木金曜日は夏休みとして、二泊三日で県内の温泉に出かける予定だった。
水曜日の午前2時に病棟から連絡がきた。入院中の95歳女性が嘔吐後に発熱・酸素飽和度低下をきたしたという。誤嚥性肺炎として治療の指示を出したが、その後眠れなかった。病院に出勤して、調子が悪いと思いながら、内科再来をみて病棟の連休明けまでの指示出しをした。
木曜日の朝は微熱と倦怠感で出かけるのは中止した。木金と自宅で寝たり起きたりしていた。土曜日には回復したので、本屋(ジュンク堂)に出かけたりしていた。ここ最近数年間にひく風邪(ウイルス感染)とまったく同じ症状で、コロナではないと思う(たぶん)。
今日は体調は平常営業で、内科日直で病院に来た。金曜日に、外来で定期的に診ている直腸癌の95歳女性が入院していた(内科の別の先生が担当)。
もともと気管支喘息・右心不全で通院していた。当方の担当になってから、嫌がっていた吸入(ICS/LABA)を開始して、それまでの予約外外来受診がほとんどなくなって安定していた。老人保健施設に入所してからは施設での処方になるので、数年間外来には来なくなった。
一昨年の11月に、地域の基幹病院消化器内科の先生から連絡が来て、外来でのフォローを依頼された。血便があり、施設から紹介されて受診したそうだ。直腸指診で直腸に腫瘤を触れて、CTで直腸にほぼ全周性の腫瘤が描出された。
内視鏡検査自体も拒否して、まして治療は希望しないという。年齢的には手術の話は出ないが、この患者さんは認知症もなく、元気で体力もある。リスクはあるが、手術もありえると思うくらいだったから、治療しないのはもったいない気がした(でも年齢的にはしないか)。
患者さんは入所している施設を気に入っていて、できるだけ施設で過ごしたいというのが希望だった。最初は当院の外来に1か月に1回、その後変わりないので2か月に1回受診していた。断続的に血便があるが、鉄剤内服で貧血の進行はなかった。
今回は血便がふだんより続いて、施設では心配ということだった。Hb10.7g/dlでいつもと変わらない。残念ながら血便を止めることはできない。全身状態が悪くなければ、施設で了承すればだが、いったん施設に戻すしかないか。
県内の地域で新型コロナウイルスのクラスターが発生して、PCR陽性が増えている。当地域は2か所でそれぞれ2名ずつの発生で、その後はなかった。
今日は連休中のPCRの依頼日にしていて、今のところ2件のPCR検査依頼が来ている。