いかがわしい者を見抜けないメディア関係者
ショーンKなる人物の詐欺的経歴詐称がニュースになった。
私はこの人物の事は詳しく知らなかったが、たまたま「報道ステーション」を見ると、この人がコメンテーターとして座っていることが多く、「いったいこの人は何者?」と思ったものだ。
古館氏にコメントを求められても、誰もがしたり顔で言いそうなことしか言わない。肩書を見れば「経営コンサルタント」とあった。
今の日本社会で、「経営コンサルタント」とか「エコノミスト」とか名乗る者は疑ってかかったほうがよさそうだ。
この者のウソも相当なものだが、それを見抜けないマスコミ関係者の節穴ぶりは何なんだと思う。
「報道ステーション」と言えばテレビ朝日の看板番組のはずだ。そのプロデューサーというか、それはキャスターを務める古館氏なのかもしれないが、その人達こそ不明を恥じるべきだ。
仕事がら大勢の人に会っているだろうし、売り込みも多いはずなのにその中で「人を見る眼」を養うこともなく特権にあぐらをかいていたということか。
少し前に小保方騒動、佐村河内騒動というのもあった。
佐村河内の時は「奇跡の作曲家」みたいな作為が嫌でNHKのドキュメンタリーなどはなから見る気もしなかったが、小保方の時はネットで疑惑が浮上するまでは、理系の専門的なことはわからないので「へえー、近頃は研究者のイメージも変わってきたんだな」と思ったが。
小保方の件は別として、マスコミ関係がこの手の詐欺に引っかかる原因は、その採用が縁故で固められていることにあると思う。
政府関係の権力者や有名俳優や歌手の息子や娘といった者しか採用されない世界らしい。
新聞もおそらく。大手と言われるメディアに権力批判を期待しても無駄だ。なぜなら彼らもまた権力側の仲間なのだから。
新聞は購読しないという形で抵抗できる。しかしNHKは権力を持たない視聴者から受信料を取っているのだから、安倍政権に都合のいい報道ばかりしてもらっては困る。
視聴者の側もNHKの報道を鵜呑みにするのは危険なことと認識したい。