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「桜舞う夜に紫煙は散る」オープニング1 By朱雀

2007年04月09日 00時04分08秒 | TRPGリプレイ
オープニング1 帰郷   シーンプレイヤー:空盒 空木


GM ではオープニング1。シーンプレイヤーは空木。
空木 了解。(ころころ)侵食値は3上がって35です。
GM まずは君の回想シーンから始めよう。今から10年程前、君がまだ生まれ故郷である久瀬ノ森村に住んでいた頃のことだ。季節は秋。その日は村の小学校の運動会で、君は徒競走で下から数えた方が早そうな順位に終わったところだった。そんな日の帰り道。
空木 それは……ひたすら俯いたままで帰ります。
GM 「そんな風にただ俯いてるだけじゃ、何も変わらないよ?」いつの間にか君の後ろを歩いていた1人の女の子が見かねた様子で声をかける。
空木 ……ひょっとして、ハンドアウトに書いてある『あずさ姉ちゃん』ですか?
GM そのとおり。空木より5歳年上の当時小学6年生。面倒見も気風もいい姉御肌です。ちなみに見事な赤毛のポニーテールがトレードマーク。そんなわけで、君ぐらいの年の子は大抵彼女のことを『あずさ姉ちゃん』と呼んでいる。ま、一種の敬称だと思ってくれい。
空木 じゃあ、そのまま俯いて歩きながら言う。「……やっぱり僕、運動向いてないのかな」
あずさ/GM 「そんな風に決めつけるのは簡単だけどさ、諦めるのはまだ早いんじゃない?」
空木 「でも……」
あずさ/GM あずさはどうにも煮え切らない態度の君の後姿を見て言う。「なんなら、私が練習手伝ってあげようか?」
空木 「えっ?」突然の申し出に驚きながら振り向こう。
あずさ/GM 「走るの速くなりたいんでしょ?」
空木 「それは……そうだけど……」
あずさ/GM 「だったら私が力になったげるよ。だから――明日から一緒に練習がんばろうよ、ね?」
空木 「うん! ありがとう!あずさ姉ちゃん!」……って、言っててちょっと恥ずかしくなってきたぞ(笑)
GM それもまた一興。


GM ――で、時は流れて現在。君は久しぶりに故郷に帰るため、1人電車に揺られているところだ。
 3両編制の小さな電車で、見回したところ君を含めて乗客は5人ほどしかいない。
空木 確か高校が春休みに入ったのを機に、故郷の村に戻ろうと思ったんでしたっけ?
GM そうそう。君は実に8年ぶりに村に帰ることにしたわけだ。で、その車内でうとうとして見た夢の内容がさっきの回想シーン。
空木 なるほど。ということは、僕の両親は既に2人とも死んでるということで?
GM そうだね。8年前に交通事故に巻き込まれて2人とも亡くなってるということで。君がオーヴァードになったのはその直後くらいかな。
空木 じゃあそういうことで。オーヴァードになって身体能力が上がったお陰で、今では立派にワークス:アスリートです。
GM ちなみに種目は?
空木 えーと……じゃあ薙刀で。こっちに帰ってる間も練習できるように得物や道着も持参してることにします。
GM 陸上じゃなく武術か(苦笑)
空木 ほら、戦闘時の武器もハルバードなんで。
GM あ、なるほど。
空木 ということで、座席の傍らに置いた薙刀を右手で支えながら呟く。「もう8年になるのか……久しぶりだな」
GM そう君が呟くのを待っていたかのように、電車が減速を始める。同時に流れる車掌の声。


『久瀬ノ森~ 久瀬ノ森~ お降りの方はお忘れ物の無いようにご注意ください』
 小さな車内にこだます車内アナウンスの声。
 空木は手馴れた動作で荷物をまとめ、ゆっくりと立ち上がった。


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1 コメント

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OP1お疲れ様です。 (むっくん)
2007-04-11 21:53:23
 いよいよ本編スタートですね。いい感じにほのぼのしており和みます。次の御二方のOPも楽しみです。
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