東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

各種雑穀が出穂、砂糖キビ、マクワウリ食われる他

2014年09月10日 | 麦,穀類,雑穀

 昨日今日と快晴が続いています。朝夕方は秋で、昼間は夏のように暑いです。いくつかの雑穀が出穂し始めました。陸稲が黄金色に実り始めていますので、穀物類は今頃が出穂の時期のようです。我家の畑でひときわ真っ赤な穂を出しているのはアマランサスです。遠くからでも目立ちます。ケシよりは大きくゴマよりも小さな実がたくさん実ります。

               遠くからでも目立つアマランサスの真っ赤な穂


 隣りの畑では、ヒエ(稗)とシコクビエも出穂し始めました。まだ青い穂ですが、茶色になる頃にたくさんのスズメがやってきます。スズメの大好物なのです。明日にでも防鳥用のテグスを張ろうと思います。
 ヒエは精白がめんどうなのと、精白した実を炊くと実がぼろぼろとします。さらに美味しくないので、昔は貧乏人の食べ物と言われていました。八王子に住んでいた頃に民俗調査をした時、古老が「ここより山奥では皆ヒエを食べていた。」と言っていました。案にお米を食べている古老の家は豊かであったこと言いたかったのでしょう。昔は食べ物の種類で貴賤かどうかある程度分かったようです。
 シコクビエも同じように山里の食べ物でした。ヒエよりは食味が良いのですが、現代人からすれば美味しくありません。昔の人が何を食べていたか、いつか小学生に体験させてみたいと思います。

       出穂したヒエ、まだ青い                出穂したシコクビエ
 

 ところで、植え付けが遅れたマクワウリ、今日収穫して食べようと思って畑に行ってみるとタヌキにやられていました。今年はタヌキがいないと油断したのがいけなかったようです。タヌキも美味しい実ができる畑を巡回しているようです。
 今年は自給のマクワウリやスイカを食べることを諦めました。気持ちをスパッと切り替えて、スイカとマクワウリの茎や葉を刈り取りしました。そして、その畑を耕耘機で耕耘しました。来年作ろうと思います。

 がっくり!タヌキに食べられたマクワウリ      残念!刈り取ったスイカとマクワウリ
 

 マクワウリの近くの畝に植えている、冬越しした砂糖キビの1本がだいぶ大きく育っています。10月末に葉がやや茶色になるころに茎を切って収穫するつもりです。硬い茎をかじると出る甘い汁はたまりません。この汁を煮詰めると黒砂糖になるのですが、今年はかじって甘い汁を楽しむ程度しか作っていません。来年は黒砂糖ができるほど栽培して見たいと思います。

                  もう少しで甘い汁を楽しめる砂糖キビ


 砂糖キビの近くに、砂糖モロコシも育てています。頂上に穂が出始めました。砂糖モロコシは、砂糖キビと同じように茎をかじると甘い汁が出ます。とても美味しい甘い味がします。以前はよく汁を絞り出して煮詰めて水飴を作りました。砂糖キビのように黒砂糖にならず、どろっとした水飴になるのです。穂が大きく実がたくさんなるので、昔はその実も食べていました。砂糖モロコシは、甘い汁と実の両方が味わえる貴重な雑穀です。
 20年位前でしょうか、山梨県に住む古老宅でいろいろな雑穀をごちそうになりました。日本では稲ばかり注目をあびますが、稲を作れなかった山里では雑穀が主食でした。これら雑穀文化も大切に守る必要があると思います。

                   天高く伸びた砂糖モロコシ、頂上に出穂中

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