木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

天皇制という国体は残っている

2021年03月30日 | Weblog

ここ2,3日暖かい。
椿は終わり、梅も盛りを過ぎて桜が咲き始めた。サンシュユは実に花もちがいい。黄色い花を保っている。

NHKBSの敗戦後の満洲での感染症爆発の悲惨さのドキュメンタリーを見た。
私達は敗戦後の満洲からの引き揚げと言うと満蒙開拓団のソ連兵の攻撃を逃れての逃避行を思い浮かべるが、戦前の満洲では開拓団とは別に満洲での鉱山や工場や商売に携わった人たちがいた。
何と言っても悲惨なのは開拓団の逃避行の人達だったが、粗末で不衛生な収容所で蔓延したのがコレラ、腸チフス、赤痢等。日本への引き揚げ船が出るのを待つ間に命を落した人が大勢いた。
知らなかったのだが、戦前の満洲には「満洲医科大」という医学生養成の大学があって、日本人だけでなく中国人も学んでいた。
戦後「砂の女」など不条理な世界を描くことに定評のあった作家安倍公房は当時ここの医学生。父が教授を務めていて、安倍も感染症対策の一人として活動した。
今のコロナと同じで医療従事者でも活動している間に感染して命を落す者もいた。コロナと違ってコレラもチフスもワクチンはあって、それを当時の国民党軍に決死で受け取りにいくという事実もあった。
着の身着のままの開拓団とその他の住民、敗戦国民と言う点では同じでもそこには明らかに差別と格差があった。
戦争も軍隊も一般国民は助けない。国民を蹂躙するものである。
当時の支配者達が守りたかったのは天皇を頂点とした天皇制支配体制である。全てを犠牲にして守りたかったのはこれである。今も天皇制は残っている。支配者たちはこれを巧みに利用しているのだと思う。

 

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春の花々も生存を賭けて咲いている

2021年03月27日 | Weblog

植物も生存を賭けている。
春に先駆けて咲く花は椿、梅、杏、桜と淡いピンクや赤、白と言った美し色が多い。そして次に多いのが黄色。
フクジュソウ、サンシュユ、水仙、たんぽぽなど。我が家では今レンギョウが花盛り。花もちがいいです。
ヒヤシンスは紫が多いですね。パンジーは西洋由来。菫は紫か。雑草の扱いですがオオイヌノフグリは水色で可愛らしい。桃やリンゴの木の根元に今盛んに咲いています。
植物は受粉のためにそれをしてくれる鳥や虫に都合のよいように美しく咲いたり、蜜を吸いやすいように向きを変えたりしてるんですって。テレビの番組で知りました。

無理矢理の聖火リレーが始まっています。外国からの観客は来ないし、選手も来るのか?
何度か書きましたが、商業主義の肥大化したオリンピックはこれで終わりですね。
原点の簡素なオリンピックに戻りましょう。経済規模の小さい国や都市でもできるように。
コロナの拡大が今までの人間社会の在り方に警鐘を鳴らしています。

 

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世界中が季節を楽しむのはいつになったら?

2021年03月25日 | Weblog

木に春と書く椿はポトンと落ちてそろそろ終わりです。
歌にはよく登場する花。都はるみの「アンコ椿は恋の花」、チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」では椿咲く春なのにと歌います。
そしてオペラ「椿姫」。小説もオペラもちゃんとは知らないのですが、ヒロインのヴィオレッタはたしか高級娼婦。
何処の国にもあるんですね。お金持ちや権力を持った男達の慰み者になる女性。金のためですね。
現代は女性の職業はいろいろありますが、非正規雇用で賃金は男性より低く抑えられている。
だから借金や子育てのために夜の商売に入る人も多い。好きでやってるという人は多分いないはずです。
歌謡曲、特に演歌と言われるジャンルは夜の接客業で働く女性の心情を歌ったものが殆ど。
男のノー天気な思いこみで歌詞ができています。作詞家と言われる男達がこういう場に出入りして作る詞。
女の作詞家もいますが、男におもねた詞でないとディレクターと称する男達のOKが出ません。
シンガーソングライターの女性達はその必要はないのですが、中島みゆきの歌を聞いていると失恋や片思いの歌が多い。そんなに思いをかけるほどの男はこの世にそれほどいないと思うのですが・・・。
彼女自身がそうした思いをずっと引きずって来たのかと勘ぐってしまいます。
東京あたりは桜が満開だそうですが、春遅い信州は今は梅花、そろそろ杏、桜は4月に入ってからですね。
コロナにテポドン、中東ではまだ銃撃はやまず。世界中が穏やかに季節を迎えるのはいつになるのでしょうか。

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中・朝・日で融和を

2021年03月23日 | Weblog

第五福竜丸元乗組員大石又七さん死去。
太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカが1954年3月1日実施した水爆実験による放射性物質「死の灰」を浴びた。
乗組員23人全員が被ばく。半年後無線長久保山愛吉さんが亡くなった。
反核世論が高まり第一回原水爆禁止世界大会が始まった。
多くの元乗組員が口をつぐむ中、さまざまな病気に苦しみながら自らの体験を語り「核の恐ろしさ」を伝える活動をした。
自らの子供は死産だった。
広島・長崎の原爆被害、太平洋諸島での核実験の被害、福島の原発事故、核の恐ろしさはこれでもかと言う程あるのに核を捨てない人類。特にアメリカをはじめとする大国。
核の非人道性を伝える生き証人がどんどんこの世から消えていく。記憶と記録を忘れてはいけない。

韓国の不動産価格の高騰
ムン政権もお手上げの状態。何と言っても南北分断の矛盾があらゆるひずみを生んでいると私には思われる。
この状態に対しては明治以来の近代の日本にも大いに責任がある。そもそも朝鮮を植民地化しなければ南北分断は起こらなかったのだから日本は実に罪深い。日本は謝っても謝っても足りないくらいなのに政府も国民もまるでそういう自覚がなく、菅政権に至っては駐日大使に対していまだ赴任の挨拶に応じていない。なんとういう不遜!
アメリカも自国の都合で朝鮮と敵対している。
南北朝鮮が統一すれば朝鮮半島は発展すると思う。そうして中国、日本と共に北東アジアで融和すればそこはアメリカの出る幕ではないし、ヨーロッパ諸国にあれこれ言われる筋合いでもない。

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独占企業はいらない

2021年03月21日 | Weblog

電力を一番使っているのは業務用。
反原発の闘士広瀬隆氏は政府と電力会社が一体となって宣伝する「原発維持」のウソのからくりをあばいてくれる実に痛快な存在です。
福島原発事故から10年。故郷と生活を奪われた人々は未だ浮遊しています。そういう実態が「原発事故」の結末なのに未だ原発を運転し核のゴミを増やし続ける電力会社ほど犯罪的な存在はありません。
しかもやむにやまれず原発停止を求めて裁判所に訴えても裁判官は「直ちに事故の危険はない」という木を見て森を見ない判決ばかり下します。この連中の在り方も実に問題。
広瀬氏によれば電力を一番使うのはいわゆる業務用。オフィスビルとか工場ですが、こういう所は突然停電したりすると各家庭などよりはるかに打撃が大きいですからいざという時のためにバックアップ体制が整っています。つまり自家発電設備ですね。
そして電力需要のピークは平日の昼間です。この時間帯に火力発電所からの送電を増やせば「電力が足りない。だから原発稼働だ」ということにはなりません。
私のような素人が「火力発電所」で思い浮かべるのは石炭火力ですが、今火力発電所の熱源は天然ガスです。天然ガスの二酸化炭素の排出は技術力のアップでどんどん少なくなっています。
再生可能エネルギーの開発もどんどん進んでいますし、エネルギーの地産地消をすれば遠くの発電所から送電網を使って電気を送る必要もない。やれることをどんどんやればいい。それを邪魔しているのは政府と大手電力会社です。
今まで地域独占で高い電力料金を取っていたのですからそれを他の企業に渡したくない。
大企業独占型は腐敗を生むだけです。東京電力のやる気のなさとモラルハザードは目を覆うばかりです。
東京電力という会社は解体し、現業社員と中間的統括社員だけいればいい。
関電もしかり九電もその他電力会社も。

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いわれなき反中・反韓・朝鮮から目覚めるべき

2021年03月19日 | Weblog

サンシュユは花もちがいい。梅も盛りは過ぎたが一重ではないのでそんなに散ることはない。
季節が三寒四温というところなのでそうなのだろう。
そこへいくと桜の命は短い。八重桜というのもあるが、ソメイヨシノは一重の花びらだ。散りやすい。
平安時代以前は桜より梅花をめでる。桜もなかったわけではないが、大陸文化の影響が強い。

話は変わるが、テレビのワイドショーは全て反中・反韓・朝鮮一色だ。
その癖アメリカを批判することはない。
中国も朝鮮もすぐ隣の国で古代から関係が深い。ちょうど隣近所が気になる村社会と似ているか。
明治以来大陸へ侵略していったのは日本の方なのに中国の海洋進出がどうのこうのってよくそんなことをしたり顔で言うなあと私はあきれている。
中国は海洋進出したいでしょう。何しろアメリカが中国を押さえつけようと狙っていますから。2度と欧米の餌食にはならないというのが中国の覚悟でしょう。
しかし欧米にもうその力はありません。日本も誰の差し金か下駄の雪のようにアメリカにくっついていくのではなく等距離の外交をすべきでしょう。米軍基地が日本中にあればロシアも北方領土を返還はしないでしょう。子供でも分かる理屈です。
私は再度言いたい。「アメリカよ、あんたの国はそこじゃないでしょう」。アジアへの軍事進出はやめろ!

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分断がすべてに反映する韓国映画

2021年03月17日 | Weblog

韓国映画『南山の部長達』を見る。
今までこのパク・チョンヒ大統領暗殺事件を扱った映画やドラマは何本か見て来た。
多くはこの事件後の関係者の動きから迫っていったものが多かったように思うが、この映画は当事者である金部長の事件に至る心理から迫ったもので、サスペンス的ではあるが、アクションシーンは当時の映像を使ったりしていて心理劇になっている。主演のイ・ビョンホンの俳優としての技量が試される映画だった。
大統領の警護室長との忠誠競争の果てにと言うのが今までの定説だったが、この映画は韓国の政治に大きくのしかかっているアメリカの存在を観客に意識させる作りになっていた。
南北分断という現実があり、当時はまだソ連も存在し「東西冷戦」のさなか、アメリカの存在は韓国という国の体制に大きく関わっていて、それは同じ対米従属の日本よりより深刻である。
韓国映画はこうした分断国家の現実がどんな映画にも色濃く反映している。私達日本国民はもっと韓国の現実を知るべきだと思った。
南北統一がいつになるかわからないけれど、その時代になるまでは韓国映画は「国の分断」を引きずっていくと思う。

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学業成績優秀は能力のほんの一部

2021年03月12日 | Weblog

3月5日以来投稿が滞っておりました。他の原稿に取り掛かっていました。
我が家の庭には紅梅とサンシュユの花が鮮やかな紅と黄色のコントラストで盛りです。
20年前に亡くなった母が育てたものが大きくなりました。我が家の庭は広いので花木を植えることができます。
草花もあったのですが私が雑草だらけにしてしまいほぼ駆逐されてしまいました。ただ水仙だけは生き残っています。これから花盛りになるはずです。
スマホで写真を投稿するやり方を覚えないととは思っていますがいつになるやら。
これから大雪にはならないと思いますが油断は禁物。ただしこれからは降っても水っぽい淡雪になると思います。
震災から10年。福島の原発事故が重く日本にのしかかっています。廃炉に向かうにしても非常に厄介。
それなのに他の原発の再稼働をもくろむって頭狂ってます。電力が足りないと思わされていますが、反原発の闘士広瀬隆氏によると全然そんなことはない。
テレビのワイドショーを見ていたら大学受験、就職のシーズンということで、東大生をクローズアップしていました。
大して学校の成績が良かったわけではない私ですが、学業成績がいいことがすなわち人間として優良な訳ではないということは昔から思っていました。学校の成績は能力の一部でしかない。記憶力がいいとかなりの部分で試験の成績はいいはずです。多分東大生の大部分、官僚になる人の殆どはこれでしのいでいるはずです。ただそれだけのこと。
生活力や人間力、芸術や芸能の能力はまた別ですからね。
まあ大部分の人間はそこそこで、その人達が生きていける世の中がいいと私は常々思っています。

 

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五味川純平の小説「人間の条件」と「戦争と人間」

2021年03月05日 | Weblog

五味川純平の『人間の条件』と『戦争と人間』
日本の中国大陸侵略を描いて世に問うた。
『人間の条件』は昭和30年代前半、『戦争と人間』はそれに引き続いた小説。
五味川氏は1916年(大正5年)生まれ。東京外語大の英語科を出て当時の中国大陸満洲で就職するも応召。戦中を生き抜く。
「ノモンハン事件」と言われるソ連軍との戦闘で中隊158名中たった4名の生き残りである。
この時ソ連軍は戦車と機関銃、対する日本軍の部隊は旧式の日露戦争以来の銃。結果は明らかである。
しかしこの時関東軍の指揮官達はこの悲惨な結果を本部に伝えず、この時から日本軍は姑息かつ誇大妄想の戦闘を繰り返しみすみす兵士の犠牲を増やし、かつ中国大陸で無辜の中国人の殺戮を繰り返すのである。
生き残った五味川氏が戦後することはこのような戦争の実相を小説化することだった。
ノンフィクションではなくて小説として。そこには戦争に抗う気持ちを持ちながらどうしようもなく巻き込まれていく個人の姿、しかし読者の共感を呼ぶ主人公が設定される。
『人間の条件』では梶。『戦争と人間』ではストーリーが大河小説的なのでその都度主人公的人物が入れ代わる。
どちらも映画化され、どちらも私は見ている。
忘れてはならない作家である。

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自民党を国政から一掃へ

2021年03月02日 | Weblog

昨日までの穏やかな天気が今日は一変。
サンシュユも梅の花も霙ようの雪にさらされた。
梅と言えばだれもが知る有名な歌、中央政界を追われた菅原道真が大宰府で詠んだ「東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」が思い浮かびます。
政争ははるか昔から繰り返されてきました。ほぼすべて腹黒い陰謀に長けた側が権力を握ります。
しかし志の低い連中のやることですから民を苦しめることになり、追われる運命に沈むのですが、また別の腹黒い連中が権力奪取に走ります。
今は国民も政治に参加できますから腹黒い連中を野放しにしておいてはいけない。

山田広報官、入院で辞職。コロナ禍で貴重な病床を仮病でふさぐなという非難が起こっています。
少し前まで酒飲んでいたんですから入院する必要はないでしょう。
こんなところまで悪しき男連中と同じ。何度も書きますがワルに男女差はない。
総務省にたかって美味しい思いしているのは東北新社だけですか。
菅は長年総務省を牛耳っていましたから不公正な権限発令をしていたはずです。
安倍の森友・加計で財務省はズタズタ。今回は総務省ですね。文科省も下村や萩生田によってめちゃくちゃ。
厚労省もコロナで全く主体性を発揮できない。
外務省に国交省に農水省も政治主導とやらでたちの悪い政治家に振り回されて来た。
後残されているのはこれだけの悪事を働いて来た自民党という党の国政の場からの一掃です。

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