湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

香り松茸、味お吸い物

2005-10-27 00:10:27 | B食の道


夕飯の一汁は、もらいものの松茸のお吸い物。
いや、正確には永谷園の『松茸味 お吸い物』だ。
透明な液体に浮かぶ松茸のような物体は、実はしいたけ。改めて原材料を見てみると、松茸のエキスすら入ってはいない。
別に文句をつけるつもりなど、さらさらない。逆に、香料などだけで、こんなに松茸らしい風味を再現していることに驚くばかりだ。
松茸といえば、僕が最後に本物の、国産の、上等な松茸を裂いて焼いて口にしたのは、もう20年以上も前のこと。
その時は、もうカンベンしてよというくらい食わされて、最後は網の上の松茸に誰も手を出さなくなり炭になっていくのをただ見ていたという、ひとには言えない(言ってる)贅沢三昧パーティーだったのだ。
僕はあの夜、たぶん日本人が一生のうちに食べる松茸の平均をはるかに上回る量を一度に摂取した。
でも、いくら思い出そうとしても、この『松茸味 お吸い物』ほど松茸らしい香りがしたという記憶がない。

10/26(水)の湘南ライナー

2005-10-26 21:52:43 | 今晩の湘南ライナー車内
今晩も9時半。
乗車率はほぼ50%です。
さて、新聞にまで出ましたね、ホワイトバンド寄付金0円の話題。
その事実にはびっくりですが、誰かが金儲けのために詐欺を働いていたわけでもなく、NPOスタッフの給与になっているとしても、これからの活動の礎になっていくのであれば許せる範疇だと思います。
でも、確かに事実を一生懸命伝えた撲滅キャンペーン系のみなさんの功績は称えずにはいられません。
今度はその一生懸命パワーを、ここまできてしまったホワイトバンドを何とか軌道に乗せて寄付金を生み出す知恵を絞ることに注いでみるなんてどうでしょうか。
それだけのパワーがあれば、いいアイデアが出て来ると思うけどなぁ。



SHONAN BOYSは不老薬

2005-10-26 00:05:34 | 湘南ライナーで聴く


「このアルバムは不老薬である」
新聞の記事広告に、そんなフレーズがあった。
ブレッド&バターの新譜『SHONAN BOYS』がリリースされた。
新譜といっても、実はセルフカバー。でも、これがいい。泣かせますね。懐かしい曲がシンプルなアレンジで気持ちよく静かに響いてくる。
「弾き語り感覚重視!!驚異の一発録りによる」と帯にもある。永らくこんなのを待っておりました。
さてさて最初はいくらなんでも“不老薬”とは言い過ぎだろうと思っていたのだが、聴いてみたら“言い得て妙”という気がしてきた。
なんだかお二人の変わらぬ声から、元気やら、やさしさやら、せつなさやら、気楽さやら、癒しやらをもらい、僕の“老い”がストップしそう。
何しろ兄62歳、弟56歳のギネス級のデュオだ。
いやいや、ブレバタの二人が不老薬を飲んでいるのではないか。
「あの頃のまま」である。

※今日は平日ですがライナーの中ではなく、帰宅後に聴きながら書きました。
コーヒー、コーヒー、誰かコーヒーを淹れてくれ。

10/25(火)の湘南ライナー

2005-10-25 21:33:37 | 今晩の湘南ライナー車内
9時半です。
乗車率は40%位。
今日は新卒向けの会社紹介ビデオを撮りに業者さんが来た。
台本もなしで、急に喋れったってねぇ。もうシドロモドロでした。お恥ずかしい。
でも、牛乳のビン底メガネ(もちろんオモチャの)だけはちゃんとかけておきましたけどね。
って、どんな会社紹介ビデオだよ。
っていうか、あんたは何歳、立場は…


旧小笠原邸で打ち合わせ

2005-10-25 00:23:54 | 仕事のついで東京散歩


「若松」
「河田」
まるで、一人一人出席をとるような言い方で車内アナウンスが流れる。
今日は大江戸線の若松河田駅近くの会社に仕事でおじゃました。
「ワカマツカワダ」と一気に言わないところが、何か町名を無理矢理くっつけてしまったという経緯を匂わせている(いないか!)。
初めて降り立った(いや地下鉄だから昇り立った)この町は、住宅地の様相。早稲田にも程近いということで、林立するマンションの間に古びた下宿屋風の民家もちらほら。
会社も、夏目漱石の生家があるという由緒ある「夏目坂」の途中にあった。
帰途、大いに期待して脇道に迷い込み、いつものように10分散歩。
残念ながら、面白い風景に出会えずにトボトボと駅へ。
ところが、その駅の入口の右側だけが周囲の風景と異なっていることに気づく。
そこだけ見通しのいい土地に、大きな木がそびえている。
その木を中心に黄色っぽい洋館が翼を広げるように静かに建っていた。
よく見ると「CAFE&BAR」の文字が。
散歩にも付き合ってもらった上司と共に、吸い込まれるように歩みを進める。
もちろん、仕事の打ち合わせであることは言うまでもない。
「いい話が聞けましたね」
「うん、その木にエサ箱がつるしてあるから小鳥がたくさん来てるな」
「じゃあ、スケジュールはこんなカンジで」
「そうとう古いぞ、ここは」
「えぇ、誰かのお屋敷だったんでしょうね」
「雰囲気あるよなぁ」
「ですよね。あっ、すみません写真撮らせていただいてもいいですか」
「結構ですよ、どうぞどうぞ」(ここでコーヒーを運んできた品の良いウエイトレスさん登場)
隣にはラテン語を喋る外国人さんたちも着席。
どんなところだ、ここは…と思っていたら、パンフレットが置いてあった。
昭和2年に建てられた『小笠原伯爵邸』とのこと。
貴族であると同時に、あの「小笠原流礼法」の小笠原氏らしい。
長い間使われていなかったそのスパニッシュ様式の洋館を、2002年に復興させたとある。現在は、このカフェ&バールをはじめ、レストランやハウスウエディングに使われている。
外では落ち葉を掃いている女性が二人。ガサガサという音も、秋の夕暮れに心地よく響く。
帰り際、デジカメを構えているのを咎められそうな気がして、急いでパチリパチリ。おっと、さっきの外国人たちが横付けされた長ーいピカピカのリムジンに乗り込んだ(いったい何者?)。
重厚で、でもどこか温かみのある店内は、休日の午後に本を読みながらゆっくり過ごしたい、とてもステキな空間だった。
今日は、あくまでも“仕事の打ち合わせ”だったので残念。


熱いやつを冷たいグラスにお客が移すスタイル ひさしにも凝った細工が施されている




よくある古い邸宅風とは格が違う        大きな木が印象的。実はウラもスゴイらしい

いっぱいの秋

2005-10-23 20:18:41 | 自分四季報


バレーボールの試合ではなく、総合公園で開催される『健康フェスティバル』にチームで参加する娘を、自転車で送る。
そのあと、一人自転車であっちこっち走り回った。
とても爽やかな秋晴れで青空がいっぱい。自転車男日和だ。
午後、一旦家に戻って投票へ。
その足で、また娘を迎えに。
公園はスゴイ数の人。イベント自体は終了していたが、休日を過ごすファミリーでいっぱい。
帰りにスーパーに寄って買い物。自転車のカゴの中もいっぱい。
夕飯を食べ過ぎてお腹もいっぱい。
秋を満喫した一日だった。


野球場では子供たちが「ギネスに挑戦」中 海からも今日は雪を頂いた富士山がクッキリ


最近よく見るキングベル一世自販機    公園の遊具。ツリーには子供がいっぱい

夕暮れの体育館にて

2005-10-22 21:17:26 | あんな話こんな話家族編


夕方、指定された時間に娘のバレーボールの練習試合会場に迎えに行く。
ところが、まったく終わる様子がなく、のどかな田園風景の中をブラブラする。
ブラブラしていても、まだ終わらないので体育館をのぞいてみた。
開いているドアから、ちょうど娘が見えた。全身のバネを使って、高いトスやら短いトスをポーンポーンとしなやかに上げている。それに驚いたのはもちろんなのだが、嬉しかったのはとっても楽しそうにプレーしているように見えたこと。なんだか訳もなくウルウルと涙が出そうになった。
「お父さん!中に入って来て写真撮ってくださいよ」
突然、引率のお母さんから声をかけられる。カメラを構えていたのを見て、気を遣ってくれたのだ。
でも、僕の姿を見ると緊張しちゃうだろうからと遠慮させてもらう。
そのあと、暮れていく空の色が美しくて、なんとなくしみじみしてしまったお父さんだった。


田んぼの向こうに団地。間を「小田厚」が 外から体育館を激写。怪しい人に見えたかも

大山参りのお土産に参る

2005-10-21 23:58:15 | あんな話こんな話家族編


いつも見ているあの黒くて高い大山に、今日は娘が遠足で登ってきた。
(僕は中社までしか登ったことがない。しかもケーブルカーで)
僕が帰宅すると、娘はちょっとハイテンションのままでまだ起きていて、ひとしきり機関銃のようにしゃべりまくってから、バタリと寝てしまった。見た目には元気そのものだが、相当疲れているに違いない。
お土産代が余ったからと、おかしな、でもホロッとくるものを買ってきた。
「自分のものだけ買えばいい」と言ってあっても、いつも必ず家族に何かを買ってくるのだ。
実にツボを心得た娘である。
でも、忘れずにちゃんと無病息災を祈ってきたのかな。
一応信仰の山なのだからね。