木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

小池百合子のミッションは「民進党の解体」で終了

2017年10月13日 | Weblog

民進党を解体させたことが小池百合子の最大の功績
だったことを今更ながら理解する。
これで国会で憲法改定(9条)の発議が実現する。枝野氏が党首の「立憲民主党」は改定派三分の二を阻止するだけの候補者を擁立していない。社民、共産と共闘しても届かない。
日本国首相の立場である安倍晋三がやりたくてもできないことを小池はさらりとやってのけたのだ。
ここへ来て小池百合子への逆風が急に強くなったが、彼女にとって「希望の党」など失速してもどうでもいいのだ。最大の恩を自民党に売ったのだから。
共産党との「野党共闘」が死ぬほど嫌な「タカ派のバカ派」である前原を罠にはめ党首自ら解体宣言させた。これに唯々諾々と従った民進党議員は実に情けないし、その前の党首選で前原の推薦人になったり投票した議員は何を考えていたのかと思うが、自分の議席(それは決して議員個人のものではないが)をいかに守るかという目先にばかりとらわれその先を見失っていたということだろう。
数の力でただ押し切った「安保法制」で自衛隊の集団的自衛権の行使(アメリカのやる戦争に下駄の雪の如くパシリをさせられる)は可能にはなったが、それでもそれは憲法違反であるという事実は厳然としてある。それを払拭し正々堂々?アメリカの2軍になるには集団的自衛権の行使を禁じた憲法9条をを変えたい。これが「タカ派のバカ派」の考えるところである。
そんなことは大多数の国民は望んでいない。なのに彼等(安倍や小池や前原その他)はこんなことに血道をあげるのか。
それは彼らがアメリカの権力機関(CIAや日米合同委員会など)の支配下にあり、そのことで権力行使の地位に就き、有力議員として活動の場を与えられているからだ。もしその意向を実行できなかったり、怠慢だと思われればスキャンダルを仕立て上げられ失脚する。一度権力を行使できる立場に立つと転落するのが何より恐ろしいという気分に襲われるらしい。

「独立回復」から65年たっても日本を裏で支配する日米合同委員会
独立したのに未だに米軍基地が我が物顔に居座る日本。これがおかしいという感覚を日本国民は失っていて、「米軍は北朝鮮や中国の脅威から日本を守ってくれているのだ」と思っている人も多いはずだ。
中国やロシアに対峙する目的であることはその通りだと思うがそれは日本のためではなく米国自身のためである。
日米合同委員会は1952年に設置され、秘密裏に協議がされてきた。
日本側のメンバーは外務省の北米局長が代表で、防衛省、財務省、法務省のエリートが協議に参加する。しかしアメリカ側は在日米軍司令部副司令官が代表で、以下高級軍人が席を占める。
協議は常に米軍の優位を念頭にされる。(週刊金曜日・ジャーナリスト吉田敏浩氏へのインタビュー記事より)。このような主権者をないがしろにした秘密会合に参加することは最高にエリート意識をくすぐるのか。この時の日本側の文官は自分が日本人であることをきっと忘れているのだろう。
70年前の敗戦以来日本の政権は対米従属だが、安倍政権はその極みで、最後の段階に踏み込もうとしている。
そのとんでもない愚かな企みが総選挙後に始まる。しかしどんなことがあっても権力を持たない国民は「9条を手放してはならない」

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民進党分かれてすっきり

2017年10月03日 | Weblog

やっと構図がはっきりした。
都知事選から始まった小池百合子の行動は自民党へのクーデターなのだ。
今の小選挙区制度の元、しかも政党助成金という「魔金」を党首に握られている状態では内部から異論の出しようがない。「一強」とよく言われるが、それは安倍晋三に政治力があるからではなく、システムが一強に導いているだけ。
そこで小池は自民党が押した候補を尻目に都知事選に打って出て外部から反乱を起こすことを考える。誰が考えたか、彼女自身の野心がそれに賭ける決意をさせたのだろうが見事に成功した。
彼女は安倍政権に反乱を起こしただけで、自民党に反乱したわけではない。昔で言う党内派閥争いだ。
安倍晋三の政治手法が行き詰っていることは党内にいるからこそよくわかることだ。
都議選では自身の派閥とも言うべき「都民ファーストの会」を立ち上げ、自民党議員を次々落選させた。それは安倍政権とそれに追随する都連の国会議員を追い詰めることでもあった。石原伸晃は都知事選、下村博文は都議選の敗北の責めを負って会長を辞任した。
衆議院選挙は突然ではあったが、「希望の党」なるいかにも一過性の党を立ち上げその代表に着いた。
小池氏の目的はあくまで自民党に総理総裁として凱旋することである。
民進党との合流にあたって、「安保法制」、「改憲(9条を中心とした)に前向き」を踏み絵として突きつけた。これを排除と見てはならないと思う。むしろ宣言である。
民進党内の左派・リベラル派はいらないのである。また首相経験者や党の幹部、いわゆる党内実力者として名前が知られた議員もいらない。邪魔になるだけである。
しかしこれは東京の国会周辺をうごめいている政治屋にとっては大問題かもしれないが、国民は置き去りである。
こんな風に選別されて、それでも「希望の党」にすがるという民進党議員はやっぱり苦戦すると思う。何を鉄面皮に訴えるというのか。
「来てくれなくていい」の代表である枝野氏は「立憲民主党」を立ち上げる宣言をした。これで今までのわけのわからない選挙互助会であった民主党(民進党」の旗色が鮮明になった。小池百合子に感謝である。

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