何が問題なのかは私にはよくわからないが、母親の安子さんが原資の資金を右から左へ融通していた、つまり贈与税を払わなければいけないのにそれをしてこなかった「脱税」に相当する、ということが一番問題かと・・・。
ノンフィクション作家の佐野真一氏によれば、鳩山氏の母安子さんの父石橋正二郎氏は、一代で「ブリジストンタイヤ」を築き上げた。
成功の始めは炭鉱夫たちが坑内で働くための地下足袋。足袋の底にゴムを張った。これがまことに使い勝手がよくて、爆発的に売れた。
富の社会還元を考えた人で地元、福岡の久留米だったかちょっと忘れたが、プールを作ったり、美術館を作ったりもした。
だから娘の安子を政治家の鳩山家に嫁がせ、世のため、人のための政治をする政治家に資金援助することは石橋氏の意思でもあった。
大企業ブリジストンタイヤの大株主でもある母安子さんの財産は、新党さきがけや民主党の立ち上げの際の資金に使われてきたわけだ。
「政治資金規正法」は、鳩山さんのような豊富な自前の資金を持っている政治家を想定していなくて、妖しい金をかき集めなくてはならないような議員を規制するためなのだろう。
しかし、いくら身内の金でも、国会議員たる者、やはり透明にしなくてはいけない。
就職氷河。
安定した職を求めて、リクルートスーツ姿の大学生が企業説明会に殺到する。
何か哀しくむなしい風景だ。しかし「一抜けた」とやると、フリーター、そしてホームレスの未来しか待っていないとなると、この姿を批判することもできない。
しかしこの社会のあり方、働き方何とかならないか。
大企業時代は終わりつつあるように私には思えるのだが・・・。
高度経済成長時代にはモノを作れば売れた。どんどん作って売っていればよかった。しかしそういう時代は過ぎた。
リサイクル店に行けば、安く日用品は手に入る。田舎に住めば近頃空き家が増えたので、低家賃で借りることもできる。
あとはネットワークは必要だとは思うが。
働き方、生活のあり方を変えれば、行く道は見えてくると思うのだが。
高度経済成長時代は終わったと言いながら、働き方、生活のありかたは、いつまでもその時代を追っている。