木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

絶望的に軽く愚かな今の政治状況

2012年09月27日 | Weblog

右翼政党になった自民党
自民党の総裁に再び安倍晋三が選ばれた。
しかし立候補していた誰が選ばれても自民党が右翼政党にこの20年で変わったことに違いはない。
今回の総裁選の期間、NHKは7時のニュースで長々としかも毎日この様子を報道した。聞くに耐えない空疎な叫び声にたまらずチャンネルを変えることもあった。
自民党総裁選など時間を割いて報道しなくていい。
つくづく自民党の政権党としての役割は終わったと思った。人材が払底している。
定見なき国会議員の削減には反対だが、この連中は追放したい。もう少しまとまな見識のある政治家足りうる人間はもうこの日本にはいないのか?そんなことはないと思いたいが、悪しき選挙制度がそれを阻んでいるのか。

日本による尖閣諸島の「国有化」に中国の怒りは続いている。
石原が好き勝手をしている東京都などが買い取るよりはこの方が問題をこじらせないで済むのではという日本側の考えは相手に通じなかったか、それとも通じないフリをしているのか。
一方韓国が実効支配している竹島近海では、両国どちらもが操業できる共同海域でも韓国の力が強く日本の漁船は締め出しを食っているという報道があった。
こういう状態は今に始ったことではないのに、この点で日本の政治家、特に島根選出の国会議員が積極的に動いてきたようには見えない。
青木幹雄、竹下登、それを継いだ弟の亘、自民党の官房長官をやった細田某など永田町政治と地元へ公共事業を引っ張ってくるのに忙しかったのか。
資源を守るために休漁期を設けているのだが、韓国漁船はこれを守らず、密漁などが発見されると、網を切って逃げるので、その後始末をするのは日本側と嘆く声もあった。
こういうことをしていると漁業資源はやがて枯渇し、ますます奪い合いになって、どちらの漁民にとっても損なのだから、竹島がどちらのものかという以上に漁場を守る交渉を続けていかなくてはと思うのだけれど・・・。
住むに価しない島の領有権だけを争うのは馬鹿げている。海の魚は回遊して存在するのだから、人間どもが決めた領海など関係ないはずだ。

東日本大震災関連の復興予算19兆円が直接復興に関係ないところに回っているという報道があった。狡猾な官僚組織の仕業だ。
戦前、無能・無力な政府・政治家を抑えて暴走したのは帝国陸・海軍だったが、今それに取って代わるのが中央の各官僚組織か。

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隣人殺人に発展しないために。中・韓との領土紛争

2012年09月20日 | Weblog

隣国との付き合い方
尖閣諸島の帰属をめぐって、中国では若い世代を中心に反日の機運が一気に高まっている。
そもそもこれほどまでに中国の人々を熱くさせた理由は東京都知事石原慎太郎による尖閣諸島の内の地主のいる島を都が買い上げると言い出したことからだ。
それ以前にも日本の領海とされる海域に中国の漁船が入り込み、これを拿捕し船長を逮捕する事件があった。あの時は前原国交大臣の指図だったか。
この無責任な両タカ派=バカ派=ダメ派が火を点けたのに、日本のマスコミは誰もこれを批判しない。
しかもこの極右政治家達を操っているのが日本にとっては宗主国のような存在のアメリカという国なのだから、右翼は国を滅ぼす元だが、それが他国の指図によってとはあまりに情けない。
本当はこういう政治屋こそ追放しなくてはいけないのだが東京では石原をゆうゆう3選させる始末。
アメリカにとっては東アジアが何かと揉めてくれる方がいい。中国と韓国と日本が近隣同士良好な経済関係を築き、それが外交関係にも及べば、アメリカは地勢的にも全くおよびじゃなくなってしまう。
沖縄の米軍基地はいらないという日本人の思いに更に根拠を与えてしまう。
日本ではこの20年程の間に右傾化が進んだ。左派の後退と呼応した現象だ。
元々日本人はアジア・太平洋戦争に対する加害の意識が薄いが、時が経つにつれて知識もなくなってきている。
そして公職にあるものの無知・無責任発言が、近いところでも河村名古屋市長の「南京大虐殺など無かった」発言や、大阪橋下市長の「従軍慰安婦に根拠なし」発言があった。石原などは年がら年中差別発言を繰り返している。
こうした発言がどれだけ被害にあった国々の人々の心を逆撫でしているかまるで想像力を働かせず、反日デモをする側が悪いぐらいに思っている人のほうが多分八割ぐらいではないか?
今、東アジアに日本を擁護してくれる国はないと思い知るべきだ。
かつては自民党の中のアナクロ政治屋が侵略戦争を擁護するような発言で墓穴を掘り、役職を辞任させられたが、今これらを批判する勢力は弱く、マスコミ、特にテレビはまるで無視しているから、人々は今の日本がいかに危険地帯にいるか自覚できない状態だ。
私は尖閣も竹島も歴史的経緯を見ても「領土問題はやはりある」と考える。
それぐらい位置的には微妙な場所にある。
どちらも島そのものが重要なのではなく、漁場として、資源域として周辺の海域が意味を持っている。
「領土問題はない」と突っぱねたらお互い背を向ける関係しかない。
これを隣近所との付き合いに置換えたらすぐわかること。境界で揉めたら我慢して話し合いをまずしなくては。話し合っている内に妥協点が見出されることもある。
一方的に非難ばかりしていたら「隣人殺人」に発展してしまう。


 

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左派復権への課題

2012年09月14日 | Weblog

自・民代表選のむなしさ。
名乗りを上げている面々の顔を正視する気になれない。
それはこの両党が99パーセントの国民と乖離している存在で、見るべきもの何もなしと、私が感じているからだが。
では「維新」でいいのかというと、こちらに集まる面々は更なるゴミ集団。マスコミ(テレビ)が持ち上げ、話題にするから何かあるのかと錯覚させる。
こんな時代にこそ「左派連合」ができなければいけないのだが。
今、左翼は60代より下の世代に極端に嫌われているらしい。メディアで発言力のある人も左翼だと思われたくないのだという。では右翼がいいのかというと「いや、自分は右でも左でもない。脱イデオロギーの立場だ」と言うのだとか。
原発事故に関しても「自分は反原発でもないし、推進でもない立場だ」と前置きして話を進めるジャーナリストもどきがいたが、「そんな馬鹿な話はないだろう。これだけの事故が起こって、原発やめるのか、それでも続けると言い張るのか、どちらかしかないだろう。ましてやジャーナリストならなおのこと自分の立場を明らかにすべきでは」と、私は思ったけど。
私は田舎に住んでいて、それほどいろんな人達、とりわけ自分より若い人と接触する生活ではないので、社共に代表されるような左派が弱体化していることは承知していたが、人々にそれほど嫌悪されているとは思わなかった。
私が若かった40年程前は、大学生でノンポリという政治に関心がないという人はいたけど、党派はさまざまでも圧倒的にみな左翼的で、右翼的な考えの持ち主は体育会か応援団か、とにかくあんまり頭がよくなくて、単純で、人に号令したがるか、してもらいたいか、どちらかの変わり者に思われていたけど。
今は普通の人も竹島や尖閣、北朝鮮拉致問題で、右翼の扇動者(石原とか橋下とか)に同調している。
連合赤軍事件で新左翼が落城し、ソ連邦と東欧の社会主義体制の崩壊で、社共の主張も力を失った。
そこから信頼を回復する流れになかなかなっていないが、現実はいまこそ社共の主張する政策を実現しなければますます99パーセントが暗い、苦しい状態に押し込まれていく状況だ。
信頼を回復するにはどうすればいいのか。
例えば原発に関して、共産党は福島事故前は「安全性を確保した上での原子力平和利用」という政策だったと思う。
事故後の社民党福島党首と志位委員長の対談でも志位氏は「原子力研究をすすめて、克服すべきは克服して」という主張をしていて、「えっー、まだそんなこと言ってる」と驚いた。
その後、原発反対・廃炉に方針は変わったようだが、今までのあいまいな方針への明確な反省はあったのかどうか。
都合が悪くなると何となく方針を変える「ご都合主義」はこの世の常だが、今までの自公、民主の政治をを厳しく批判し、国民のための政治をと主張しているだけに、こういう体質が国民を失望させるのだろう。
共産党は次の総選挙では全選挙区に候補者を立てるとしている。その心意気はいい。ますます右翼と財界に特化している自民党と国民を裏切った民主党と、後は維新というのでは選択肢がなさすぎる。
しかし候補者が選挙民を引き付けられるかどうかは、党の政策以上に候補者自身の資質にかかっている。
党の政策から一字一句踏み外さないようにと、どこの選挙区でも同じような訴え方をするのはどうなのか。
政策の大枠を「原発廃炉」、「TPP反対」、「消費増税反対」「オスプレイ配備反対」として、訴え方の内容はそれぞれの選対と候補者にまかせ、不都合があればその時点で改善すればいいのではないかと思う。
こういう場合こそご都合主義を発揮すればいいのに。
社民党の場合は共産党に比べればはるかに柔軟な気がするが、柔軟すぎて芯がなくなり守旧派に引っ張られてしまうのが永遠の弱点か。

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