小坂市、東片学園購買にて
大ちゃん「やめようよ~、ちるちゃん。 お腹壊しちゃうよ。」
ちる「だいじょうぶだもん!! あたい、がんじょうだから!!」
大ちゃん「ちるちゃーん!!」
数日後。 東片学園にて。
生徒達が校庭に集まっていた。 今日は東片学園の生徒である以上はずすことのできないとても重要な日。 そう、この日は・・・
さかのぼること数千年前、この世にある男が現れた。
その男は弱き人々に大いなる恵みを与え、立ちはだかる敵ことごとくを打ち滅ばした。
彼の元に集まる人々は次第に大きくなり、それを畏れた時の権力者によって処刑されてしまった。
しかし彼の行いは人々の記憶に残り続け、今も彼がこの世に生を受けた日を祝う風習があるという。
そして彼、セント・カリスが生まれたその祝日はこう呼ばれている。
デモンパラサイト小坂シリーズ第281話
「Merry Charistmas !!」
今回の参加者
紅 麗美(ファランクス・カラドボルグ/ゴンタ)
狩須磨神事、隆太戦と順調に上り詰めている吸血鬼。 長かった道のりもあとわずか。 さぁ、カリスマの星はもうすぐだ!!
西田 愛鈴(ショーテル・アネラス/えび)
クリスマス前で商売時のアイドル。 今日の公演が終わった後、麗美と出会って時間もあるので手伝うことに。
刃字忌(バルディッシュ・バルディッシュ/ミドリ)
瑠璃の護衛を日森に任せてしばらくの休みを満喫・・・したいと思っていた時期が、僕にもありました。 休む暇なく麗美に文字通り馬車馬のように働かされました。
横太郎(ドラグーン・ガントレット/00doll)
刃字忌と一緒にどこかへ遊びに行こうとしていた雀。 しかし運悪く麗美に鉢合わせしてしまったために一緒に飛び回る羽目に。
校庭に集まった一堂の前に、五行校長が出てくる。
五行「それでは皆さん、今年も終わろうとしていますが本日はカリスマの起源となった人物、セント・カリスがこの世に降り立った日です。 皆さんも日ごろお世話になった人々にお礼と、恵みを。」
そうしてある者はそりを引き、ある者はそのそりに乗って学校を出て行く。 しかし麗美は残念ながら誰も引いてくれる人が居なかったので一人そりを引いていた。 すると・・
横太郎「刃字忌、お前も瑠璃にしょっちゅう働かされて大変だな。 今日は日森が護衛についてるからどっかに遊びに行こうぜ。」
刃字忌「うん、だけど何かいやな予感が・・・」
麗美「メリーカリスマス。 ようやく来たのね。 あなた達が来るのは分かっていたわ。 そしてあなた達はこのそりを引く運命にあるのよ。」
そして二匹はそりに座って優雅にぶどうジュースを飲んでいる麗美と出会ってしまう。
横太郎&刃字忌「えー。」
麗美「もちろん、ただでとは言わないわ。 あなた達にもほら。 プレゼントよ。」
そう言って麗美は袋から二匹へのプレゼントを取り出す。
横太郎(賭博場に行きたい)…某賭博漫画に出てくる賭博セットと船のチケット
刃字忌(休みたい)…影井レンタル券
というわけで二匹は今日一日麗美のそりを引くことになりました。
とあるデパートの屋上。
愛鈴「みんなー!! アイリンのライブ見に来てくれてありがとにゃー!!」
愚民ファン「アイリン!! アイリン!!」
ライブが終わって帰り支度をする愛鈴のところに上空から落ちてくる二匹と一人。
麗美「メリーカリスマス。 アイリン、プレゼントよ。」
愛鈴(ケーキが食べたい)…有名店のクリスマスケーキ
愛鈴「ありがとうございます。 お礼に今日は時間が空いてますから手伝いますにゃ。」
と愛鈴も猫車をそりに変え、猫屋敷に引かせてついてくることに。
麗美「そう、じゃあ他の人たちにも配りましょうか。」
是空(執筆に使う道具が欲しい)…万年筆
咲(バカでもいいから人間の親分が欲しい)…肩に手を置いて「がんばれ!」
次郎(にわとりの丸焼き(勘違いしてる))…すき焼きセット
燈馬(先生並みの知力)…<生物擬態><頭脳強化><双頭+1>の特殊能力玉
日林(サンタクロースによって示される世界の危機を暗示する真じt「さぁ次へ行きましょうか。」
八咫(ネットがなくてえさが食べられるゴミ捨て場)…近くのゴミ捨て場のネットを焼き払って「今日だけよ。」
白石さん(ジョーさんからの指輪)…「渡すのは無理だけど手伝いはするわ。」
ジョーさん(みんなの笑顔)…「大多数の相手を喜ばせる前にまず特定の一人を喜ばせなさい。」と映画のチケット(二人分)を渡す。
十五夜「お嬢様、そろそろ学校に戻られては・・・」
麗美「ええ、分かってるわ。 その前に十五夜、あなたにも欲しいものをあげるわ。」
十五夜「いえ、私はそのようなものは・・・」
麗美「言わなくても分かるわ。 私の従者だもの。 あなたの望みは私と一緒にずっと居ること。 そして私もそれを望むわ。」
十五夜「はい、その通りです。 お嬢様。」(●REC 的なものでお嬢様のお姿を録画してずっt(検閲削除))
一通りプレゼントを配り終え、学校に戻る麗美。 どうやら他の学生達はまだ配り終えていないようで帰ってきては居ない。 堂々の一位かと思われたその時、麗美の脇を一台のそりが走り抜ける。 そのそりに人は乗っておらず、一人だけでそりをひっぱっている。 麗美達も追い抜こうとがんばるが、追い抜くことはできず二台同時にゴールする。 相手のそりを引っ張っていた少女は麗美にとっては見覚えのない少女であるが、よく見ると顔つきが丸求 ちるの面影があり、ちるが少し成長したらこのようになる姿をしていた。
ちる?「この勝負、あたい・・・いや、私の方が少し早かったわ。」
麗美「あら、相手が本気で走っていなかったのも見抜けずに勝ったつもりなのかしら?」(どう見ても本気だったぜ:横太郎談)
ちる?「・・・そこまで言われたなら、私も黙っていられないわよ。」
麗美「そう、私も望むところよ。 どちらがより大きなカリスマを持っているのか、力で示しましょうか。」
そうして臨戦態勢に入る二人。 ちるはどこからともなく巨大なスイカバー型の剣を取り出して構える。 そう、ちるはいつの間にか強大なカリスマを持っていた。
ちる「私も、いつまでもバカで居られないのよ。」
五行「あれは、東片学園に眠る伝説の武器エクスイカバー!! あの剣に選ばれし者は起源種エクスカリバーの力を得るという。 麗美さん、起源種相手にどう戦う・・・?」
麗美「そう、あなたも起源種の力を手に入れたのね。 しかし、たとえ起源種といえど絶対ではない。 この世界は確立で成り立っているのを知っている? 起源種が普通の悪魔憑きに負ける確率はどのくらいかしら? 千分の一? 万分の一? その程度なら私の力で十分変えられる範囲内よ。 ・・・あ。 上、見た方がいいんじゃない? 今、少し確率を捻じ曲げたところだから。 人が隕石に当たって死ぬ、百億分の一の確率を。」
尭幸『メテオ一番星』
その直後、ちるをめがけて天より隕石が降り、ちるに当たるところで麗美自身が放った炎と合わさり爆裂四散する。
ちる「まだまだぁっ!!」
そういって炎を振り払って飛び出してくるちる。 そこで麗美は気づく。 いつもちると一緒に居た少女、大ちゃんが居ないことに。
麗美「あら、いつも一緒に居た女の子、どうしたの?」
ちる「大ちゃんは・・・家に居る。 一緒に居たら、また巻き込んで迷惑をかけるもん。」
麗美「フッ、愚かね。 人は助け助けられるつながりの中で生きている生き物。 たとえ起源種の力を手に入れてもそれは変わらないというのに。 そうね、愚かといったらこういう話を知ってる? かって天才と呼ばれた軍師、諸葛孔明の話。 彼は赤壁の時藁でできた人形を用意し、敵の矢を千本集めたという話を。 しかし彼は考えなかったのかしら? 射掛けられたのがもし火矢だったら、こうなるんじゃないのかしら? 自分の力のみを過信した、今のあなたのように!!」
愚者『千本の火の矢集め』
先ほど、麗美の炎を巻き込んで四散した炎が再び動き出し、まるで千本の火矢が放たれたかのようにちるに向かって殺到する。 しかし・・・
ちる「孔明は人形に水をかけておいて火がつかないようにしていたのよ。 火なんて、消してしまえばいい。 こんな風に!!」
彼女の周囲に氷の壁が立ちはだかり、千本の火の矢は届かず、消えてしまう。 それは何にも砕かれない氷の要塞。 全てのものから傷つけられず、また全てを傷つけてしまうことを恐れるかのように立ちはだかり、彼女を包む強固なる要塞。 この氷の壁を砕くのは麗美の全力をもってしても不可能。
ちる「この壁、あなたには壊せる? 壊せるものなら壊してみなさい!!」
麗美「確かに、その壁は私の力では壊すことは不可能。 しかし後ろの子ならどうかしら? それとも、あなたは跳ね除ける?」
ちる「え?」
とちるが振り返ると
大ちゃん「ちるちゃんの、バカァァァ!!」
そこには泣きながら殴りかかってくる大ちゃんが!! このままでは大ちゃんは壁に思いっきりぶつかってしまう。 あわてて氷の壁を溶かし、よけるちる。
大ちゃん「ちるちゃんのバカ!! 一人で勝手に行っちゃって!! 一緒に行こうって約束したじゃない!! 確かに迷惑な時もあるけれどかまわない、私達は友達だもん!!」
麗美「そう、力のみを求めて何が残るというの。 大切なのは人の心。 これがあなたの心の氷を砕く一撃。」
心友『大いなる優しき拳』
ちる「大ちゃん・・・ゴメン。 麗美、これが私の・・・いや、私達の全力の一撃、『パーフェクトフリーズ』!!」
そういってちるは麗美に向かって走りかかり、大ちゃんから受け取った剣を手に麗美に切りかかり、その剣が急所に向かって振り下ろされる寸前で凍りついたように止まる。 間髪いれずにちるは手に持ったエクスイカバーを大上段から振り下ろす。 同時に止まっていた剣が再び動き出し、全ての剣が全く同じタイミングで麗美に命中する。 これぞ高みを求めあらゆる力を切り裂く必殺の剣
『超求武神覇断』
この必殺の一撃に麗美は切り裂かれる。 しかし全ては霧となって散り、ちるの上空で集まると槍を構えた。
麗美「なかなかの一撃だったわ。 しかしまだ未熟ね。 人と触れあい、絆を持ってまた出直してきなさい。」
麗美の一撃を受け、倒れるちる。
ちる「今回は負けた・・・ でも、いつか見返してやるわ。 それまで、待っててよ・・・」
麗美「ええ、私はいつでもお相手してあげるわ。」
こうして今年のカリスマスは決着を迎えた。
五行「あなたが、勝ちましたか。 それでは最後に。 あなた自身は何を望みますか?」
麗美「私は、何も望まない。 もうすでに持っているもの。 人は周りにいる全ての人々に恵みを与え、感謝する。 そうやって人々はより強い絆で結ばれていく。 その絆こそがカリスマの源であり、私が求めるもの。 そしてそれはもう手に入っているわ。」
五行「そうですか。 そこまで分かっているなら私から言うことは何もありません。 そのままであなたは十分に高みを目指していけることでしょう。 では麗美さん、」
麗美「ええ。」
麗美&五行「Merry Charistmas !!」
大ちゃん「やめようよ~、ちるちゃん。 お腹壊しちゃうよ。」
ちる「だいじょうぶだもん!! あたい、がんじょうだから!!」
大ちゃん「ちるちゃーん!!」
数日後。 東片学園にて。
生徒達が校庭に集まっていた。 今日は東片学園の生徒である以上はずすことのできないとても重要な日。 そう、この日は・・・
さかのぼること数千年前、この世にある男が現れた。
その男は弱き人々に大いなる恵みを与え、立ちはだかる敵ことごとくを打ち滅ばした。
彼の元に集まる人々は次第に大きくなり、それを畏れた時の権力者によって処刑されてしまった。
しかし彼の行いは人々の記憶に残り続け、今も彼がこの世に生を受けた日を祝う風習があるという。
そして彼、セント・カリスが生まれたその祝日はこう呼ばれている。
デモンパラサイト小坂シリーズ第281話
「Merry Charistmas !!」
今回の参加者
紅 麗美(ファランクス・カラドボルグ/ゴンタ)
狩須磨神事、隆太戦と順調に上り詰めている吸血鬼。 長かった道のりもあとわずか。 さぁ、カリスマの星はもうすぐだ!!
西田 愛鈴(ショーテル・アネラス/えび)
クリスマス前で商売時のアイドル。 今日の公演が終わった後、麗美と出会って時間もあるので手伝うことに。
刃字忌(バルディッシュ・バルディッシュ/ミドリ)
瑠璃の護衛を日森に任せてしばらくの休みを満喫・・・したいと思っていた時期が、僕にもありました。 休む暇なく麗美に文字通り馬車馬のように働かされました。
横太郎(ドラグーン・ガントレット/00doll)
刃字忌と一緒にどこかへ遊びに行こうとしていた雀。 しかし運悪く麗美に鉢合わせしてしまったために一緒に飛び回る羽目に。
校庭に集まった一堂の前に、五行校長が出てくる。
五行「それでは皆さん、今年も終わろうとしていますが本日はカリスマの起源となった人物、セント・カリスがこの世に降り立った日です。 皆さんも日ごろお世話になった人々にお礼と、恵みを。」
そうしてある者はそりを引き、ある者はそのそりに乗って学校を出て行く。 しかし麗美は残念ながら誰も引いてくれる人が居なかったので一人そりを引いていた。 すると・・
横太郎「刃字忌、お前も瑠璃にしょっちゅう働かされて大変だな。 今日は日森が護衛についてるからどっかに遊びに行こうぜ。」
刃字忌「うん、だけど何かいやな予感が・・・」
麗美「メリーカリスマス。 ようやく来たのね。 あなた達が来るのは分かっていたわ。 そしてあなた達はこのそりを引く運命にあるのよ。」
そして二匹はそりに座って優雅にぶどうジュースを飲んでいる麗美と出会ってしまう。
横太郎&刃字忌「えー。」
麗美「もちろん、ただでとは言わないわ。 あなた達にもほら。 プレゼントよ。」
そう言って麗美は袋から二匹へのプレゼントを取り出す。
横太郎(賭博場に行きたい)…某賭博漫画に出てくる賭博セットと船のチケット
刃字忌(休みたい)…影井レンタル券
というわけで二匹は今日一日麗美のそりを引くことになりました。
とあるデパートの屋上。
愛鈴「みんなー!! アイリンのライブ見に来てくれてありがとにゃー!!」
ライブが終わって帰り支度をする愛鈴のところに上空から落ちてくる二匹と一人。
麗美「メリーカリスマス。 アイリン、プレゼントよ。」
愛鈴(ケーキが食べたい)…有名店のクリスマスケーキ
愛鈴「ありがとうございます。 お礼に今日は時間が空いてますから手伝いますにゃ。」
と愛鈴も猫車をそりに変え、猫屋敷に引かせてついてくることに。
麗美「そう、じゃあ他の人たちにも配りましょうか。」
是空(執筆に使う道具が欲しい)…万年筆
咲(バカでもいいから人間の親分が欲しい)…肩に手を置いて「がんばれ!」
次郎(にわとりの丸焼き(勘違いしてる))…すき焼きセット
燈馬(先生並みの知力)…<生物擬態><頭脳強化><双頭+1>の特殊能力玉
日林(サンタクロースによって示される世界の危機を暗示する真じt「さぁ次へ行きましょうか。」
八咫(ネットがなくてえさが食べられるゴミ捨て場)…近くのゴミ捨て場のネットを焼き払って「今日だけよ。」
白石さん(ジョーさんからの指輪)…「渡すのは無理だけど手伝いはするわ。」
ジョーさん(みんなの笑顔)…「大多数の相手を喜ばせる前にまず特定の一人を喜ばせなさい。」と映画のチケット(二人分)を渡す。
十五夜「お嬢様、そろそろ学校に戻られては・・・」
麗美「ええ、分かってるわ。 その前に十五夜、あなたにも欲しいものをあげるわ。」
十五夜「いえ、私はそのようなものは・・・」
麗美「言わなくても分かるわ。 私の従者だもの。 あなたの望みは私と一緒にずっと居ること。 そして私もそれを望むわ。」
十五夜「はい、その通りです。 お嬢様。」(●REC 的なものでお嬢様のお姿を録画してずっt(検閲削除))
一通りプレゼントを配り終え、学校に戻る麗美。 どうやら他の学生達はまだ配り終えていないようで帰ってきては居ない。 堂々の一位かと思われたその時、麗美の脇を一台のそりが走り抜ける。 そのそりに人は乗っておらず、一人だけでそりをひっぱっている。 麗美達も追い抜こうとがんばるが、追い抜くことはできず二台同時にゴールする。 相手のそりを引っ張っていた少女は麗美にとっては見覚えのない少女であるが、よく見ると顔つきが丸求 ちるの面影があり、ちるが少し成長したらこのようになる姿をしていた。
ちる?「この勝負、あたい・・・いや、私の方が少し早かったわ。」
麗美「あら、相手が本気で走っていなかったのも見抜けずに勝ったつもりなのかしら?」(どう見ても本気だったぜ:横太郎談)
ちる?「・・・そこまで言われたなら、私も黙っていられないわよ。」
麗美「そう、私も望むところよ。 どちらがより大きなカリスマを持っているのか、力で示しましょうか。」
そうして臨戦態勢に入る二人。 ちるはどこからともなく巨大なスイカバー型の剣を取り出して構える。 そう、ちるはいつの間にか強大なカリスマを持っていた。
ちる「私も、いつまでもバカで居られないのよ。」
五行「あれは、東片学園に眠る伝説の武器エクスイカバー!! あの剣に選ばれし者は起源種エクスカリバーの力を得るという。 麗美さん、起源種相手にどう戦う・・・?」
麗美「そう、あなたも起源種の力を手に入れたのね。 しかし、たとえ起源種といえど絶対ではない。 この世界は確立で成り立っているのを知っている? 起源種が普通の悪魔憑きに負ける確率はどのくらいかしら? 千分の一? 万分の一? その程度なら私の力で十分変えられる範囲内よ。 ・・・あ。 上、見た方がいいんじゃない? 今、少し確率を捻じ曲げたところだから。 人が隕石に当たって死ぬ、百億分の一の確率を。」
尭幸『メテオ一番星』
その直後、ちるをめがけて天より隕石が降り、ちるに当たるところで麗美自身が放った炎と合わさり爆裂四散する。
ちる「まだまだぁっ!!」
そういって炎を振り払って飛び出してくるちる。 そこで麗美は気づく。 いつもちると一緒に居た少女、大ちゃんが居ないことに。
麗美「あら、いつも一緒に居た女の子、どうしたの?」
ちる「大ちゃんは・・・家に居る。 一緒に居たら、また巻き込んで迷惑をかけるもん。」
麗美「フッ、愚かね。 人は助け助けられるつながりの中で生きている生き物。 たとえ起源種の力を手に入れてもそれは変わらないというのに。 そうね、愚かといったらこういう話を知ってる? かって天才と呼ばれた軍師、諸葛孔明の話。 彼は赤壁の時藁でできた人形を用意し、敵の矢を千本集めたという話を。 しかし彼は考えなかったのかしら? 射掛けられたのがもし火矢だったら、こうなるんじゃないのかしら? 自分の力のみを過信した、今のあなたのように!!」
愚者『千本の火の矢集め』
先ほど、麗美の炎を巻き込んで四散した炎が再び動き出し、まるで千本の火矢が放たれたかのようにちるに向かって殺到する。 しかし・・・
ちる「孔明は人形に水をかけておいて火がつかないようにしていたのよ。 火なんて、消してしまえばいい。 こんな風に!!」
彼女の周囲に氷の壁が立ちはだかり、千本の火の矢は届かず、消えてしまう。 それは何にも砕かれない氷の要塞。 全てのものから傷つけられず、また全てを傷つけてしまうことを恐れるかのように立ちはだかり、彼女を包む強固なる要塞。 この氷の壁を砕くのは麗美の全力をもってしても不可能。
ちる「この壁、あなたには壊せる? 壊せるものなら壊してみなさい!!」
麗美「確かに、その壁は私の力では壊すことは不可能。 しかし後ろの子ならどうかしら? それとも、あなたは跳ね除ける?」
ちる「え?」
とちるが振り返ると
大ちゃん「ちるちゃんの、バカァァァ!!」
そこには泣きながら殴りかかってくる大ちゃんが!! このままでは大ちゃんは壁に思いっきりぶつかってしまう。 あわてて氷の壁を溶かし、よけるちる。
大ちゃん「ちるちゃんのバカ!! 一人で勝手に行っちゃって!! 一緒に行こうって約束したじゃない!! 確かに迷惑な時もあるけれどかまわない、私達は友達だもん!!」
麗美「そう、力のみを求めて何が残るというの。 大切なのは人の心。 これがあなたの心の氷を砕く一撃。」
心友『大いなる優しき拳』
ちる「大ちゃん・・・ゴメン。 麗美、これが私の・・・いや、私達の全力の一撃、『パーフェクトフリーズ』!!」
そういってちるは麗美に向かって走りかかり、大ちゃんから受け取った剣を手に麗美に切りかかり、その剣が急所に向かって振り下ろされる寸前で凍りついたように止まる。 間髪いれずにちるは手に持ったエクスイカバーを大上段から振り下ろす。 同時に止まっていた剣が再び動き出し、全ての剣が全く同じタイミングで麗美に命中する。 これぞ高みを求めあらゆる力を切り裂く必殺の剣
『超求武神覇断』
この必殺の一撃に麗美は切り裂かれる。 しかし全ては霧となって散り、ちるの上空で集まると槍を構えた。
麗美「なかなかの一撃だったわ。 しかしまだ未熟ね。 人と触れあい、絆を持ってまた出直してきなさい。」
麗美の一撃を受け、倒れるちる。
ちる「今回は負けた・・・ でも、いつか見返してやるわ。 それまで、待っててよ・・・」
麗美「ええ、私はいつでもお相手してあげるわ。」
こうして今年のカリスマスは決着を迎えた。
五行「あなたが、勝ちましたか。 それでは最後に。 あなた自身は何を望みますか?」
麗美「私は、何も望まない。 もうすでに持っているもの。 人は周りにいる全ての人々に恵みを与え、感謝する。 そうやって人々はより強い絆で結ばれていく。 その絆こそがカリスマの源であり、私が求めるもの。 そしてそれはもう手に入っているわ。」
五行「そうですか。 そこまで分かっているなら私から言うことは何もありません。 そのままであなたは十分に高みを目指していけることでしょう。 では麗美さん、」
麗美「ええ。」
麗美&五行「Merry Charistmas !!」
本文中では麗美がホイホイとプレゼントを出してますが、実際はちゃんとルールがあったわけで。
各キャラに5回だけyes/noの質問をして、それから欲しいものを探るというもので…う~ん、大変だった。
近いところまでわかっても、その願いの規模が思いのほかささやかだったり。例えば、燈馬とかはてっきり予言能力かと(笑
白石さんと咲さんは非常にわかりやすかったです。切実。
それにしても、こんなシナリオが出来るのも長くやってるからこそですねぇ。キャラの性格がある程度わかるからできることだよ、ほんと。
正直、もうすぐお別れだと思うと寂しいかぎりで。
麗美のカリスマ台詞やカリスマ技を考えたり、シナリオ中の問題にガチで悩んだり、先生のありがたい御言葉を御拝聴したりとかできなくなるんだなぁ。
うん、まあ、ともかくあと2話です。有終の美を飾りましょう!!