「さぼうる2ですね」
仕事で出掛けることになった神保町あたりで昼メシを食うなら?
という僕の問いに、歩く東京B級グルメ図鑑と呼ばれているO部長が迷うことなくこう答えた。
出先での仕事終了後、O部長が画いてくれた地図を頼りに歩みを進めた。
神保町の大きな交差点から一本入った路地に、その店はあった。
見るからに昭和の匂いが漂う喫茶店だ。
入口を覗き込むと「お食事ですね」と、品のいい熟女に導かれ窓際の席に着く。
使い込まれた低めの小さなテーブルが泣かせる。
メニューは決まっている。喫茶店といえば、ナポリタンでしょう!
サラダが付いて650円。プラス200円で飲み物も。
同行したI君は大盛りをオーダー。
お客は古くから通いつめているような中高年の男女が目立つ。
隣の席に運ばれてきたミートソースを見て驚いた。
エアーズロックのよう…。
そして、僕の前に運ばれてきたのが上の写真だ。
I君の大盛りは、お皿からはみ出しているぞ。
味は予想通り、かつて喫茶店で食べたあの懐かしいナポリタン。
これでもかというくらいフォークにクルクル巻いては口いっぱいに頬張った。頬張っても、頬張っても終わらない。こんな幸せがあるのか。感動の嵐はとどまるところを知らない。このハリケーンを「さぼうる」と命名しよう。
しかも、いくら食べても飽きないのが嬉しいではないか。若いI君も
「はじめは食べ切れそうもないと思いましたけど、イケちゃいましたね」
と、飽きることなく完食。
いやぁ、オナカもココロも満腹でした。ごちそうさま。
O部長にも感謝。
向こうが大盛り。こうなるとナポリ山脈ですね。 横からのショットもお楽しみください!
いい雰囲気の路地。実はけっこう有名な場所。 左奥のミロンガのカレーも絶品とO部長。
このお店の焼餃子も超おススメとO部長 おっと神保町ですから一応古本屋さんも。