ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

鐘の声

2018-12-02 15:37:22 | 日記・エッセイ・コラム
最近ゴーンという鐘の声が聞こえた。
思わず平家物語を思い出した。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」。
私には現下の資本主義が性に合わない。
グローバリズムを標榜し、会社は株主のものだと言う。
とりわけ会社は株主のものだと謂うのが…。
確かに会社は株主のものでもある。
しかし核は生業そのものにあり、
それを体現するものこそ核に違いなく、
それは即ち社員(役職員)である。
それに社員以外でもその生業に関わる者はすべて、
その会社の関係者であり他者ではないのだ。
つまり会社は公器なのである。
だから今回の鐘の声は、
ひん曲がった資本主義、
グローバリズム資本主義終焉の合図に聞こえた。
そう思ったのだが、さて。
・・・・・
今のメディアはほとんどがリベラルである。
情報の選別はおろか、偽造・捏造も厭わず、挙句の果ては言葉狩りである。
自分等は何を言っても正義で、気に入らなければヘイトだと言う。
そんな彼らはグローバリズムを信奉する。
て言うか、リベラルとはグローバリズムの道具に過ぎない。
今回日本のメディアは否定的な報道はしていない。
淡々と事実を伝えているだけのようだ。
欧米ではどうなのかはよく分からないが、関心も高く大いに注目してるだろう。
漏れ聞くところでは総じて批判的なような気がする。
中には日本の陰謀だと言う人もいるようだ。
そう言う人はメディア側の知識人で、即ちグローバリストの類であろう。
ネットもよく見るのだが、そこではむしろ喝采してるようだ。
庶民はあきらかに現下の強欲資本主義に怒っている。
今フランスで起きている過激なデモは、
燃料税の増税反対を叫んでいるもので、
だから今回の件とは関係なさそうだが、
何かしらの影響は与えているようです。
それもあってか、あからさまな日本への非難はない。
それにルノーでも内部調査を行うとか。
でもフランスのことはよく分からない。
・・・・・
今回の件に陰謀はあるのか。
勿論あると思う。
この種の件はすべからく政治的なのです。
ちなみにフランスでは政財界人の大物は絶対逮捕されないとか。
上流階級は皆お友達だから…と。
庶民はそう思っているようです。
それでも時に少しはあるだろう。
それはおそらく内部での争いだ。
陰謀というより内輪喧嘩と言った方が…。
まあ同じものです。
日本人もほんと酷い目にあっている。
すなわち「南京大虐殺」とか「従軍慰安婦」とか…で。
今回はルノーと日産の不平等条約がある。
大きい方が小さい方に押さえられているのだ。
理不尽極まりない。
それに英米と仏の対立もある。
トランプのアメリカはあきらかに反グローバリズムである。
少し前のフランスでの第一次世界大戦終結100周年記念行事で火花が散っていた。
トランプとマクロンの間で。
私にはそう見えた。
あの時のマクロン大統領の不気味な顔は印象的であった。
今やグローバリズムの表看板然としている。
その為に立てられたのだろう。
・・・・・
ちなみに陰謀とは計画および計画の為の戦略であり、
それは政治の世界では普通にあることです。
表に出ないものが陰謀だと言うなら、
政治の世界は陰謀だらけというより他ない。
だから私は陰謀論を頭から否定する人は信用しない。
そんな人に政治が分かる筈がない。
今回の件で色んな話が飛び交うのは当然です。
まあすべて話半分(以下)ですが。
ところで科学者の武田邦彦先生は陰謀論を採らないとのことです。
それは結果として現れなければ、その陰謀には意味がないということ。
それを陰謀というなら、あまりにもあり過ぎて、考えても切りがないこと。
結果として現れたら、その時じっくり考える。
つまり表に現れたものの意味を問うことこそが大事だと。
至極最もな意見で、納得せざるを得ない。
ただ、進行中で表に出ていないものは考慮できない。
そこは注意が必要だ。
うん!