瞬間接着剤の使用によるやけどに注意しましょう

独立行政法人国民生活センター　発行　「くらしの危険」３８１号より

瞬間接着剤の使用によるやけどに注意しましょう！
～つけ爪用接着剤にも使用されています～

つけ爪用接着剤が手指に垂れ、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、
Ⅱ度※のやけどを負い、1カ月以上の通院を要するとの診断を受けたという事例が寄せられました。
つけ爪やモノを短時間で接着させるために用いられる瞬間接着剤の主成分には、
一般的にシアノアクリレート系の物質が使用されています。
シアノアクリレート系の物質は、空気中や接着面の水分と反応して重合し硬化する際に反応熱が発生します。
特に、ティッシュペーパーや布などに染みこんで表面積が拡大すると、
化学反応が急激に進み大きな反応熱が発生することがあり、
その部分に触れるとやけどをするおそれがあります。
※傷害が及んだ深さによるやけどの分類。
　Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだものを指します。

こんな事故が起きています
【事例１】
店舗で購入したつけ爪用瞬間接着剤を親指の爪につけたところ、
手のひら側に垂れ、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、やけどをした。
皮ふ科を受診したところⅡ度の熱傷で１カ月以上の通院を要すると診断を受けた。
商品の使用方法を熟読したが、使い方によってはやけどを起こすなどの表示はなかった。
（2023年11月受付、10歳代、女性）

【事例２】
瞬間接着剤を使用した際に少しこぼれてしまったので、
近くにあったティッシュペーパーで拭ったところ火がついたように熱くなり、
手からはがしたところ、指がえぐれてしまった。
（2020年９月受付、60歳代、女性）

危険な状況を想定したテストを行いました

瞬間接着剤をティッシュペーパーや衣類などに染みこませたところ・・・
⇒最高で170℃近くまで温度が上昇しました

シャーレに付着させた接着剤をティッシュペーパーで拭き取ろうとしたところ・・・
⇒すぐに硬化し、発熱時には接着部分を容易にはがすことができませんでした

消費者へのアドバイス
〇瞬間接着剤はティッシュペーパーや衣類などの染みこみやすい
　繊維質のものに染みこむと短時間で発熱し、やけどをする場合があるので注意しましょう。
〇使用中に誤って付着させた場合の対処方法を覚えておきましょう！
　
●衣類に付着した場合
　大量の水をかける
●皮ふを接着した場合
　40℃くらいのお湯の中でもむ
〇使用前には商品の表示や取扱説明書を読み、ポリエチレン手袋を装着して扱いましょう。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

瞬間接着剤のお世話になることがよくあります。
こぼしたり、指についたりすると
ティッシュペーパーで拭いていました。
やけどをしたことがないので気になりませんでしたが、
このような危険があるのですね(ﾟДﾟ)

これからは４０℃くらしのお湯の中でもむようにします🖕
また、ポリエチレン手袋をして扱うようにしたいものです。

つけ爪用瞬間接着剤にもシアノアクリレート系の物質が使用されているようです。
きちんと表示を見て、こぼさないようにしなくてはいけませんね🖕

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊