木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

「日米同盟深化」でよいのか

2010年02月06日 | Weblog
小沢幹事長不起訴
だけど秘書3人は元秘書も含めて逮捕・起訴。
なんかおかしい。ボスが不起訴なら部下も不起訴でしょう。
小沢流錬金術をよく理解していたからこそ、秘書たちも意を汲んで、「政治資金収支報告書」に虚偽の記載をしたのではなかったのか。
ロッキード事件で田中角栄が逮捕された頃は、私も検察は正義と思っていた。ところがインターネットの普及で、そこに掲載されるさまざまな意見、見方を読むようになって、必ずしもそうとばかりは言えないということがわかってきた。
そういう人、増えてきたのではないだろうか。
今回の件では「検察のリーク」ということがさかんに言われた。
検察が自分達に都合の良い結論に持って行きたいためにする情報漏らし。
それを検証もなしに記者達はそのまま記事にしている、と批判されたことで、新聞と元検察官たちがタッグを組んで反撃した。
信濃毎日新聞2月2日号に寄稿された、堀田力氏の「検察のリークは幻」がそれ。堀田氏はロッキード事件を担当した元検事。
「有能な事件記者は、検事から情報を取ろうなどとは考えない。彼らは検事や検察事務官の動きをさりげなく観察し、事件の担当を割り出す。動きを追って、事情聴取した参考人をつかみ、時には接触して秘密の協力者にしてしまう」と書いているが、これって、岸井なにがしとかいう毎日新聞の論説委員かなんかが、テレビ番組で「検事の顔色や言葉のニュアンスで、その情報の真偽を判断する」とか言ったことをフォローしたような・・・。
ただし今の大手新聞やテレビ局の記者達は、検事の顔色を観察するところまでで、堀田氏が書いている後半の部分は省略しているんではないでしょうか。
信用できないという点で、検察といい勝負なのが外務省=害務省という役所。
天木直人さんというレバノン大使時代に、当時の小泉総理に「イラク侵略戦争への加担を考え直すように」と現地から打電し、外務省を辞めざるを得なくなった元外交官が発信するインターネット通信を読んでいると、この役所はアメリカの出先機関でしかないということが知れる。
なぜこれほどまでに害務省は屈米・従米なのか。
それを天木氏は「昭和天皇の戦後外交」にあるという。
私も日本国民が、昭和時代の中国や東南アジアへの侵略戦争に対して、その責任をあいまいにして、中には「侵略ではなかった」というようなことを言い出す人間までいて、それに対して、また日本の世論が寛容なのは、結局、戦争の最高責任者であったはずの昭和天皇が責任を取らず、戦後も天皇の地位にあり続けたことに一番の原因があると、感じているが、戦後の対米従属関係に大きな役割を果たしたのもまた昭和天皇であった。
自身の命乞いと天皇制の維持のために日本国をアメリカに差し出した。
とりわけ、もっとも犠牲を強いたはずの沖縄の人々に引き続き一番の犠牲を強いたわけである。
日米安保体制50年。いっそうの「日米同盟深化」でよいのか。
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