なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

当直お疲れ様です

2017年12月14日 | Weblog

 昨日帰る時、救急外来に救急搬入中の立札が出ていて、覗いてみた(その日内科のオンコールだった)。当直の看護師長さんだけいて、60歳代後半の女性が交通事故で外傷性くも膜下出血をきたして搬入されたという。搬入時に心肺停止になって、蘇生術で心拍だけ戻ったそうだ。すでに患者さんはICUに行っていた。当直の外科医は大変だなあ、と思いながら帰った。今朝車まで病院に来る途中、ラジオのニュースでその患者さんのことが報道されていた。意識不明の重体と伝えていた。

 昨夜の当直帯での受診を確認すると、朝方に腹膜炎の80歳代女性が救急搬入されていた。腹腔内に遊離ガスが多量にあり、横行結腸の背側に腹腔内に漏れた糞便が大量に確認できる。画像では肝弯曲からちょっと肛門側にいった横行結腸に穿孔をきたしたようだ。その手術の真っ最中で、別の外科医がその後の救急外来の対応をしていた。

 昼過ぎに当直だった外科医が医局に戻ってきたので訊いてみた。穿孔をきたしたのは画像で見えたその部位で、癌はなかったそうだ。憩室があったかもしれないが、わからないという。救急室で家族に説明している時にショックになって、気管挿管していた。腹腔内の洗浄が大変だったと言っていた。ICUで人工呼吸管理になっているが、厳しい状況。昨晩の交通事故の女性は昼過ぎに亡くなったという。

 担当の患者さんでは、大学病院脳外科から転院して緩和ケアを継続していた65歳男性が、そろそろ血圧低下・呼吸微弱で時間の問題になっている。午前中かと思われたが、まだもっている。リウマチ性多発筋痛症(PMR)で入院していた69歳女性が週明けに施設に入所することになった。認知症があり、娘さんと暮らしていたが、日中一人になるので在宅は厳しい。施設の嘱託医が診るようになるので、プレドニンの漸減予定を細かく診療情報提供書に記載した。

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