木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

ドラマが歴史の真実を描く

2019年04月25日 | Weblog

倉本聰脚本『やすらぎの刻』-道ーとNHK連ドラ『なつぞら』
「やすらぎー」は80才を過ぎた倉本氏の最後の?渾身の作品だ。この時間帯(テレビ朝日の昼)にリアルタイムで見ているのはほぼ高齢者だと思うが、昭和初期、主力産品である生糸の暴落で農村が疲弊していくさまが軍国主義体制に日本がなだれこんでいく歴史と相まって、倉本さんが描きたいことがびんびん伝わってくる。
予想される展開としては食べていけなくなった農民が政府の言う「満洲移民・開拓」に未来を託そうとして、結果悲惨な結末を迎え、苦難の戦後がまた始まるというような気がするが果たて・・・。
舞台は富士山も望める山梨の山村。米がとれないため養蚕が主力の産物。
この点は隣の我が長野県と事情がよく似ている。
政府と軍部は小学校で綴り方(作文)を書いて自分の現実を子供達にみつめさせようとする綴り方運動の教師を狙い撃ちする。こうして国民の目をふさぎ「軍国少年・少女」を作り上げていく。それは見事に成功していくのだ。
倉本さんはちょうどこの少年・少女の世代にあたる。自分の体験したことを伝えるその「最後の使命」を果たそうとしているようだ。
NHKの「なつぞら」の方も十勝地方の酪農の現実を描いている。酪農家が農協に集約されて乳業メーカーと交渉するのはいいのだが、多分NHKではそこまでは描かないと思うが、農協が酪農家の利益より農協そのものの利益に走るようになり、農協への借金で首が回らなくなるという問題がこの時代より20年ぐらい後に現れてくるはずだ。

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維新にだまされる大阪庶民

2019年04月22日 | Weblog

衆院2補選、自民敗北。
今朝の信濃毎日新聞のトップ見出しだ。違和感がある。自民と維新は「同じ穴のむじな」だろう。自民党は沖縄では敗北しているが。
共産党の宮本岳史氏は現職の衆議院議員を辞職して補選に挑んだが最下位に沈み供託金を没収される惨敗に沈んだ。
この惨敗を『世に倦む日々』というブログを書いている田中氏は「しばき隊」というグループとの癒着に求めている。
地方に住む私にはこの「しばき隊」なる
グループの実態がよくわからないが、在日韓国人・朝鮮人にヘイトスピーチなる攻撃を仕掛けている連中への対抗として出て来たグループのようである。だが「しばく」という関西風の言い方には暴力の匂いがあり、普通の人が近づいていけるグループではなさそうだ。事実リンチ事件などを起こしてもいるようで、共産党がなぜこのグループを評価したのかよくわからないが、手を切るべきと田中氏は警告している。
かつて大阪は70年代、革新系の力が強く、大阪を地盤とする弁護士出身の共産党議員が国会で活躍した歴史を持っている。東京の美濃部都政に対してこちらも大学教員であった黒田氏が府政をになった時代もあった。
それにしてもいまだに「維新」にだまされている府民の多さ。
NHKの番組に「ドキュメント72時間」というのがあり、先週は大阪の大正区にある渡船場を行きかう人に声をかけていたが、みんな一生懸命仕事をしている真面目な庶民ばかり。この人たちも「みんな維新にだまされているのか」・・・。


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日本文化は中国大陸の影響なしには成り立たない

2019年04月17日 | Weblog

古代、日本人も桜より梅を愛でた
私はカルチャー教室で古典文学の講座を受講している。
新元号が「令和」に決まったというのでこの「令和」の出典『万葉集』の梅花の宴について勉強した。
天平2年正月13日、大宰府の長官である大伴旅人の邸に貴族たちが集まって「梅花の宴」が行われた。その場で集まった人々は梅の花を愛でる短歌を次々に作って披露する。
初春のよい月(この場合旧暦なので現在の2月に相当する)、空気はよく風はさわやかに梅は鏡の前の美女が装う白粉のように開き香りもよい。
大宰府であるから現代の九州福岡、2月に梅が咲く。
現代でもまず梅が咲き、杏が後を追い、そして桜が咲く。桃の花はやや遅れる。
古代、桜が無かったわけではないが、やはり中国文化の影響を受け、人々は梅を愛でた。
男達は梅の枝を折り取り烏帽子にかざす。身分の高い女性達も集まって花を添える。平安時代になると高貴な身分になればなるほど家の奥深くに存在するが、それほどでもない女性は女房として宮廷などに仕える。清少納言や紫式部はその典型。
万葉の時代は女性達はもっと自由に出歩いたようだ。
確かに出典は「万葉集」という日本の短歌集だが万葉仮名で表現され文化の先進である中国大陸の影響を非常に受けているわけで、「日本会議」とやらの右派がいくらがんばってもそこからは逃がれられないのである。

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今や老害と化した二階と麻生

2019年04月12日 | Weblog

焼きが回った二階と麻生
「焼きが回る」を電子辞書で引くと「年を取って能力が衰える」とあった。
この二人はまさにそれ。もっとも麻生の場合若くても問題ありだったけど。
私も含めて高齢者(70才以上)になるとどうしても個人差はあるが、能力と言うか判断力に陰りが出て来る。
麻生は78才、二階は80才を超えているか。
私が二階に抱く印象は「田舎政治家」。和歌山県の御坊市が地元で父親も県議でその地盤を継いだらしい。八尾で父親が大阪府会議員でその後を継いだ維新の松井と同じ。地方議員を家業としている。。
ワイドショーでは麻生を華麗な一族などと持ち上げるが、朝鮮と筑豊の鉱山で労働者の血と汗を搾り取ってのし上がった一族でしかない。
吉田茂は娘の和子を金持の麻生家に嫁がせることで政治基盤を盤石なものにした。それだけ。
ところで今回の統一地方選で御坊選挙区で、二階の支配のもとで多選を続けて来た自民党議員が落選し、共産党議員が当選したという。
背景には二階のそれこそ「焼きが回った」強引な地元引き回しに嫌気がさした保守派が選挙活動に力が入らなかったことがあるようだが、大阪と違って地道に活動してきた共産党候補を当選させた御坊市民に拍手を送りたい。
麻生、二階の退場は目前だ。それは安倍の退場でもある。

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自分の首を絞める政治家を選んでしまう国民が減らない

2019年04月08日 | Weblog

統一地方選
市長と府知事の任期を残したまま立場を入れ替えて立候補するなど府市民を愚弄することこの上ない暴挙なのに、それがわからない大阪府市民(維新投票者)には「何処まであほなら気が済むんじゃい」と言いたいが、元々既得権勢力の衰退への危機感から出て来た「同じ穴のむじな」同士の選挙戦だからこんな結果になる。
清新な候補が立候補すればこんな結果にはならなかった。
それこそ辰巳拓郎さんが出れば当選しただろう。しかし辰巳さんには出馬に家族が反対した。急きょ立候補して長野県知事に当選した田中康夫氏にはしがらみになる家族はいなかった。付き合っている女性はいたが。
自民党が数合わせで立候補させる有名人とは違って、市民の側から好感される有名人は既成勢力にとっては脅威である。
それにしても地方でも自民党に投票する人は、特に安倍政権になってからは「自分の首を絞める結果になる」ことがわかっていない。
アメリカへの従属は一層進み、特に防衛費の増大は暮らしを圧迫する。消費税などという中小企業と庶民搾取の税金をさらにすすめようとする自民党の政治家、地方議員も国会議員の手足となって選挙活動をするのであるから支持してはだめなんだけどそれがわかっていない。

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最後の元号「令和」?

2019年04月04日 | Weblog

元号「令和」
巷ではもっぱら安倍晋三が安倍の「安」を元号にしたがっているのではという風評が飛び交い、その上、安倍よいしょのNHK記者岩田明子の明と合わせて「安明」になるのではという説までも。愚かな安倍ならそれもあるのではと思った。そんなことになれば元号を絶対使わないという人も大勢出て来ただろう。さすがにそれはなくて「令和」となったが、しかし「令」は命令の令であり、律令などと法を上から守らせるという意味もあり、いずれにしても国民が歓迎するようなものではない。
私自身も昭和の生まれであり、昭和時代は戦前・戦後と長く続いたので昭和を西暦で考える人は少ないのでは・・・。
ただ60年安保という言い方は西暦だ。70年万博も。
日常生活では「元号離れ」は一層進むだろう。新天皇も60歳近く、健在であってもせいぜい30年。元号はここで終わりのような気がする。
同じ人間でありながら「特別な存在」として国民が崇め奉るというのはどうつくろっても矛盾した存在だ。
今皇族である人々を、とりわけ天皇夫妻という存在から解放してやるのがこれからの日本国民の課題だと私は思う。
安倍晋三のような暗愚な政治屋に利用される存在としての「天皇制度」は不幸な制度だ。

 

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