甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

2月のマンスリー

2015-02-28 07:32:37 | Weblog
   なんでこんな事件が起こるのだろうか?
 川崎市の多摩川河川敷で起きた中学1年生上村亮太君殺害事件。不良グループの高校生1人が逮捕され、2人が事情聴取されているという。報道でもあるように、万引きをやれと言われて断ったことから、暴行を受けるようになった。バスケットボールが好きな明るい少年が、不良グループと付きあい始めたのが昨年の11月頃?わずか3ヶ月少々の間に一体何が起こったのだろうか?
 いくら不良グループの少年とは言え、そんなに簡単に人を殺すことが出来るのだろうか?集団だったから勢いに乗って殺ってしまった?誰1人このままやったらいけないと思わなかったのか?それが恐ろしい。人の命が無くなること。子を亡くす親の悲しみ、もっと初歩的な問題、殴られる痛み。初めて人を殴った時は怖かったはずだ。それは人を傷つけるという怖さ。それがだんだんと麻痺してくるのか?・・・それでも情や良心はあるはずだ。
上村君は、11月ごろから不良グループと行動を共にするようになり、部活も休むようになる。1月に入って登校しなくなったという。さらには顔を殴られ大きなアザを作っていた。小学校時代の友人には「グループから抜け出せない」「殺されるかもしれない」とLINEでのやりとりがあったという。シグナルはたくさん送られていた。しかし最悪の結果となった。
悔やまれるのはそのシグナルを見逃してしまったこと、部活や学校を休むようになることも、不良グループに入ることも、顔にアザをつけることも、「決してめずらしいことではない、よくあること」と、学校も社会も人も感受性がなくなっているのが現状だ。 
このような問題は、昔から無いことではなかった。しかし、集団でしかもリンチによって中学1年生を殺したというような事件は聞いたことがない。「万引きをしてこい」と言われて断った勇気。素直に万引きをしていたらこんな事件は起こらなかったかもしれない。その上村君の「勇気」に対して殺害現場には、花を手向ける人が多くいる。
佐世保の女子高生、名古屋の女子大生による「人を殺してみたかった」という猟奇的な殺人事件とは、全く違った犯罪だが、こんなに簡単に人の命を奪うような少年が出てきたということが問題だ。ある意味、社会の歪みが生んだ落とし子かもしれないが、あまりにも酷すぎる。極刑を持って臨むべきだ。
一体この国はこれから、どのような国になっていくのだろうか?今回のような事件、その裏には、今言われている教科としての道徳ではなく、社会の中、生活の中、家庭での道徳が再構築されなければならないだろう。
東日本大震災後の秩序ある行動は、世界から称賛された。あれが本来の日本の姿だ。あの姿を見て日本人として誇りに思った。確かに日本には思いやりや助け合いのDNAは受け継がれてきているのだから・・・  2015年2月27日  笹原 真二
 追伸 昨夜、事情聴取を受けていた少年2人も逮捕されるというニュースが流れた。  2月28日
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