東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

角度を変えてみる

2011-06-15 | 経営の気づき
坊っちゃん劇場の方たちと一緒に仕事をするようになって以来、色々なことを教えてもらえるようになった。例えば、観劇する場合には、いつも座る場所を換えた方が良いということも教えてもらった。中央で観るのと、舞台の裾とでは異なるし、左右の差もある。

この教えどおりに実践している知人もいる。同じ上演劇を5度観たらしいが、いつも席を変えたとのこと。さすがである。この角度を変えて見るということは、ビジネスの世界でもよく言われている。角度を変えると、違うものが見えるということだ。

営業で考える提案営業のストーリーが思いつかない場合、製造ラインの人たちに一緒に協議に加わってもらったり、その反対のスタイルなど、とにかく、色々な角度から物事を見る工夫は必要だ。

体験授業

2011-06-14 | 経営の気づき
私自身、これまで色々な社員教育を開発してきたが、先日、坊っちゃん劇場の方から面白い話を伺った。それは、今度予定されている、学校の先生たちの教育方法である。なんと、学校の先生たちに、落ちこぼれを体験してもらおうというものだ。優秀な生徒づくりを育成する先生たちは、落ちこぼれの生徒の気持ちが分かっているのかどうか。講座の中で、わざと出来ない問題を与え、落ちこぼれの先生を沢山作ることを狙っている。

これは面白い。先生であれば、落ちこぼれの生徒の気持ちも分からないと、生徒全員を指導することが出来ない。優秀な生徒だけを導くのは、真の教育者とは言えない。レールに乗っかれない人をどのようにしてレールに乗せるかは、その人たちの気持ちを先ず理解すべきだ。

このことを聞いて、私が思いついた社員教育がある。それは、様々な体験授業である。例えば、「自社のサービスをお客の振りをして受けることによって、欠陥サービスを発見し、業務改善を設計する」あるいは「部下をいつも叱り飛ばしいる管理職を集めて、叱られ体験を味わって頂く。そして、教育効果のある叱られ方とはどのような方法かを体感して頂く」といった具合である。人間は、体感しないと、本当に分かったとは言えない。

名刺の受け取り方

2011-06-13 | 経営の気づき
名刺の受け取り方と言えば、新入社員のマナー教育を思い出す。ビジネスマンにとっては、基本中の基本。しかし、かなり年配の経営者の方でも、こちらが不愉快になるほど無作法な方もおられる。そこで、私自身の反省のために、基本的なマナーを整理してみた。

両手で受け取る・・・片手で受け取られると、いかにも上から目線で対応している姿勢が感じられるので、まずい。出来れば、左手の手のひらで受け、右手を添えるように両手で受ける。
(酒を酌み交わすときも、基本的には、両手で杯を受ける。宴が進めば別だが、最初は、目下の者から注いで貰うときにも、両手で受けるのが無難だ。相手を敬う心は、いついかなるときもキープしなければならない)

相手の名前を復唱する・・・名刺に書かれている文字を見ないで、そのまましまいこむ人がいるが、やはり、受け取った名刺に目を通して、何か言葉を添えて欲しい。「珍しい文字ですね。確かに、振り仮名が振っていないと読めないですね。でも、珍しいお名前だから、すぐに相手様に覚えていただけるでしょう」と語りかけると、話も広がる。

相手が複数の時、並んでいる順に机の上に置いても構わない・・・一度に多数の初対面者がいるときは、前に置いて、相手の方を確認すべきだ。その姿が、相手方にも好感度に受け入れ頂ける。

頂いた名刺は大切に扱う・・・間違っても、頂いた名刺にメモをしてはいけない。話をしている際に、手で弄ぶのも厳禁だ。

名刺入れにしまう・・・ビジネスで使うものは、飾りのついていないダークな名刺入れがいい。



節電モード

2011-06-12 | 雑談
多くの家庭で使われている省エネタップ。電気を使うときのみ、スイッチオンして使うが、果たして省エネになっているのだろうか? 電気製品を使わない時は、スイッチオフにしなければならないが、そのままにしておくと、スイッチオフを促す灯りが、かえって電力消費を増やす。私にとっては悩ましい問題である。笑

先日、発見した省エネ術は、パソコンの電力消費を抑えるソフト。素人でも簡単に節電モードにWindowsパソコンを設定できるプログラムが、マイクロソフトから公開された。

対象OSは、Windows XP、Vista、7。このマイクロソフト社の「Windows PC 自動節電プログラムについて」のページにアクセスし、説明通りにプログラムを使うことで、それだけで約30%の消費電力が削減できるらしい。

手順はとても簡単だ。
1. 「Windows PC 自動節電プログラムの使用方法」にある「Fix it」と書かれた画像か「Windows PC 自動節電プログラムをインストール」の文字をクリック。
2. ファイルのダウンロード画面が出るので「実行」をクリック。
3. 「同意する」にクリックでチェックを入れて、「次へ」をクリック。
4. インストールの許可を求める画面がでたら、「はい」(7)もしくは「許可」(Vista)をクリック。
5. 自動的にインストール、節電モードに設定される。最後の画面で「閉じる」をクリックすれば終了。

基本的に以上の5ステップだけでOKなので、パソコンが苦手な人でも全く問題なく、節電設定ができる。これであれば、無精者の私でも、省エネタップと異なり、確実に電力消費を削減出来る。

(写真は、節電のためではなく、ムードを楽しむために暗くしているバーのワンシーン/笑)


発表間近

2011-06-11 | 私流
生まれて初めて買い求めた宝くじの発表が近づいた。宝くじを買い求めた理由は、このブログでも書いたが、息子(娘婿)の夢が発端である。

そこで、先日、我が家を訪れた娘に伝言を頼んだ。「1億円が当たると言う夢を信じて宝くじを買ったが、その権利を、夢を見た人に10万円で譲るけど、どうか」と。すると家内は、「1億円当たったらいけないから、10万円で売ったらいけない」と言う。一方、娘は「10万円で買わないよ」と主人に相談しないで勝手に言っている。

欲と欲が渦巻く、我が家の会話。果たして結末は如何に。もし、当選番号発表後も、ブログで何もコメントがない場合は、1億円当たったかも。笑

愚痴を聞く心構え

2011-06-10 | 失敗の気づき
「愚痴」の意味は、「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」。したがって、愚痴を聞く側は、まともに対応してはいけない。気が付くと愚痴を聞くことに失敗している、というのはよくある話。そこで、先日聞いた愚痴話を思い出しながら、その心構えをまとめてみた。私なりの反省である。

【まず愚痴を愚痴と見分ける】
ここで躓くケースは思いのほか多いはず。相手が「仕事の相談をしている」と思い込んだり、「人間関係の悩みを話している」と勘違いしたり、「日常の問題に助言を求めている」と誤認したりすることは往々にしてある。しかし、本音は、何も助言を求めていない。うなずいて聞いてあげればすむ。

【自分の身に置き換えて考えない】
愚痴をいう人は、単に共感を求めているだけ。したがって、聞く側が、自分の身に置き換えて、深刻に考える必要性はまったくない。

【間違っても諫言しない】
自分の身に置き換えてしまったとき、やりがちな失敗がこれ。冷静な自分の目で見ると、それはそれで一方的な話だなあ、なんて思いに囚われる。そうすると、つい物申したくなるのが人情だ。しかし、相手はただの感情表現であり、その愚痴に対して、諌めてはいけない。愚痴を諫めるなんて、エロ本にエロいと文句をつけるようなものだ。

因みに、飲む席で、誰かから愚痴が出たとき、私はその場をおさらばすることにしている。酒の味が一気に低下するからだ。

人間は殆どの人が自然が好きだが、それは、自然は絶対に愚痴を言わないから。どんな悪環境にいても、ひたすら耐えて、必至で生きている。


無いのが当たり前

2011-06-09 | 人生の気づき
ものが満ち溢れた現代は、何でも揃っている。したがって、災害で、何もかも失うと、そのショック度は大きい。多分、昔の人と比べて、現代人は、そのショックが大きいはずだ。

昔は、地震がくれば、家は必ず壊れると考えていた。もちろん、壊れない家を建てる技術もなかったのだが、「家は壊れるもの」ということが前提にあった。したがって、江戸時代でも、重たい瓦屋根は乗せず、雨が漏ってもいいからと、板屋根になっていた。屋根が壊れて落ちてきても、板であれば、命を失うまでには至らない。

昔は、命を守り通す技術やモノが何もない時代だからこそ、今日一日、命を長らえたことに感謝していた。しかし、技術とモノで守られた現代は、よほどのことがない限り、命は長らえられるものと思っている。この前提条件の違いが大きい。

当たり前に恩恵を受けている人間は、感謝の念もわかない。希少価値だからこそ、ありがたいという感謝の念が沸き起こる。したがって、現代人は、昔帰りが必要かもしれない。

抗争心は長続きしない

2011-06-08 | 失敗の気づき
言い争いがある場合、一つのテクニックとして、冷却期間をおく手法が効果的だ。一方からの質問や要求に対しては、素早く回答するのが本来の道だが、問題が完全にねじれてしまった場合は、むしろ、回答を引き延ばす方が有効であることが多い。

要するに、激怒した心は長続きさせるのが難しく、徐々にその怒りが萎えてくるということだ。したがって、抗争心を萎えさせるように、冷却時間を置いた方がよい。これは、会社と社員の言い争いを見てきた29年間の経験である。



育児代理

2011-06-07 | 雑談
自然界は、本当に不思議な世界だ。人間が把握していることも結構あるが、把握していないこともそれ以上にある。その不思議な世界の話を、NHKのラジオビタミンで聞いた。

「カッコー」と言う鳥の話だが、この鳥は、自分の巣を作らない。したがって、卵を産み付けるのは、自分の巣ではなく、他の鳥が住んでいる巣である。自分の卵と似ている卵を産む鳥の巣に、卵を産み付ける。すると、親鳥は、自分の卵と勘違いして、そのまま育てるらしい。要するに、育児代理である。

しかし、時がたつに従って、ホオジロなどの鳥は、卵の見分けが出来だした。要するに、「進化」である。一方、カッコーの方も、見分けられにくいように、卵を進化させる。このせめぎあいが面白い。自然界って面白いね。

動物には進化と言う発展があるが、私の場合、果たして進化しているのかどうか、疑問である。酒を飲みすぎていくら失敗しても、その学習効果は一時的なものであり、意思決定まで繋がらない。情けない話である。笑

悲しい発見

2011-06-06 | 失敗の気づき
大変だぁ。ヤマハのサックス教室を3年前に辞めて以降、サックスの練習の回数が減ってた。そして3ヶ月ぶりにサックスを吹いてみたら、アップテンポの曲が2小節も続かない。肺活量がかなりダウンしている。30分ほど練習してたら、16小節程度までいけるようになったが、全曲は吹けない。息が続かない。ようし、明日からがんばるゾィ。

何事も継続だね。酒の量は減らしたとは言え、確実に継続しているから、まだ酒量は落ちない。

サックスは内臓にも良いから、健康維持のためにも、復活させよう。

複数動作は厳禁

2011-06-05 | 経営の気づき
あなたは上司と社内ですれ違うとき、どのように挨拶しているだろうか?

「時間がもったいないので、歩きながら挨拶する」と答えた方は、要注意だ。実は、複数の動作(歩く・挨拶を交わす・お辞儀をする)を一度に行うことはマナー違反である。

マナーの基本は、相手様に対して如何に“敬意“を表明するかだ。きちんと立ち止まり、挨拶の言葉を述べてから、丁寧にお辞儀をする。これができれば、誠意ある人柄と、相手を大切に思う心がしっかりと伝わる。

立ち止まることでロスする時間など、たかが数秒に過ぎない。しかし、この数秒で得られる信頼は非常に大きなものとなる。


今だから話せる

2011-06-04 | 雑談
遠く昔の話だから、今だったら話せる、時効の話を並べてみた。

学生時代のアルバイトにて、公園の機械を操作していたとき、アルバイト仲間と話してて、ワンダーホイルに乗車したお客様を忘れ、機械を止めてしまった。すると、しばらくしてから、上の方から「助けてくれー」と言う叫び声に気がつき、慌てて機械を動かした。

トイレを開けると、若い女性が、手をお尻に当てて固まっている。鍵をかけ忘れたのであろう。私も、一瞬、何事が起こったか分からず、固まってしまった。しかし、私の目は、何故か、白いお尻に釘付けだ。

中学生時代、数学の得意な私は、時々、授業最初の10分間程度、先生に代わって教えていた。私が問題を出して皆に解かせ、回答を私が説明する。勿論、先生の事前チェックがあるのだが、ある日、「これは面白い問題だ」と褒められた。「皆、勘違いして絶対間違えるぞ」と笑った。実は、私も、その勘違いに落ち込んで問題を創ったのだが、先生の指摘で気がついた。間違えて褒められたのは、これが最初で最後である。

異業種交流会にて講師を招いたとき、テーマは「念力」で、スプーン曲げを体験した。そして、そのあとの懇親会では、皆が酔いに任せて、力ずくでスプーンを曲げた。我々のテーブルは全て、スプーンが折り曲げられてしまった。15本のスプーンの残骸は、未だに目に焼きついている。

一生もの

2011-06-03 | 私流
最近は使い捨て時代にて、あらゆるものが粗末に扱われている。非常に残念な風潮だが、私の場合、どのくらい大切に使いこんでいるか、長く使い込んだものを並べてみた。やはり、良いもの、好きなものは、大切に使おうという気持ちになる。愛着がわくほど使い込まないと、失礼だよね。

譜面台…40年
ガット・ギター…40年
ウィスキーグラス…28年
机と椅子…22年
腕時計…18年
我が家…17年
一番古いぐい飲み…16年
アルト・サックス…15年
クロス・ボールペン…15年

上に並んだものを見て感じるのは、私の人生は、「酒」と「音楽」そして「仕事」なんだなぁ。

気配りの力

2011-06-02 | 経営の気づき
私の人生訓は「仕事は楽しく、遊びはまじめに」。したがって、長崎の旅も、ただ楽しむだけでなく、真面目に観察して多くの気づきを得た。

例えば、店舗スタッフの対応力の違いである。オランダ物産館の名前につられて入った店は、オランダとは名ばかりで単なる土産物屋だった。しかし、たまたま目にした長崎の地酒を買い求めるために、レジに商品を持参したが、誰もいない。当りを見回すと、スタッフ二人で楽しく話し合っている人を見つけたので、レジをお願いした。でも、心はここにあらずの感じだ。お客に対する感謝の気持ちはみじんも感じられない。「ありがとうございました」の言葉の終わり二つの言葉は、さっきまで話し合っていた同僚の方を見ながらしゃべっている。不快極まりなかった。

一方、先ほどの店から50メートル離れたところで、先ほどの不快感を消す、さわやかな接客対応に巡り合った。ガーデニングの素晴らしい建物があり、気になって覗きこんだところ、「童話の美術館」と表示されていた。

趣のある静かな建物に入ったところ、幼児をターゲットにした童話の本やカルタ・すごろくなどが陳列されている。孫の土産にカルタとすごろくを持ち、レジに向かったところ、先ほどと異なり、スタッフの感じがすごくいい。

両店ともにさほどの会話はしていないが、プロセスを比較すると雲泥の差がある。先ず、気配を察知する差である。店舗スタッフは、お客様に楽しく商品選びをしてもらうために、お客様の後を追いかけてはいけない。しかし、いつも気配を感じていなければならない。もし、SOSの信号が発信せられれば、すぐに駆けつける必要がある。

酒を買い求めた店では、全スタッフが銘々の作業に打ち込んでおり、私が困っている様子を察知しなかった。一方、童話の美術館では、私が商品を手にした途端に、自分たちのレジに向かうであろうことを察知して、待ち構えていた。したがって、間髪を入れず、気持ちのこもった言葉を頂けた。

言葉ももちろん大切だが、それ以上に、心を張り巡らす気配りは、より以上に重要だ。

840km12,000円の旅

2011-06-01 | 雑談
台風来襲のさなか、往復840kmの旅に出発した。八幡浜を出航する船は次々と欠航したが、最後の頼みの綱は、何とかセーフ。乗船予定の船を変更して乗り込んだ船は、何とか出発。波しぶきが空から降ってくる体験は初めてだった。しかし、次の便は欠航だったようだから、当日出航した船は、この便だけなのか・・・日ごろの行いがよいと、こういうときに幸せの運が回ってくる。笑

最近の消費は二極化しているが、我々の今回の旅行は廉価版。旅行の場合、豪華版の旅行も良いが、超廉価版もそれなりに楽しい。今回3回目の体験となる超廉価版は、一人12,000円だ。行き先は、長崎市と福岡県柳川市。

酒好きの私が一番楽しんだのは、もちろん酒。したがって、夕食前に、先ず「吟醸古酒/福鶴」を買い込み、水のペットボトルに移し変えて、レストランに持ち込む。仲間はビールを飲んでいるが、私は、ホテルのスタッフの目を盗んでは、ペットボトルの酒をグラスに注ぎ飲む。超廉価版の旅行だけに、酒も、内緒で持ち込んだ酒を楽しんだ。貧乏旅行に徹した今回の旅、大いに飲み大いに楽しんだ。

写真は柳川の川下りだが、船頭さんが歌う、同地の出身者、北原白秋の童謡は、旅情豊かで最高でした。