湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

サクラサクカ

2010-02-26 12:48:49 | 無職透明な日々


机や椅子がきしむ音。
ページをめくる音。
ノートをペンが走る音。
消しゴムをこする音。
時折、窓の外で枯れた木々を揺らす風の音。
さらに、ヒュ~~~という古い建物の隙間に風の音が入り込む音…
かと思ったら、これは女性たちの合唱の練習が始まったようだ。
おや、隣の部屋にはガヤガヤと入ってきたおばちゃんたちの低い大きな笑い声も響き出したぞ。

ハロワを終えてやってきたのは、とある公共施設の学習室。利用者のほとんどは学生なのだが、僕のようなおっさんでもいいですかと窓口で尋ねてみるとOKとのこと。以来、時々訪れている。
会議室のような部屋に置かれているのは、折り畳みの長机とパイプ椅子のみ。最大で36人が利用できるが、いつも10人に満たない。質素だが集中できる環境だ。
コーラスはまだいい。ただ、隣の会議室から聞こえてくる騒がしい、そして決して途絶えることのないおばちゃんたちの話声や笑い声はちょっぴり厳しい。運が悪かったとあきらめるしかない。彼女たちも、何かサークル活動にいそしんでいるわけだから。
それでも学生さんたちは気にする様子もなく、誰もが一心不乱に勉強に励んでいる。入試はもう終わるころなので、卒論でも仕上げているのかな。
窓からは桜の木も見える。花が開き一面ピンク色に染まる頃までには、僕もここを卒業できるのだろうか。


こちらはハロワの前を行く集団登園の幼児たち。久しぶりの雨模様。でも、温かくていいね。