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東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

坪内寿夫の伝説的裏話①

2009-08-03 | 経営の気づき
坪内寿夫(つぼうち ひさお、1914年9月4日 - 1999年12月28日)氏は愛媛県松前町生まれの実業家です。倒産寸前の企業を数多く再建させた手腕から、一時はマスコミによって「再建王」、また船舶・造船・ドック会社を多数抱えたことから「船舶王」、四国を中心としたグループ形態から「四国の大将」とも称されました。私は、この方の裏話を数多く存じ上げていますので、その一端をご紹介します。ご紹介しながら、経営の重要ポイントを皆様と共に考えてみます。

愛媛県松山市と言えば道後温泉が有名ですが、1960年代は、別府温泉に押されて、全国からの集客力がかなり落ち込んでいました。そこで、坪内さんが考えたのが、愛媛県を舞台にしたテレビドラマです。1966年、大洲市を舞台にした「おはなはん」をNHKの朝の連続ドラマで放映しました。もちろん、坪内さんはマスコミ関係者ではありませんが、放映への仕掛けを組み、働きかけることによって実現化したのです。おかげで、放映後は、一気に道後温泉の集客力が上がりました。

本来、原作は、徳島県を舞台にしていますが、作家の方と愛媛県を回り、作品に似合う雰囲気の町として、大洲市が選ばれました。坪内さんは、会社の宣伝法としては、映画やテレビあるいは本の題材に使われることが分かりやすいと考え、日ごろから、全国の作家と懇意なお付き合いをしていました。作家の方しかプレイできないゴルフ場を造るなど、作家の方とのおつきあいは並大抵ではなかったようです。その日ごろの交流があるがために、愛媛に朝の連ドラの舞台を引っ張ってきたわけです。

この壮大な広報戦略は、見事というしかありません。現代ならまだしも、数十年前にこのことを着想し、実現化したわけですからさすがです。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
坪内寿夫氏晩年 (きみじろう)
2011-05-06 01:44:32
坪内寿夫氏は晩年四国の病院で過ごされ、お墓もその近くにあると雑誌で読んだようにおもいます。佐世保出身の私は、ぜひ高校生の息子を連れて、ぜひお参りにいきたいのです。ご存じならば、お教えください。
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調べてみます (ken)
2011-05-06 08:31:14
多分、病院は、松山南病院だと思います。お墓の場所はわかりませんので、調べてみます。同氏の秘書をしていた人を知っていますので、尋ねてみます。
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今、調査中です (ken)
2011-05-07 09:08:30
坪内氏の秘書をして後、その後、佐世保重工の役員をしていた方と、連絡が取れました。今調べてもらってますので、分かり次第、このページにアップしておきます。
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分かりました (ken)
2011-05-07 17:19:26
坪内氏の菩提寺は、伊予郡松前町浜359番地 大念寺 TEL089-984-3582です。お墓の住所はわかりませんが、大念寺に聞けばすぐわかると思います。
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