なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膿胸

2022年06月12日 | Weblog

 木曜に発熱で救急搬入された77歳男性は左膿胸だった。その日の内科系入院担当の腎臓内科の若い先生医が担当していた。

 5月末から黄色の喀痰が出ていて、しだいに食欲不振・全身倦怠感が進行した。市内の内科医院を受診して、胸部X線で肺炎が疑われるとして、当院に紹介された。

 胸部X線で見ると、左下肺野に胸水貯留を疑う所見だった。肺炎・胸膜炎あるいは胸水随伴性の肺炎かと思われたが、胸部CTで見ると膿胸だった。

 確かに経過が10日以上経過していて、病変を温めた?という日数だった。白血球23700・CRP27.0と著明に上昇している。

 胸腔ドレナージが必要になるので、地域の基幹病院呼吸器内科に搬送していた。胸腔ドレナージと抗菌薬投与を2週間くらい行って、ドレーンを抜去した時点で、当院に治療継続と廃用症候群のリハビリが依頼されることが多い。

 

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