なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

骨髄穿刺

2021年11月14日 | Weblog

 先月久しぶりに骨髄穿刺を行ったが、金曜日にも96歳男性に骨髄穿刺を行った。

 大腸憩室出血を繰り返して、地域の基幹病院消化器内科から転院してきた患者さんだった。介護タクシーでの移動中に嘔吐して、当院に来た時には誤嚥性肺炎を来していた。

 肺炎がよくなったら、大腸憩室出血が起きて輸血を要した。末梢静脈からの点滴困難で中心静脈カテーテルを挿入して、高カロリー輸液にした。

 いったん血便が治まったので、食事を開始した。便は明らかな血便ではないが、oozingがある?と疑うようなものだった。なかなか手のかかる患者さんなのだった。

 白血球が3万あり、白血球分画では異常な芽球はないが、後骨髄球・骨髄球も見られる。貧血は憩室出血が断続的にあるので、評価しにくい。血小板は正常域だった。

 先方の病院では血液内科医(大学病院から週1回血液内科外来にきている)に相談していた。骨髄異形成症候群か骨髄増殖性腫瘍だと思われるが、精査自体の対象にならないとされた。

 確かに治療は難しいが、診断はつけておきたいので(検査は5分もかからない)、当院ですることにした。骨髄像は読めないので、結果(血液内科医の診断)は外注になる。

 

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