「早く安くあげるために鉄筋の数を減らせ」
なんてことは決して言われない。むしろ
「どんなことがあっても壊れないように、とにかく頑丈に作っとけ」
と言われるのが当たり前。
そんな時代に作られたのだろう堅牢な姿を、その橋はどっしりと川面に横たえていた。
永代橋だ。
実際その橋の下にもぐりこむと、鉄骨の太さやビスの数の多さに驚かされる。
今日は仕事で、この橋の近くの会社を訪問。
帰社後の忙しさがわかっていたので、速やかに戻るつもりだった。しかし、同行したI君がどうしても2~3本、いや5~6本、電話をかけたいというので、仕方なく橋のたもとで待つことに!
しょうがねぇなぁ(ウキウキ)。
クルマの量も多いが、かなり距離のあるこの橋をたくさんの人が行き来している。川の向こうとこちらを、町と町を、人と人とを結ぶ大切な存在であることがわかる。
ゆっくりと歩いて渡っていけば、昭和の町に迷い込みそう。
そんな雰囲気が漂う古い様式の素敵な橋だった。