかったが、運賃、そちらもちで、引き取ってくれた。
ゴミではなく、再生されて、弾き上手な人のもとに届けられることを願っている。
これからますます進む高齢社会。
残された品物の整理が大きな問題だ。それらを家族に代わって、整理・処理してくれるビジネスも生まれている。葬儀関連の業者が、始めるようになっている。
できるだけ自分で処分するつもりだが、最後はそうした業者にお願いすることになるのだろう。