内科の若い先生(内科専攻医)に、肺炎で入院した33歳女性のことで相談された。胸痛(左側胸部~背部)を訴えていたのが気になったらしい。それは胸膜痛でいいようだ。セフトリアキソン投与で普通に軽快している。
むしろ昨年秋にあった既往歴が興味深かった。乳汁分泌(妊娠出産なし)で産婦人科を受診していた。血中プロラクチン高値と判明して、下垂体MRI検査の結果、下垂体腫瘍が認められた。脳神経外科へ紹介されて、無事手術が行われたのだった。
教科書的には有名なエピソードだが、実際にいるものだと感心した。
脳梗塞で入院した98歳男性は、一昨年秋から進行胃癌が経過観察とされていた。脳血管障害急性期を過ぎたが、嚥下障害がひどいわけではないが食事摂取が進まなかった。
今日家族と相談したが、できだけ長く生きてほしいという希望で、高カロリー輸液までは行うことにした。思いっきり難聴はあるが、何とか家族と会話はできる。点滴を引っ張って抜く可能性もあるが、まずはやってみる。
別の認知症BPSD重度の認知症の高齢者は、大学病院で挿入したCVラインを今朝自己(事故)抜去していた。手が出るので、末梢の点滴も難しい。拒食が続いていたが、なぜかコーヒーが好きなので、コーヒー飲料とエンシュアリキッド(コーヒー味)で経過をみることにした。経口摂取は無理でしょうという紹介だったが、グラマリールとリスパダールを少量使用して、毎日数回大声は出すものの転院時よりは穏やかになっている。