今日は内科当番で病院で待機していた。珍しく今のところ内科の入院はない。
そういえばパイロンPL顆粒というのが発売されて、「あの病院で使われている薬が市販された」という感じで宣伝していた。病院で使用しているPL顆粒と同じ成分が含まれているが、病院のPL顆粒が1回1gで、こちらは0.8gとなっている。要するに、病院のPL顆粒の8割の量だった。
PL顆粒1gの成分は、サリチルアミド270mg、アセトアミノフェン150mg、無水カフェイン60mg、プロメタジンメチレン酸塩13.5mg(抗ヒスタミン薬)。パイロンPL顆粒はそれぞれ8割量の、216mg、120mg、48mg、10,8mgとなっている。
PL顆粒のサリチルアミド、アセトアミノフェンは中途半端な量なので、それの8割というのはさらに中途半端な量になる。効果よりも「病院の薬」で宣伝するのも無理はない。
シオノギの風邪薬は「パイロン」の名前でシリーズ化されてきたそうだ。PLはパイロン(PyLon)の略。パイロンPL顆粒は、パイロンパイロン顆粒ということになる。PL顆粒は基本的にあまり処方しないが、根強いファンがいて製品名ご指名の時は処方している。
パイロンPylonは古代エジプトの神殿にある塔のことらしい。ちなみに道路に置いてあるカラーコーンもパイロンというそうだ。今日は暇なので、ついこんなことをしていた。気をとり直して、未読の雑誌を読むことにする。