なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2024年01月16日 | 間質性肺炎・器質化肺炎

 1月14日(日)は内科の当番に入っていた。といっても、日直当直医が対応して(その日は日直消化器科医、当直小児科医)、内科入院があった時に担当になる。入院の連絡はなかった(消化器科で1名入院)。

 

 15日月曜に、14日の救急外来を受診した患者さんを確認していた。日直の消化器科医は、昨年末に続いて、また酸素吸入10L/分の患者さんを診ていた。

 患者さんは75歳男性で、関節リウマチ・間質性肺炎でリウマチ膠原病外来(大学病院からの応援医師担当、隔週)に通院している。前日までは何ともなく、その日から急に呼吸困難になって救急搬入された。酸素吸入10L/分で飽和度90%を保っていた。

 1月10日にリウマチ膠原病外来を定期受診していて、炎症反応の上昇があった(白血球はふだん5000の前後のところ9600、CRPがふだん1~3のところ7.0)。リウマチ症状には変化がなく、経過をみることにしていた。実際は間質性肺炎の悪化を示唆していた可能性がある。

 胸部CTで両側肺に胸膜下からの網状影が目立つ。

 2023年9月に胸部単純X線を施行していて、その時から下葉に間質性陰影が目立っていて、それと比べるとそれほどではないようにも見えた。消化器科医もその点は増悪としてよいか迷ったらしい。DOACを継続していたが、深部静脈血栓症の既往がある。

 しかし、2022年9月の胸部CTでは肺野には十分に含気がある。それと比較すると、今回はやはり網状影は増加していて、さらに両肺野全体が白っぽく見える。やはり間質性肺炎の増悪でいいのだろう。

 

 リウマチ膠原病外来に大学病院から専門医に来てもらうのは助かるが、原疾患や併発疾患が増悪した時には診てもらえない(大学病院で対応するのはまれ)。その点は困ってしまう。

 今回の患者さんはリウマチで地域の基幹病院にも通院していた既往があり、現在も前立腺癌で通院している。

 

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