湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

渇っ!

2011-02-18 20:36:27 | ぶらかま


パシッ、パ、パーーーン!

鳥のさえずり、ガラス戸を揺らす風の音しか聞こえない部屋に、突然甲高い音が響く。
その瞬間、痛みよりもキーンという耳鳴りが激しかった。
それでも僕は前で手を合わせ、お坊さんにお辞儀をした。

そう、今日は初めて座禅に挑戦したのだ。
といっても、たったの15分だけだったけど(笑)。

北鎌倉の浄智寺で『本堂特別拝観と座禅体験』である。
仕事とはいえ、だんだん深みにはまっていく感じ(笑)。

「みなさんのこともよく存じ上げませんし、たった15分なのでこちらから叩くことはありません。姿勢、呼吸、心が整わない方は、私が前を通りましたら手を合わせてください」

さっそく手を合わさせていただきました(笑)。
いま門前のあのミシュランのお店でご馳走になってしまった昼食のお膳が脳裏を横切る、そんな邪念が入ってしまったからだ(笑)。
そして、両手で自分の体を抱くようにして下を向く。

パシッ、パ、パーーーン!

明らかに他の方よりも僕の肩でなった音がひときわ大きかったのは、みなさんがセーターや上着を羽織っていたのに比べ、一人ワイシャツ姿だったから(笑)。
再び手を合わせ一礼すると、僕は背筋を伸ばし、息を深く吐いて、深く吸う。
1メートル先の畳の縁を見つめたままじっとしていると、鐘が鳴り拍子木がなって終了。
えっ?
あっというまの15分だったのだ。


写真は、少年が渇を入れられているようには見えないか(笑)。今日も特別拝観は撮影NGだったので。

浜バーガー

2011-02-17 21:04:05 | B食の道


「ハワイアンダブルベーコンエッグバーガー」(450円)である。
「ハワイアン」がついて、しかも「ダブル」は『ファーストキッチン』でも七里ケ浜店だけとのことで、目の前の海を見ながらいただくことに。

まあ、そうはいっても「ダブル」にパイナップルがプラスされているだけなんだけどね(笑)。ただ、もともとというか、何十年も前の学生時代から「ベーコンエッグバーガー」が好きだった僕としては、そこにこれまたそれ以上前の子供時代の贅沢品としてあこがれだった(笑)「パイナップル」が合体しているのだからまずかろうはずがない(まわりくどい)。

そう、甘さがいいんですね。ガラガラの店内、ハワイアンのBGM、店員さんのアロハ、そして波のない海とそこにぼっかり浮かんだ江ノ島…なんともふんわりした雰囲気とゆったり流れる時間こそが、この「ハワイアンダブルベーコンエッグバーガー」にぴったりなのだ。
朝イチで仕事を片付けてきたご褒美。
さあ、江ノ電に揺られて会社に戻るとしよう。

これまで食べたパイナップルがトッピングされたハンバーガー
Be Snug/ビースナッグ(大磯)
カフェ コンセプト/現・Burger5(銀座)
ラティーノ・ヒート(茅ヶ崎)
バッドアスコーヒー(神保町)
湘南夕日食堂(笑)


まるで光背

2011-02-16 23:05:15 | ぶらかま


「景気が良かった前回は、みんなにお願いして7~8人でやったんだけどね」
その畳職人は250畳もある本堂の隅、一人で88畳目の畳替えの最中だった。
1日に7~8畳だというが、いったいいつまでかかるのか。気の遠くなるような話。修行か。
でも彼にしてみれば、これまで何十年、何千枚と繰り返してきたうちの、たったの250なのかもしれないが。
昨日は本堂内の気温1℃だったらしい。
射し込む陽の光を背に、いつしか高僧のようにも見えてくるのだった。

子供の頃、ウチの庭で職人さんがヤカンの水を口に含んでプーって畳に吹きかけて…
「あぁ、ウチのおやじもやってた、やってた」
と笑う。
「でも、オレは初めっからこれだったなぁ」
立ち上がると彼は、大きな霧吹きでシューっと勢いよく畳に水をかけてみせた。

野菜たっぷりすぎる

2011-02-15 20:18:35 | B食の道


僕のランチで、『リンガーハット』はすでにヘビーローテである(笑)。
いつも頼むのは「長崎ちゃんぽん」(麺1.5倍・2倍ともに500円)。上に盛られた具も、麺も充分すぎるほど充分で、とにかくもうお腹いっぱいになって店を出ることになる。

ところがよく考えてみたら、このチェーンがV字回復するきっかけになったともいわれている「野菜たっぷりちゃんぽん」(650円)を一度も食べたことがなかったのに気づく。

頼んでみた。
これ、女性に人気らしいが、みんなどんな顔して完食しているのだろうか。想像以上のボリュームである。
いつもの500円のやつでも結構な野菜の量で嬉しいのだが、これはさらに嬉しくなる量だ。食べていくうちに、アゴが疲れてきた。そりゃおまえ、一度に頬張りすぎだろ。確かに(笑)。
でも、ガバッと目一杯頬張りたくなるくらいワクワクの野菜の山盛りなのだからしょうがない。500円のではお目にかかることのない、キャベツの大きな断片やゴッツイ芯などもチョイチョイ出てくるが、それすら大きな喜びになるほどの圧倒的な力がある(笑)。
こちらは麺の増量サービスシステムはないが、これだけの野菜に比べても見劣りしないだけの麺の量に思える。なかなかバランスもいい。

「お好みでドレッシングをかけてお召し上がりください」と、生姜風味とゆず胡椒の2本が届けられるが、僕はかけない派ですね。やっぱり、ちゃんぽんはちゃんぽんでいただくのが幸せ。
それにしても、たとえ多少高くても価値あるものを選ぶ女性目線に感服である。でも、ほんとに女性でもペロッていっちゃうのかなぁ。ヘビーローテしてるけど、そんな女性、見たことないけどね(笑)。


夕べは雪が積もり始めたのに、夜半から雨に変わり、朝には雪の一欠片すら残っていなかった。

感動の豚かん丼

2011-02-14 23:12:05 | B食の道


お腹いっぱいになって階段を下り、日高屋や松屋といったチェーン店を見ると、改めて『小林屋』の実力に感服するしかないのである。

今日は初めての「豚スタミナ丼」(480円)。
美しい豚バラがドーンとキャベツと共にご飯の上を飾っている。お肉の下には長ネギが敷かれていた。
一口いただいてから、ここに無料の生卵をかけてズルリ。ピリ辛の味をやわらかく丸くし、そして旨味を引き出す。キャベツのさわやか、長ネギのキレも嬉しい。
豚汁は大盛り(丼と同じ直径の大きなお椀)にしてもらったが、よく考えたら豚に豚。どんだけ豚が好きなんだ(笑)。
さらに、納豆と漬け物も付いてワンコインでお釣りがきちゃうんだからスゴイ店だ。しかも、全席厨房を囲むカウンター席だから、きちんと調理している様子も確認できる。全部手作り、作りおきなし。
確か階段に「感動させます」というような張り紙があるが、毎回ホントに感動させられて店を出ることになっているのだ。

週末の変

2011-02-13 22:31:45 | あんな話こんな話


一昨日までは、そんな気はまったくなかったのだ。
それが、昨日には新しいケータイを手にしていた。しかも「乗り換え」である(笑)。

きっかけは「どーしてもi-phoneがほしい」という娘の一言。
まだ2年経過していないので、解約金だってかかるというのに。
ところが、その解約金も払ってもらえて、しかも機種代も割引分で相殺、さらに学割…
つまり今よりずっと安くなる、と娘は数字まで示す。さすが、商業高校生(笑)。
じゃあ、まあ話だけ聞きにいくかと一昨日の夕方に販売店に出掛けた。

なるほど、なるほど、それじゃあしょうがない、契約するか。
「あ・ありがとうございます!」
実は、担当してくれた女性にとって、初契約だったらしい。
「では、学生証を」
「あっ、忘れた!」
買ってもらう気満々でやってきたというのに、その当の本人が肝心の学生証を持ってこなかったとは!
というわけで、翌日に再度来店ということに(笑)。
その流れでいろいろ話を聞いているうちに、じゃあ息子だって学生なんだから乗り換えた方がお得じゃん。あれっ、息子は解約金すらいらないんだから、どちらかといえば息子の方が変えるべきじゃん。
えっ、なんですって? 二人より三人、おや三人より四人の方が断然お得とっ?

というわけで、翌日学生証を持参した時には、家族全員乗り換え(笑)。
新人担当者、ビギナーズラックである。しかも翌日は彼女の公休日で、大量の手続きは別の男性が。「数字は彼女に付くんですよ」と苦笑いだ。
それにしても、こんな展開になるとは思いもよらず。以前のケータイには何の不満もなく、かなり長く持っていたので愛着さえ湧いていたというのに。なんだか急に役目を終えたケータイが、淋しそうに見えてきたのである。

冷たい雪に打たれて

2011-02-12 23:39:15 | ぶらかま


昨日は水行を見た後、かなり雪が舞ってきたので、ここはひとついつもとは違う鎌倉を見ようと長谷の大仏まで足を延ばした。
鎌倉駅のホームに入ってきた江ノ電は、祝日の昼間だというのに2両編成。長谷駅で駅員さんに聞いたところ、今日は終日2両とのこと。さすがに乗客が少ないと見越したのだろうか。
ということは、大仏様も閑散としているのかと思いつつ、冷たい風雪に向かい北上していくと、いやいやびっくり、想像以上にたくさんの拝観者がいた。しかも、みんな笑顔。晴れの日、暖かい日、暑い日、涼しい日と同じように、誰もが笑っていたのだ。
冷たいみぞれに打たれてもあの優しい表情を変えもせず佇んでいる大仏様を前にすると、人は何もかも忘れ笑顔になってしまうのかもしれない。
残念ながら雪をいただいた姿を拝むことはできなかったが、こんな日だったからこそ大仏様の素敵な力に気づくことになったのだった。

氷行

2011-02-11 19:55:47 | ぶらかま


横殴りのみぞれの中、ふんどし姿の修験者が大声でお経を唱えながら自ら水をかぶる。
肌から湯気が立ち昇る様から、体温が奪われていることがよくわかる。
その寒さ、冷たさを払うかのように、彼らはさらに声量を上げていくのだ。ものすごい迫力。

長勝寺の大国祷会(だいこくとうえ)である。
メインは、この水行。千葉県の法華経寺で、睡眠時間3時間、おかゆと梅干だけで水行・読経を100日間続けてきた修験者が、ここで最後の水行に挑む。
かつては小町の本覚寺からお経を唱えながら列を作って歩いてきたらしいが、今はタクシーに分乗してくる。ちょっと興醒め(笑)。
また、伸びたヒゲを見ると100日の長さ、壮絶さを感じるが、中には案外タップリした体形の僧侶がいるのが、ちょっと不思議な気も(笑)。
あとは、お寺のサービスにも驚いた。「帝釈天」の法被を纏ったおじさん(「とらさん」でいえば佐藤我次郎さん)が水行場を囲んでいるカメラマンに向かい、あと20分で始まるとか、銅鑼が鳴ったら団扇太鼓と共にあちらから行列を作ってここをこう歩いてくるとか、30人いるので5回に分けて行なうとか、実に事細かに説明してくれるのだ。こうなるともう何か修行ではなく、エンターテインメントのようでもある(笑)。
そうこうしているうちに朝よりも気温が低下、みぞれは雪に変わり盛んに顔に撃ち付ける。体が芯から冷えてきた。
じっと見つめている僕たちの方が、実は修行しているんではないかと実感するのである。



なんでも100年ぶりだという本堂のテッペンの金色の玉ねぎ(笑)の改修披露も行なわれた。その除幕式の準備をする方。寺、僧侶、お経、荒行に不釣合いなダンディーだ。

不時着

2011-02-10 09:08:32 | 湘南ベルマーレ


夕べ、ヘリの音がいつもより騒がしいねという話をしていたら…

タイに無事に着いた選手たちに代わって、馬入のピッチに現れたのは米軍のペリコプターだった(笑)。

昨夜はテレビのニュースを見逃してしまい、知ったのは朝刊。「飛ぶ目処はたっていない」とあったので、仕事の前に自転車を飛ばした(笑)。

サッカーのピッチが広いからか、機体はさほど大きく感じない。それでも、やっぱり違和感はあるなぁ。この間、人であふれた河原とも思えない(笑)。
通りかかった警察官に尋ねると、やっぱり「いつになるかわかりませんね」ということなので、しばらくはこの異様な風景を拝めるかもしれない。

それにしても、ちょうどキャンプ中だったのは不幸中の幸い。それに墜落したわけではないので、芝へのダメージもそれほど大きくないのではないか。グランドキーパーのこの方は、見たくないものを見たという表情だったけどね。
どうせ舞い降りるなら、天使か女神がよかったなぁ。


土手から見て右のピッチ、センターサークルの近くですね。



追記
おや、今日飛び立ったそうです。

それから「ジュニアチームの消滅」は、考えさせられる問題ですね。百年構想に向かっているようで、現実の壁にまたぶつかったという感じ。

フユカマもいい

2011-02-09 20:44:46 | 自分四季報


暑いのは苦手だが、寒さは特に嫌いだと思ったことはない。
体質ということもあるだろうが、どんなに寒くたって着れば済むからね。
その点、夏はもう脱ぐものがなくなっちゃうからよわる(笑)。

「寒いから今日は外へ出たくない」
なんて言う人もいるけれど、僕はそんなふうに思ったことはないな。
こういう人間にしてみると、冬のアウトドアは天国だ。
散歩に出ても、ハイキングに行っても、海辺を歩いても、観光スポットへ出かけても、どこもすいている。
いつもは人や車で混み合う鎌倉の道だって、あぁ自転車で走ったら気持ちよさそう!と思えるほどなのだ。
確かに、暖かな春が来るのは気分も華やぐから嬉しいのは事実。でも、もうしばらく真冬のままでいてもらってもいいと思っているのがホントのところである(笑)。