木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

南北分断は朝鮮半島以外の勢力が望んだことだった

2018年04月28日 | Weblog

歴史的な南北首脳会談
日本のテレビや新聞だけを見ていると信じられないような展開が南北朝鮮の間に進んでいたのだ。
私は2000年以来の韓流ファンだったから、ドラマ・映画を通じてではあるがこの南北の分断の悲劇の歴史を知っていたので「拉致問題」ばかりを言い立てる日本の大方の論調にこの十数年は違和感を覚えてはいたが、それでも朝鮮の実態を知っているわけではないし、何といっても金正恩体制になってから立て続けに粛清があり、特に叔母の夫である・チャンソンテク氏を処刑したのは衝撃だった。
頼るべき中国との窓口である叔父を切ってどうするのだろうと思った。正恩はアメリカの情報機関CIAに操られているというネット情報があり、妙に納得していたが、今回の劇的南北会談を見るとそうは言えないようだ。
拉致被害者とその家族は当事者であるから批判はしないが、拉致、拉致と騒ぐマスコミとそれに乗る人々には「鬼の首を取ったように騒ぎすぎ」と思っていた。
拉致問題を言う前に日本は朝鮮半島の人々に何をして来たのかよく考えるべきだと思う。
日本に主権を奪われていた朝鮮国が日本の敗戦によって解放されたものの、すぐに主体的政府を持てなかったことに思いを致すべきである。
ソ連とアメリカは自分たちが影響力を持つ地域を北緯38度で分断し、ソ連は北に金日成を立てた。彼は反日の闘士ではあったが、人民によって押し上げられたリーダーというわけではなかった。ソ連に指名されたリーダーだった。南はアメリカが李承晩を立て、対峙し合っていたが、北が南北分断に決着を付けるべく南進し、日本からの解放から5年後朝鮮戦争が始まり、53年に休戦協定を結びそのまま今日を迎えている。元々朝鮮人民の意志ではない分断で、冷戦が終了したのであるから南北が敵対しあう理由はないのだ。
ソ連は解体されたのだからアメリカも朝鮮と平和条約を結び国交を回復するのに支障はないはずなのにそれを怠ってきたのはむしろアメリカの方だと言える。
駐留米軍を韓国と日本に置き、東アジアににらみをきかせたい、これが軍事大国アメリカの思惑だということマスコミは触れず、日本政府=自民党も「朝鮮憎し」と敵にしておいた方が何かと都合がいい。特に安倍政権はそれで成り立っているといってもいい政権だから、南北融和は面白くない。
しかし朝鮮半島の人々にとっては切実だ。南北離散家族の数は日本の拉致被害者の比ではない。そういえばムンジェイン大統領も両親はは北の出身で、ムン氏は南の収容所で生まれたというのだからこの歴史的決断の当事者としてこれほどふさわしい人物もいない。



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バカな男文化150年

2018年04月18日 | Weblog

財務省の福田次官の居直りとこの問題に対する財務省の対応にはあきれるが、全ては任命責任を取らず、財務大臣の座を死守したい麻生にある。
麻生には森友も加計も「安倍案件」という意識がある。
確かに森友も加計も安倍夫妻がすり寄ってくるワル友に自分達の力を誇示したいがために無理筋を通そうとした事件だ。しかも公金で。
加計学園の獣医学部は理事長の加計孝太郎が渦中の中心人物でありながら一度も公式の場に立って説明することなく開校した。
加計孝太郎は安倍晋三の祖父である岸信介の隠し子と言われている。確かに顔の雰囲気が岸信介によく似ている。岸信介は特徴的な顔立ちで、60年の新安保条約を強権的に推し進めた総理として60才以上の人なら加計氏の顔立ちに岸氏の面影を重ねただろう。それでメディアには出てこなかった?
安倍晋三は「加計氏は腹心の友だ」と言ったが血縁の友だろう。ちなみに腹心の友を爆心の友と読み間違いをしている場面がテレビ放映され、私はそれを見た。その後同じ場面では安倍の声は消されテロップになった。こんなふうにマスコミは安倍をかばい続けている。
安倍と麻生は「ぼんくら世襲政治家」の腹心?の友だ。
「お前の案件に俺が手を貸してやったのに、何で俺だけ辞めなきゃいけないんだ」と。
福田次官の女性記者に対するセクハラ発言・行動は記者クラブ所属、つまりれっきとしたマスコミに属する女性達へのものだ。
私はマスコミの彼女達の上司や同僚の男性達にも次官と同様の女性蔑視がまかり通って居ると想像する。「女の武器で情報取ってこい」みたいな・・・。
次官はj女性がサービスしてくれるお店で「言葉遊びを楽しむことがある」などと言っていたが、のべつまくなし「キスしていいか」などと言うのは言葉遊びのレベルになっていない。
そういえば幕末明治維新の時代、志士たちは女性達が侍る料亭で気炎をあげていた。その文化が連綿と続いている。明治政府の幹部になった伊藤博文や桂小五郎などは芸者だった女性を妻にしている。接待をしながら情報を気に入った志士に流すといった役割を果たした彼女達は利発な女性達ではあったろうが。
女性の地位が低く学問からも遠ざけられていた時代、それも女の生きる道であったかもしれないが、現代どのような女性達が官僚が通うようなお店のホステスになるのか知らないが、陰で「バーカ」と言ってるような気がする。


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何度でも騙される日本

2018年04月09日 | Weblog

ピントのずれた愚かな人間がトップにある悲劇
現在の日本社会がそうであることはまともな人なら感じているはずだ。
政府をはじめとして、組織という組織が軒並みそうした惨状にある。
ワイドショー的な例で言えば「大相撲舞鶴巡業の騒動」にレスリング伊調馨選手への嫌がらせなど・・・。
舞鶴巡業であいさつしようとした市長が突然倒れた。救急車は呼んだのだろうが到着するまでの間何もできない関係者。これが信じられない事態だ。これだけの大掛かりなイベント、救護の用意はどうだったのか、医師までは無理でも看護師や心臓マッサージの心得がある者を待機させるというような準備はしてないのか。
たまりかねた看護師の観客が土俵に駆けつけ、役立たずの男達をかき分け、倒れて意識を失っている市長の介抱にあたった。「土俵を下りなくてはいけないのは役に立たない男どもの方」である。
最近入院する体験をしたが、何といっても頼りになるのは看護経験豊富なベテラン看護師だ。診断と治療は確かに医師の責任だが、患者の状態を見てどう処置すべきかは看護師の方がよく知っている。
まだ経験の少ない若い医師にとってベテラン看護師は何でも先回りして面倒なことを片付けてくれる「病院でのお母さん」のような存在に思える。
伊調馨選手へのパワハラというか嫌がらせ騒動でも、女子レスリングの拠点の一つになっている至学館大学の学長である谷岡氏は「パワーのない人間にパワハラはできない」と、パワーハラスメントの定義を全く理解しない発言をしていた。この人物は栄氏をかつて使用人呼ばわりしたことがあるそうで、以前からおかしいのか、最近おかしくなったのか、学長などという立場に置いていてはならない人物でしょう。

オスプレイ「横田配備」。
中国・韓国・朝鮮・ロシアの脅威には敏感な日本国民が、「今そこにあるアメリカによる危機」には全く鈍感なのはどうしてだろう。
沖縄の問題と思っていた米軍による被害がいよいよ本土の日常になろうとしている。
日本はアジア太平洋戦争で連合国軍(特にアメリカ)にこれでもかというほど痛めつけられ、そして占領され、以後アメリカに忠実な政治家・政党・官僚が政治を動かして来た。それが積み重なって遂に安倍政権に至ってアメリカに全てを売り渡してしまった。その結果だ。
自公政権、外務省、マスコミが一体になって国民を騙し、国民も騙されて来た。
私の住む長野県もオスプレイの空域である。山岳地帯は格好の訓練地域だ。
これでも「アメリカは好ましく、中国朝鮮は敵だ」と、皆さん言うのでしょうか。


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マスコミに導かれた右翼的風潮

2018年04月01日 | Weblog

頭隠して尻隠さず
先週の「佐川の国会喚問」がそれである。こんな茶番を平気でやってそれですまそうなどと、国民は思いっきり政権になめられている。
やはり韓国のように国民一人一人が怒り立ち上がるしかないのだ。
安倍政権が昨年以来この「森友・加計疑惑」隠しに使った方便が「解散権は総理の専権事項」と証人喚問における「刑事訴追の恐れがあるため質問に答えられません」という詭弁である。
しかし解散権は首相が自分の気分で「解散だ」と言えばできるなどと規定していない。
「刑事訴追」も自分に都合の悪い事には答えない方便として使うことはできない。これはそう言われてそれ以上追求しない質問者の問題でもある。
共産党の小池議員は安倍首相の「妻が名誉校長で関わっているところはあまたあるわけで」と一般論でごまかそうとしたのに対し「名誉校長を引き受けたのはどことどこですか、名前をあげてください」と迫り結局数多ではなく、森友と加計の二つであることをあぶりだしている。
戦前の「軍国・全体主義教育」を幼稚園・小学校の時期から子供達に教え込み、影響力を広げようと企んだ日本会議やその会議のメンバーである自民党をその中核とする右翼議員を背景にした籠池泰典の企みは大阪という地を抜きにしては語れない。
人々にとってテレビという媒体ほど手軽で影響を受けやすいものはない。
ここで大阪のテレビ局は「本音で勝負」、とか「ズバズバ言うのがかっこいい」という風潮をあおり視聴率をあげてきた。そこで支持されたのが弁護士の橋下徹であり、彼はその勢いで知事や市長に押し上げられ、「維新」などという彼に追随する勢力を作った。彼らが攻撃の対象にしたのが生活保護受給者や在日朝鮮人だった。地盤沈下の言われる大阪で「叩きやすい相手」として橋下らがターゲットにした。そして既得権者としての公務員。これらを巧妙に混ぜ込んで「お上に逆らう大阪」を演出し、その風潮の中で籠池は浮上した人物である。
しかしこれに待ったをかけたのもまた大阪人である。当地の豊中市議である木村真を中心にしたひとびとによってこの異常な土地の値引きがあぶりだされてくる。
この問題は人々がたちの悪いマスコミに引きずられた悪夢から覚める時に終わる。安倍政権の終わりとして。



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