この味、この雰囲気、このロケーションで、ドリンクが付いて1300円なら納得ですね。
『Ｄａｉｓｙ’ｓ Ｃａｆｅ』の「ジャスミンズライス」（単品で900円）。
了解をいただきカメラを構えると、その若い女性の店員さんが横に立ったまま。おや？と思い目をやると、両手には１本ずつスプーンが握られていた。
「だいしょうぶですよ」という笑顔を見て、ようやく理解する。
そうか、混ぜてくれるんですね。なんだか嬉しいんだけど、美しく輝く目玉を自分で崩せないのはちょっと寂しくもある（笑）。
でも、自分で混ぜなくてもおいしかった。ビジュアルも悪くない。黄金のメシだ。
そして、初めて出会う味。見た目に反してスパイシーなのだ。黄金の卵がその辛さを優しくやわらげてくれているようだが、それでもけっこう辛い。辛いからどんどん食べないと、口の中の辛さがおさまらない。だから食べると、また前にも増して辛くてたまらない。そんな歓喜の辛さの昇天サイクルがやってきた。これが伝説のジャスミンズライスかぁ。暖かい陽射しもあって、僕はうっすらと額に汗をしていた。
食後に、ファイヤーキングのスタッキングマグで飲むコーヒーが、痺れるような口腔をやさしく整えてくれたのである。
