木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

東京地検特捜部はゴーン逮捕より安倍のモリカケで令状を

2018年11月27日 | Weblog

日産カルロス・ゴーン氏のいきなりの逮捕にはびっくりしましたが、私はゴーン氏の手法にはもともと違和感を持っていました。
「人には厳しいが自分には甘い」殆どの経営者の典型でしょう。
大企業病にかかっていたニッサンという会社を立て直すために彼を受け入れたのでしょう。
欧米の投資家は「会社は株主のもの」と言ってはばかりませんが、そんなばかなことはない。社会に必要とされるから企業は成り立つのであって、金ばかり持ってたって仕方ないでしょう。
企業は社員のもの、社会のもの、それがあって投資家にも利益が回って来るのでは?
資本家ばかりが総どりして働く人に回さない社会は行き詰ります。
日本でも戦前、財閥と不在地主の取り分があまりに大きいため社会は不穏になった。それなのにさらに強欲に儲けようと大陸への進出=侵略に乗り出した。欧米もそうでしたから。しかし日本は拡大主義を捨て「小日本で行くべきだ」と唱えたのが戦後短い期間ではあったが首相になった石橋湛山だ。
手ひどい失敗と犠牲の上に、当時の連合国側(おもにアメリカ)の主導で戦後の日本は財閥を解体し、農地解放により中間層を育てる政策に舵を切ってそれが成功し今日をむかえたのだけれど、また欧米流の強欲資本主義が巾をきかせるようになっている。
「ゴーン追放」はその意味ではよかったと思うけど、外国人労働者を強引に入れようとしている今の政権と経済界は強欲資本主義を捨てていない。
ところで、ゴーンはニッサンにまかせればいいが、当の日本の安倍首相のモリカケこそ税金の私物化で、東京地検特捜部はこちらこそ逮捕に踏み切るべきでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政権浮上に使われる北方領土問題

2018年11月19日 | Weblog

北方領土問題2島返還論
がにわかに浮上してきました。日米関係も改憲も拉致問題解決も外国人労働者受け入れでもすべてに行き詰っていた安倍政権の「支持率回復」の奇手がここにあった。
正直言ってよくわかりません。確かに地図を見ればこの4島がロシア領というのにはいかにも連合国側に敗れた日本の現実が如実に表れています。
しかし北海道が古来日本の領土として認識されていたかというとそういうわけでもない。もちろんロシアの物とも言えない。
近代になって日本政府は本格的に北海道開拓に乗り出した。先住民族であるアイヌの人々を追いやって(これは近代以前からですが)。
そして第二次大戦後は東西対立でソ連はこの島々をアメリカに従属した日本へののど元に突きつけたナイフに使った。
今のような対米従属の日本政府の在り方ではロシアが日本に返すわけがありません。だけど経済協力はしようじゃないかという話に人々が乗って行くだろうというのはもう止めようがない。実際裏で取引とかいろいろあるんでしょうから。
あのあたりの漁業者にとっては領海を侵したというのでロシアの監視船に引っ張られてしまうのはいかにも無念。だって海のものは回遊するのに・・・。
尖閣諸島なんかよりこちらの方が深刻だと思います。

片山さつき氏は政界から退場を
事務所にちゃんとした人が居つかないんだと思います。安倍や麻生のような世襲議員じゃないから先代から取り仕切っているような番頭格の人間がいない。身代わりになってかばってくれる体制がない。
東大出身で変な官僚が財務省あたりにいっぱいいますが片山氏もその一人。
「あなたこそ税金泥棒」。政界から去ることが片山大臣の取るべき唯一の道だと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何の説得力もない「辺野古唯一」

2018年11月11日 | Weblog

「辺野古が唯一」とお経を唱える自公・安倍政権
全く何の説得力もない。ただアメリカの言いなり。これに怒らない日本国民。
と思っていたら、東京小金井市議会で「米軍基地の是非を国民的に議論して」と沖縄の重い基地負担に一石を投じる陳情が9月25日、全国で初めて採択された。
陳情提出者で沖縄出身の米須清真(こめすきよさね)さんは「基地問題を自分事として考える機会に」と言う。(週刊金曜日2018・11・9日号)。
小金井市議会は国政政党に縛られない一人会派も多く中道保守からリベラルまで一人会派の議員が真剣に陳情書を読んで賛成してくれたという。しかし陳情採択に賛成した共産党が「県外移設を前提にするもの」として賛成を撤回。未だ国への意見書は採択されていないが、議会として真剣に考えたことは「評価できる」と米須さん。
米軍の勝手は今沖縄以外にもどんどん進められている。マスコミが報道しないのでみんな今は中間選挙のトランプ劇場に気を取られているが、横田基地のオスプレイ配備のその後は?
アメリカのやることは今は中国にトップを奪われないようにするということだけ。日本はトップがどこになろうと関係ないと思いますけどね。地図を見れば我が国は中国のすぐお隣。隣近所といがみあっていいことは一つもないでしょう。
中国がどんどん軍事大国化してやがて日本に攻めて来ると鎌倉時代みたいなことを妄想している人もいますが、ほんの7,80年前に攻めて行ったのは日本の方なんですが、その反省をしているとはとても思えない安倍政権とその支持者のみなさん。
アメリカだのみのこうした人たちはアメリカに何されても我慢するんでしょうか。しかも沖縄にそれを押し付けて・・・。沖縄は近代以前は別に日本の支配下にあったわけではありません。独自外交と貿易で生きて来た島です。
米軍基地とその2軍でしかない自衛隊から沖縄を解放すべきです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被害側を踏みつける日本の態度

2018年11月03日 | Weblog

安田純平さんの解放
3年もの間シリアの反体制勢力の一派に拘束されていた安田さんが解放された。
安田さんは私の地元の新聞「信濃毎日新聞」の記者だったことがある人で、一回目の拉致後、その話を聞いたことがある。
会見はりっぱだった。が、拘束時のひどい扱いによって精神が壊されている部分があると思うので、その後遺症は残るだろうと思う。
私は今、ナチスの収容所で非人間的な扱いを受けつつもそこから生き延びた精神科医ヴィクトール・E・フランクルが書いた池田香代子訳の新版「夜と霧」を読んでいる。生き延びるために人間がどんどん自分を壊していく様子が淡々と綴られている。
安田さんも生き延びるために自分の尊厳をこわしていったのだろう。
そして解放され、人間性を取り戻す過程でフラッシュバックのように過去の理不尽な拘束生活を思い起こして苦しむことになるのでは・・・。
戦争に行った兵士も同じだ。平時ではとても信じられないような残虐なことも平気でしてしまう。そして平時に戻った時、無事でよかったね、では済まされない傷を心に負うことになる。

加害者側の取る対応ではない日本政府の態度
アジア太平洋戦争中、植民地支配していた朝鮮の徴用工だった人が個人の賠償請求をした判決で韓国最高裁の出した判決への首相や外相の態度は実に居丈高で、被害を与えた側が取るべき態度ではないと感じた。
例え1965年の日韓条約で個人の請求はしないと取り決めたとしても、それを個人が納得したかどうかは別物で、加害側が「あの時取り決めたじゃないか。後になってがたがた言うんじゃない」と、偉そうに言っていいのかどうか。
当時の軍事独裁の朴政権は日韓条約で得た賠償金を個人の償いには回さず日本の植民地政策と続く朝鮮内戦で疲弊した国土の回復に回したという事情を考えた韓国最高裁の判決でもある。
加害側は被害側の言い分を聞くべきで頭から否定する態度は実に醜悪だ。
安倍も河野も歴史を知らない、知ろうとしない世襲政治家の典型だ。
河野談話で慰安婦にされた朝鮮女性に謝罪した父親に学ばず対抗しようと考えているのか、河野太郎は次世代のリーダーにはなれない政治家であることを露呈した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする