湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

おいしさはモヤモヤ

2012-01-12 21:22:08 | B食の道


平塚駅の海側に用事があり、帰りに駅前の『レストランえりか』に目をやると「ランチ/玉子包みハンバーグ700円」の文字が。
今日は立ち食いそばにするつもりだったのだが、「玉子包み」のフレーズにひかれてしまい、懐かしい感じのガラスのドアを開けた。
すでに2時だというのに客席の2/3ほどが埋まっている。お会計していくお客の単価はすべて950円オーバー。さすが昔ながらのしっかりした洋食屋さんだ、低価格競争などどこ吹く風である。嬉しくもあり、ツラくもあり(笑)。

さて「玉子包みハンバーグ」である。アツアツの鉄板からモウモウと湯気が立ち、実態がなかなか見えてこない。お椀の味噌汁をすすり、お皿のご飯を一口食べ、ハンバーグにナイフを入れて食べ始めた頃、ようやく真実が見えてきた(笑)。

なんとハンバーグが玉子焼きで包まれていた。

「玉子包み」ではなく、正確には「玉子焼き包み」だった。
なんだ。
いやいや、じゃあどんなハンバーグを想像していたのかといわれても全く思い浮かんでいなかったわけで、ただただ「玉子包み」というフレーズにひかれちゃっていただけ(笑)。

味は…もちろんちゃんとした洋食屋さんのハンバーグだからちゃんとおいしいし、ボリュームもたっぷりで嬉しい限り。だけど、その正統派ハンバーグを玉子が覆い尽くすことによってどんな劇的な効果をもたらしたのかと問われても、よくわからない。その大きな塊を切っては切っては口に運びハフハフし、ご飯をガバッと口いっぱい頬張ってモグモグして至福の時をいくら刻んでも刻んでも、結局よくわからなかった。
最後までなんだか湯気の向こうでハッキリしなかったのである。