花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

「2度目のオーストラリアの旅」(12)

2017年12月13日 | 海外旅行「オセアニア」オーストラリア
≪「エアーズロック」(ウルル)観光≫(1)
翌日は早朝にモーニングコールがあり、4時50分、まだ暗い内にバスで「エアーズロック」の朝日鑑賞に向った。
昨日午後は37℃もあったが、朝は嘘の様に涼しく18℃程度だった。これが砂漠の気候の特徴なのだろう。
昨日の夕日鑑賞とは反対の場所に階段状の観賞場所が用意されていたが、ここも既に様々な国の観光客で賑わっていた。
砂漠の真ん中にどっしりと構えた「エアーズロック」の背後に朝日が登り始めた。
そして5時45分から6時迄、そこにいる大勢の人達と一緒に、岩山の色が少しずつ変っていく姿を眺めた。神秘的だった。

           


朝日が昇った後「エアーズロック」の北側を通り、バスに戻った。その時見た側面の姿も素敵だった。



         

ガイドと一緒に、東側の登山口に様子を見に行った所「登山禁止」になっていて、ロープが張られていた。
すぐ横に「あなたの安全のために」という説明の英語の看板が立てられていた。
【入山禁止】
「3~11月は午後5時~午前7時」「12~4月は午後5時~午前6時半」
「午前8時以降は、気温の予報が36℃かそれ以上の時。12~2月の夏季間」
そしてその下に、さらに絵と説明で8項目の登山禁止措置を取る条件が示されていた。
「頂上の風速が25km以上の時」「頂上が雲で覆われている時」
「3時間以内に20%以上の降雨の可能性がある時」「気温が36℃か、それ以上の時」
「岩山の表面が20%以上水で濡れている時」「救急車が来ている時」
「3時間以内に雷雨になる可能性が5%以上ある時」「民族的文化的理由で所有者から求められた時」
最後に、「これらの細則に明らかに反する場合は、罰金を科す」とあった。(和訳は筆者)

さらに横に英語と日本語の立て看板があり、そこには「アナング族(先住民アボリジニの事)の神聖な『ウルル』に登らないで下さい」と書かれていた。
その理由として「登山は危険で、これまでに多くの方が登山中に亡くなったり怪我をして来ました」「本来するべき事は、万物に耳を傾けることです」とあった。

正直な所、登ろうか、止めようかと迷っていた私は、「登山禁止」が取られていたことで結論が出、気持ちが決まり軽くなった。
眼前に登山路を見ると、固い岩肌には持って来た杖は役に立たず、本当に危険だという事も良く分かったし、2年後から登山することができなくなるのは、良いことだと納得もできた。


              
                    



資料によると、かってこの地域を自由に使って来たが、1985年、オーストラリア政府は先住民「アナング」の人々の土地であることを正式に認めた。同時に政府が彼等からこの地域を借りるという協定を結んだのだ。
その結果彼等は、公園入場料の25%と年間使用料15万$を受け取る事となった。
しかし、別な資料によると、年間50万人以上の観光客が来るため、働かなくても大きなお金が手に入る結果となり、中には賭博や麻薬、暴力に走る若い人達の存在が問題になっているという。

現在公園は、オーストラリア自然保存局(ANCA)とアナングの人々の共同管理がなされ、世界遺産に登録されている。


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