東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

筵(むしろ)織機の修理・調整

2019年01月21日 | 建設,工事,修繕

 昔はどの農家にもあったと思われる筵織機、各地の資料館を探してもなかなかありません。そのため、どのように操作して筵を織っていたのか分かりません。私が子供の頃に祖母が筵を織っていたのを見ていた記憶だけが頼りなのです。田布施町郷土館に展示されている筵織機、展示されてから約30年動かないまま年を重ねています。この筵織機を動かせるよう奮闘しています。

        約30年動かないまま展示されている筵織機


 一度には修理できないため、まずは部分部分ごとに動きを確認しました。最初に藁を筵織機に引き込む竿(シャトル相当)を確認しました。右のバーを踏むと、左側で止まったままの竿は右にスライドします。スライド後、竿の先端に付いた短い突起に藁を引っかけます。その直後、右のバーを離すと藁ごと竿が左にスライドします。竿は織機のシャトルに相当する部分です。一応機能しているようです。

 右:竿,左:筬,綜絖   藁をひっかけた竿      藁ごと移動した竿
  

 続いて、筬と綜絖に相当する部分の動きを確認しました。筬相当部分は引き込まれた藁を押さえる棒です。綜絖相当部分は、経糸相当の経縄を一斉に交互に前後方向に動かします。油が切れているのか、バーを動かしてもスムーズに動きません。ただ、全身を使ってて操作することだけは分かりました。両手両足を使うのです。相当に熟練しないと使いこなせません。近日中に筵が織れるように修理・調整しようと思います。

    経縄に引き込まれた藁       筬相当部分を落として藁を押しつけ
 

コメント (2)
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