なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

講演料を節約

2021年11月28日 | Weblog

 感染管理加算をとっているので、年に2回感染症の院内勉強会をしなければならない。さらに抗菌薬適正使用の加算もとっているので、抗菌薬の勉強会も年に2回行う必要がある。

 院外講師に来てもらうと講演料がかかる。医師の場合は大学教授で10万円、准教授で7.5万円、それ以外は5万円という院内の規定があるそうだ。他の病院に合わせているので、相場なのだろう。東京から呼ぶと、交通費もかかるので、プラス2万円ちょっとになる。

 当院は絶賛経費節約中なので、大学教授を呼んでくれと事務に言いにくい。感染管理で月1回来てもらっている先生は、最近複数の学会で新型コロナウイルス感染症の講演をしていた。講演内容は出来上がっているので、たぶん依頼すれば講演してもらえるはずだ。

 経費節約のため、自前で勉強会をすることになった。ICTメンバーで医師は当方だけなので、「先生お願いします」となった。やはり新型コロナの話と、抗菌薬の勉強会も兼ねてやりたいので、抗菌薬の話もお願いします、という。 

 新型コロナの話は、忽那賢志先生のYahoo Newsをずっと見ているので、そこからまとめることにした。西村秀一先生のエアロゾル感染の話も付け加えると、30分くらいになる。

 さて、抗菌薬の話は何をしたらいいか。時間は仕事終わりの午後5時30分から開催するので、新型コロナで30分使うとあとは15分くらいの話になる。

 聴きに来るのは主に看護師さんなので、看護師さんの参考になる話をしなければならない。感染管理の看護師さんに訊くと、一般的な看護師さんはあまり抗菌薬ことは知らないという。

 市販薬の名前と使い方(作り方?)は詳しいが、どういう系統の薬なのかはあまり考えていないらしい。どういう分類のどういう位置づけにある抗菌薬かわかる(ような気がする)話をすることにした。

 

 抗菌薬の実際の使い方は、岡秀昭先生の「プラチナマニュアル」を見ている。しかし、抗菌薬の全体像を掴むのには、矢野晴美先生の「抗菌薬初めの一歩」が最適だ。新製品が出てちょっと内容を修正しているようだが、2010年に初版が出たままになっている。さすがにそろそろ第2版に改訂してほしい。

 

絶対わかる抗菌薬はじめの一歩―一目でわかる重要ポイントと演習問題で使い方の基本をマスター

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする