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神奈川新聞年末恒例「かながわ定食紀行」の番外特別座談会。その昨年末(12/18付け)のテーマは、なぜか「大人のおやつ」だった(笑)。
そこで冒頭から登場した本のタイトルに見覚えあり。しかも、座談会にはその筆者であり「B級グルメ」というフレーズの生みの親でもある田沢竜次氏が招かれていたのだ。
『おやじのおやつ』(朝日新聞社 朝日文庫800円+税)である。
2008年の発売当時に購入し、時々取り出してはパラパラとやっていた本。
3ページの文章の最後に1ページ全面の写真がついて1くくりとなっている仕立てだ。「アップルパイ」「シベリアケーキ」「どら焼き」「草だんご」「大学芋」があるかと思うと、ウエストの「リーフパイ」や泉屋の「クッキー」、さらには日本橋錦豊琳の「かりんとう」、シベール麦工房の「ラスクフランス」、モンシュシュの「堂島ロール」まで新旧入り混じって登場する。
つまり、ありがちな「おやじが懐かしがって昔のおやつを求めている」のではなく、「いま食べることができるおやじゴコロをくすぐるおやつ」が満載なのである。もちろん、おやじが嬉しくなるような文章で綴られている。
そして、あとがきはこんな一文で結ばれていた。
「あとは、各自で、自分のおやつマップ、おやつガイドをつくるなどして、人生後半を楽しむ一助になればよし。さあ、おやじたちよ、おやつの真髄をきわめに街へ出よう!」
おぉ、そうだ。誰かが買ってくるおやつを待っていてはダメ。自分からアクションを起こすのだ!攻めていこうではないか!そう勇気づけてくれる本でもある(そうでもないか)。