ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

星になる

2020-05-11 10:21:57 | 日記・エッセイ・コラム
私の小さい頃は、
「人は亡くなるとどうなるの…」と子供が聞くと、
「お空に輝くお星さまになるの」等と答えていた。
今はどうかな。
そんなこと聞く子はいないのかな。
科学の時代だからな。
よく分からない。
・・・・・
私なら次のように答えます。
それは、
「生まれる前にいた、正にその場所へ帰る」、
と。
十年後に生まれる人は必ずいる。
その人は今どこにいる。
今この世界にはいない。
でも必ず生まれる人はいるだろう。
人類が絶滅しない限り。
もし私が今亡くなれば、その人がいる所へ帰る。
もし10年後に生きていれば、
この世界で会うこともできる。
すべての命はそこから来て、そこへ帰る。
私はそう思っている。
それがどんな所か勿論知らない。
世間では地獄とか極楽とか言っている。
そこへ行くには三途の川を渡るとも。
すべて方便である。
ちなみに方便とは嘘ではない。
本当を知らないのに嘘など言える筈がない。
言葉を持ってしまった人間の、
止むを得ずの生活の知恵である。
・・・・・
もう一つある。
「お空に輝くお星さまになるの」というのも。
これは昔の答えと同じであるが、
今でも立派な答えである。
むしろ科学的には正確な答えである。
亡くなれば、その身は骨となって大地に還る。
火葬なら煙となって天空にも昇る。
それも結局は大地に還る。
大地とは地球だ。
地球という星に生まれて、
地球という星に還る。
つまりは星になるのだ。
これは厳然たる事実である。
ところで星には輝くものと、
地球のように自らは輝かないものがある。
それでも太陽の光の反射光で光っている。
月から見れば、地球は青く光る星なのだ。
それにしても、
見えるとは光があるということです。
宇宙には太陽のように輝く星が無数に存在する。
それは宇宙空間が光で満ちているということだ。
だから地球も輝いている。
ともかく件の答えは正しいのです。
・・・・・
宇宙空間が光で満ちているなら、
「人は光から生れ、そして光に帰る」とも…。
ちなみに、
「星」という字は、日が生まれると記す。
日とは太陽であり、太陽は勿論星である。
日にも寿命があるというが、それは又生まれるのです。
だから星と書くのか。
これに似ている字で、皇と謂うのがある。
これは白の王と記す。
「白」とは無色の色であり、たぶん黒も同類だろう。
光には色があり、そのすべてが集まれば透明になる。
透明とは無色であり、それは白でもあり黒でもある。
なお絵の具の場合はすべての色を混ぜると黒になる。
まあそういうことだ。
日本では古来より王(大王)のことを天皇と謂う。
これは巷の王ではない。
天の王である。
しかも皇と書くは只の王ではない。
白い王、つまり光の王なのだ。
天に満ちている光の、その王なのだ。
宇宙のすべてであり、宇宙の本性なのです。
そういう実を表している。
・・・・・
不敬ながらに思う。
今上陛下は天皇ではない。
天皇とは天におわす光の王のことで、
歴代の天皇は勿論すべて天皇である。
今生におわすは天皇に連なる者で、
そこに繋がる梯子(陛)の下で控えていて、
祈り祀り続ける者である。
だから陛下なのだ。
正しく記せば、今上天皇陛下ではあろう。
ちなみに陛下とは通常は二人である。
現下は四人である。
上皇陛下と上皇后陛下がおられる。
陛下はすべて同格であり、
役割が違うだけなのです。
男女同権など意味はなく、しかもそこに人権などない。
そういう存在なのである。
ちなみに以前にも記したが、
イエスもそうだし阿弥陀如来も救世観音も、
光を背負って再臨したり来迎するものらは、
すべからく光の王である。
八百万といえども、
すべては光に還る。