東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

愚痴を聞く心構え

2011-06-10 | 失敗の気づき
「愚痴」の意味は、「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」。したがって、愚痴を聞く側は、まともに対応してはいけない。気が付くと愚痴を聞くことに失敗している、というのはよくある話。そこで、先日聞いた愚痴話を思い出しながら、その心構えをまとめてみた。私なりの反省である。

【まず愚痴を愚痴と見分ける】
ここで躓くケースは思いのほか多いはず。相手が「仕事の相談をしている」と思い込んだり、「人間関係の悩みを話している」と勘違いしたり、「日常の問題に助言を求めている」と誤認したりすることは往々にしてある。しかし、本音は、何も助言を求めていない。うなずいて聞いてあげればすむ。

【自分の身に置き換えて考えない】
愚痴をいう人は、単に共感を求めているだけ。したがって、聞く側が、自分の身に置き換えて、深刻に考える必要性はまったくない。

【間違っても諫言しない】
自分の身に置き換えてしまったとき、やりがちな失敗がこれ。冷静な自分の目で見ると、それはそれで一方的な話だなあ、なんて思いに囚われる。そうすると、つい物申したくなるのが人情だ。しかし、相手はただの感情表現であり、その愚痴に対して、諌めてはいけない。愚痴を諫めるなんて、エロ本にエロいと文句をつけるようなものだ。

因みに、飲む席で、誰かから愚痴が出たとき、私はその場をおさらばすることにしている。酒の味が一気に低下するからだ。

人間は殆どの人が自然が好きだが、それは、自然は絶対に愚痴を言わないから。どんな悪環境にいても、ひたすら耐えて、必至で生きている。



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