シノビガミシナリオ「紅き月の姫」byポルカ

先日アップしたセッション報告記事のシナリオフックです。シナリオをブログにアップするのは初めてなのですが私は一度回したシナリオは死蔵する癖がある（というより新しいシナリオを書きたがりな）ので公開することにしました。

○概要

・システム：シノビガミ（退魔編、奥義改造有り）

・プレイヤーキャラクターの制限：年齢が12歳

・セッション：４人用３サイクル協力型シナリオ（協力型であることはプレイヤーに通知）特殊ルールあり

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PL1使命

あなたの使命は「幼馴染のPL2が平和に過ごせるよう、この村の平穏を保つこと」だ。

秘密

あなたは角を失った鬼である。６年前にPL２と仲良くなったあなたは人間を殺して回る自分の親を見て人間の仲間に入りたいと思った。

父親の持っていた童子切で自分の角を切り落とすことであなたは人間と同じ見た目を手に入れた。（あなたはプライズ「真紅の角」を所持している）

プライズ「真紅の角」

このプライズの所有者が移ったとき、そのシーンに登場しているキャラクターはこのプライズの譲渡前の持ち主と譲渡後の持ち主に対してプラスの感情を取得する（感情は1D6で決定する。）。さらにプラスの感情を結んだプレイヤーは妖気を１点獲得する。

 

PL2使命

あなたの使命は「鬼を1人でも殺すこと」だ。3人以上倒すと追加の功績点が１点もらえる。（自分が最後まで参加している戦闘で鬼の生命力が０になればよい。）

秘密

６年前にこの村を襲った牛頭鬼によってあなたの両親は目の前で食べられてしまった。この世界の全ての鬼を殺さなければならない。ヤツラは人間の敵ダ！あなたは鬼と認識している相手と同じシーンに登場する度に「異形化」で判定を行わなければならない。判定に成功すると妖気が１点上昇する。

 

妖魔化している間、あなたは攻撃できる時は鬼しか攻撃対象に選べず攻撃できる時は必ず攻撃しなければならない。

 

PL3使命

あなたは鬼殺しの専門家としてこの村に呼ばれてやってきた。

あなたの使命は「この村を鬼から守ること」だ。

秘密

あなたは８年前に牛頭鬼に攫われた妹/弟を探している。おそらくもう生きていることはないだろうがせめて弔いに復讐だけでも成し遂げてやりたい。あなたの本当の使命は「妹/弟を攫った鬼を倒すこと　または　妹/弟の望みを叶えること」である。この使命に失敗すると任務失敗表を振ること。

 

PL4使命

あなたはこの村の村長の息子・娘である。鬼をこの地から追い払い一刻も早く平和を取り戻さなければ…。あなたの使命は「この村を脅かす鬼を追い払うことである。」

秘密

村長のみに引き継がれる書物によると100年前にも鬼の大量発生が起こったらしい。その書物には他にも「紅鬼姫」と呼ばれる鬼の角を使って当時の高僧が「朱天破」という神具を作り追い払ったという事実が書かれている。「紅鬼姫」と呼ばれる鬼の角に対して「骨法術」か「仕込み」の判定を行い成功すると「朱天破」というプライズに変化する。

 

プライズ

「朱天破」このプライズを獲得しているキャラクターは追加奥義としてクリティカルヒット（指定特技骨法術）を習得しているものとして扱う。ただしこの追加奥義を使用すると妖気が３点上昇する。

 

NPC牛頭鬼

秘密

牛頭鬼は「紅鬼姫」と呼ばれる鬼の角をずっと探している。その角は全ての鬼を統べる紅鬼姫という存在を産み出すために必要な忍具である。角を人間の童の頭に埋め込み12まで育てるとその者は真紅の角をもち、全ての人間と鬼を操る姫になるという。鬼がこの村に集まっているのも紅鬼姫の誕生が近いからだ。

プライズ「童子切り」を所持している。

 プライズ「童子切り」童子切りを所持しているとは鬼と子供に攻撃する時命中判定に+1 、相手の回避判定に-1の修正がかかる。

 

NPC馬頭鬼

秘密

あまりにも強い妖気を放つ道具には人間を妖魔へと変えてしまうものもあるという。妖魔になると自らの使命も忘れて手当たり次第に人を襲うようになるとも。妖魔から人間に戻る方法？さア…聞いたこともナイね。他人から強く想われてる奴は妖魔になりずらいとはいうがネ…

 （PL2が見たときのみ以下が表示される）

オヤ？あんたもうかなりコッチ側にきてるね？これは…あれの妖気を食らっているな？

妖魔化している間、あなたは攻撃できる時は鬼しか攻撃対象に選べず攻撃できる時は必ず攻撃しなければならない。

NPC 村人

秘密

「鬼にはよー普通の刀や弓矢なんかじゃ効かねえらしいぞ？」

「そうなのか？だが毎回襲撃の時に鬼の奴らだって攻撃を避けてるじゃねえか？避けてるってことは効いてる証だろ？」

「けど隣の村の奴らが落とし穴にはめても刀や槍でいくらついても殺しきれなかったらしいぜ？」

「奴らに弱点みたいなものはねーのかよ…」

この秘密を見たキャラクターは村人と感情を結ぶことができる。

 

 

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マスタリング上のメモ

・牛頭鬼（エネミーデータとしては刈手P.195）と馬頭鬼（エネミーデータとしては吸血鬼P.195）は限定不死（部位攻撃角or朱天破による攻撃）

・牛頭鬼と馬頭鬼が調査可能になるとそれぞれの居所をプレイヤーは自動的に取得する。

・村人はNPC３人分の感情を持つものとして扱う（この取り扱いはプレイヤーに通知する）

サイクルの進行

・オープニング

ここは山間のシノビの隠れ里、月見村。小さな村ながら子供たちの楽しげな声が響く牧歌的な村である。しかし、最近この村の周りに鬼が何体も目撃されている。鬼達は村を襲うでもなく遠目にジッと村を見つめるだけだ。不穏な気配が村を支配している…

PLはこの村の子供であり、いつものように一緒に下校している。（自己紹介へ）

・１サイクル目

開始時：馬頭鬼とその配下の鬼が村の外れにある塀で暴れだしているとの知らせにより村の子供達が公民館に集められる。（１サイクル目は日常シーン表を使用）

馬頭鬼と村人が調査可能になる。

・２サイクル目

開始時：馬頭鬼が陽動をしている隙に牛頭鬼が村の中に入り込んでいたことが判り子供達はより村の奥にある学校に集められる。（２サイクル目は学校シーン表を使用）

牛頭鬼が調査可能になる。

終了時：配下の鬼が村の外側で暴れている隙に牛頭鬼と馬頭鬼が小学校を襲撃する。

プレイヤー全員参加の強制戦闘。メインフェイズ戦闘扱いでエネミーは牛頭鬼と馬頭鬼。

・３サイクル目

 開始時：子供たちは村長の屋敷へ移動する。（３サイクル目は館シーン表を使用）

・クライマックスフェイズ

牛頭鬼、馬頭鬼と戦闘

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妖気ルール

　このルールはプレイヤーには伝えず、妖気に関する質問も受け付けない。GMはプレイヤーの妖気をそれぞれメモなどして管理しておく。（妖気は秘密の処理によって上昇する。）各プレイヤーの残り生命力が妖気を下回ってしまうとGMは体にたまりすぎた妖気によってシノビが妖魔化してしまったことを宣言する。そのキャラクターは「魔人」の背景による妖魔化をしたものとして処理する。

　クライマックスフェイズの戦闘後に制御判定を行う。この時、そのキャラクターに対して向けられているプラスの感情の数（NPC村人は３人分としてカウント）だけ制御判定に＋の修正をかける。