折角のオリジナルシナリオだし公開しちゃえ
https://blog.goo.ne.jp/shindaisfken/e/562e67344e827818cddd14c50accbbbd
という訳で↑の方で報告しました『くれないの音鎖』というシナリオの詳細です~。
◤◤◤【導入】
PC1とPC2はシノビ界の偉い人(ふわふわ)に呼び出される。
「よく来てくれた、優秀な君達にしか頼めない任務があるのだ。今、世を賑わしている異常事態は当然知っているな?」
その異常事態とは時の膠着である。
一週間前、世界中の時が止まった。
その時朝だった地域は朝のまま、昼だった地域は昼のまま、そして夜だった地域は夜のまま、時が進まなくなった。
「これほどの事態だ、当然人々の混乱は未だ続いている。我々忍者独自の捜査により、この事態が『くれないの音鎖』という忍法によって引き起こされている事を突き止めた。だが、誰が何の為に仕掛けた術なのかも、そしてその解除方法も解らない」
ここで『くれないの音鎖』のハンドアウトが公開される。
『くれないの音鎖』の仕組みは、世界中の時計の針がチクタクと鳴る音を力に時を巻き戻すというもの。一秒時が進むごとに一秒時は巻き戻る。
「この忍法には様々な忍術が組み込まれており、その中にはこの忍法によって動植物に悪影響を及ぼさないようにする……というものもある。だからこそ目的が読めないのだが、本来であれば即座に危険はない以上、慎重に調査を進めるべきなのだ。しかし君達には至急この事件を解決して欲しい、何故ならば……そうだな、逢魔が時という言葉を知っているか?」
ここでPC3の導入に移行する。
「逢魔が時とは、昼と夜の境、つまり夕方の事を指すのじゃ」
と同じように隠忍のお偉いさん(ふわっふわ)から説明を受けるPC3。
「この時刻はなんでも薄暗さが人々の恐怖を掻き立てるらしくての、魔に遭う時間ということで、古き人々に大変恐れられたそうじゃ。妖魔というものは人々の恐れを力にする、結果逢魔時の妖魔は通常よりも遥かに力を増すようになった訳じゃな……さて、もう分かるじゃろう」
一週間前、時が止まった。
世界中の時刻はその時から変化することなく、そしてここ日本においてその時刻とは……。
「日本は一週間も、逢魔が時のままじゃ」
そう、日本の時は夕暮れで止まった。
そして逢魔が時で力を増した妖魔が各地で暴れ周り、その存在を秘匿することももはや難しい。
ここでPC3の使命が公開される。
「良いか、お主はこれから他流派の忍者と合流し『くれないの音鎖』の謎を解く忍務に就く。じゃが、お主の真の目的は妖魔を狩ることじゃ。ゆめゆめ忘れるでないぞ」
ここでPC1、PC2の導入に戻る。
同じように偉い人から逢魔が時の説明を受けた2人に、いよいよ忍務の詳細が話される。
「謎を解くといっても、君達はシノビだ。君の使命は本職の護衛、及び監視だよ」
ここで、怒涛明推理の説明が入る。
怒涛明推理は名探偵と噂の男で、実際に数多くの謎を解決してきた。その中で何度かシノビの関わる事件にも携わっており、今回シノビ達から『くれないの音鎖』の謎を解くという依頼を受けた。しかし本人はシノビ嫌いらしい。
「取り敢えず君達には彼の元へ行って貰う、そこで隠忍のシノビとも合流できるだろう」
ここでシーンは移り、PC1PC2とPC3が顔を合わせる。
するとそこに怒涛明推理が現れる。
「君達が私の護衛をしてくれるシノビ達かい?よろしく頼むよ。さて、あまりこう言うことを誤魔化しているのは性分ではないから最初に言わせてもらうが、私は忍者というものが嫌いだ。理由は、そうだね……方向性の違いとでも言おうか。とは言え、依頼はこなすとも」
そして怒涛明推理はPC1を指す。
「そうだな、君には探偵助手を任せよう。
君達シノビは肉体郎度の情報収集、そして私は頭脳労働の推理。それが良さそうだ」
ここでPC1とPC2の使命が公開される。
「さてさて、PC1君。君には早速仕事を頼みたい。この少女のことを調べてはくれないかい?私の見立てではこの事件の鍵となる人物の一人さ」
ここで美空紅音のハンドアウトが公開される。
【導入終わり】◢◢◢
・PC達の秘密
【PC1の使命】
あなたは怒涛明推理の助手に抜擢された。
あなたの【使命】は「全ての謎を解き明かすこと」である。
【PC1の秘密】
あなたは『くれないの音鎖』の謎を自分一人で解き明かすのは難しいと考えている。
あなたは所持する秘密を全て怒涛明推理に受け渡している。
必要な情報をすべて集めた怒涛明はクライマックス直前に推理を披露しようとするが、あなたはその際に自力で解くことが出来たナゾに関して代わりに推理を披露することが出来る。
そして、その推理が当たっていた場合、解いたナゾごとにボーナスが手に入る。
また、あなたは怒涛明推理の持つ【プライズ】『怒涛メモ』を好きなタイミングで好きなだけ確認できる。
【PC2の使命】
あなたはPC1やPC3とともに事件を解決する忍務に就いた。
あなたの【使命】は「全ての謎を解き明かすこと」である。
【PC2の秘密】
あなたはかつて救鬼という低級妖魔を討伐する忍務に就いたことがある。
しかしあなたが救鬼を追い詰めた時、全ては手遅れだった。
救鬼が最後に紅音を手にかけようとしていたところを、あなたは間一髪で助け出す。
救鬼を倒し、「間に合わなかった」と紅音に謝罪するあなた。
その背後から、救鬼が最期の力で襲いかかる。
咄嗟のことで反応出来ないでいたあなたを庇ったのは、美空紅音であった。
救鬼は消える。
そして美空紅音は呪いを受けた。
現在紅音はシノビの医療機関で治療を受けているが、その容態は悪くなる一方だ
【PC2の秘密2】
あなたは『くれないの音鎖』の術者である。
【PC2の極秘】
(内容は後述)
【PC3の使命】
あなたはPC1やPC2とともに事件を解決する忍務に就いた。
しかし、隠忍であるあなたには自らの流派から別の忍務を言い渡されている。
あなたの【使命】は「妖魔を一体以上討伐すること」である。
また隠忍であるあなたの力は『逢魔が時』によって増している。日が沈むまで、あなたの行うすべての判定の達成値は+1される。
夕暮れ、かつて人はそれを『逢魔が時』と呼んだ。
日の光にかろうじて照らされながらも、あちらこちらに潜む闇が人々の不安を掻き立てる。
「ほれ、あそこの影に魔が居るぞ」
其れは魔に逢う時間。
人々が最も闇を恐れ、それ故に魔が最も力を持つ時間。
【PC3の秘密】
あなたには、かつて大切な友人がいたらしい。
しかし、あなたはその記憶を失っている。
記憶を失っていることに気付いたのは、『くれないの音鎖』の事件が始まってからだった。
それまでは、忘れていることすら、忘れていた。
かなたは表の使命に加えて、「友を見つけ出し、守ること」を追加の使命としても良い。これを達成すると、あなたは功績点2点を得る。
夕暮れ、それは薄暗い黄昏時。
側に居たはずの人も見えなくなって、「誰そ彼」と問いかける。
【美空紅音の概要】
一般人、かつて妖魔の関わる事件に巻き込まれ治療を受けている。
妖魔から受けた呪いに対して【静魔の術】で治療を行っているが、良くなるどころか日に日に悪くなっており、余命はあとわずかであると言われていた。
【美空紅音のペルソナ:偽造】
一見すると話に聞いていたよりは元気に見える。
【美空紅音の秘密】
自ら命を断とうとしている。
『くれないの音鎖』の術者はこの情報を所持している場合、クライマックス直前に説得を試みることが出来る。
【美空紅音のペルソナ:真実】
彼女の症状は夕方には一時的に良くなる。
『くれないの音鎖』によって一日中夕方である今、彼女はかろうじて元気でいられる。
【『くれないの音鎖』】
『紅の音鎖』あるいは『暮れないの音鎖』。
世界中の時を止める大規模忍術であり、この忍法が発動した一週間前に夜だった地域は夜のまま、朝だった地域は朝のままである。
そして日本の空は紅に染まったまま、日が暮れることはなくなった。
【『くれないの音鎖』の秘密】
この忍法には、同時に『静魔の術』という妖魔の力を弱める忍法も組み込まれている。
しかしそれは何故かうまく機能しておらず、各地で妖魔が暴れてしまっている。
【プライズ】『怒涛メモ』
怒涛明推理が事件をまとめたメモ。
このプライズはクライマックス直前に全体公開される。
このプライズは怒涛明推理によって書き足されていく。
ナゾ1:『くれないの音鎖』の術者は誰か?
ナゾ2:『くれないの音鎖』は何のためにかけられたのか?
ナゾ3:
ナゾ4:
ナゾ5:
ナゾ6:
ナゾ7:
ナゾ8:
(ナゾ3~8は最初白紙である。それぞれ条件を満たすことで怒涛明推理がこれを書き足していく。)
【解放条件:PC1がPC3の秘密を知る】
ナゾ3:何故PC3は記憶を失っているのか?
ナゾ4:PC3の友人とは誰か?
【解放条件:PC1が『くれないの音鎖』の秘密を知る】
ナゾ5:『くれないの音鎖』に含まれる【静魔の術】は何故効果が薄いのか?
【解放条件:PC1が紅音のペルソナを知る】
ナゾ6:何故美空紅音は夕方にのみ回復するのか?
ナゾ7:何故美空紅音の呪いは解けないのか?
【解放条件:クライマックスフェイズ直前に1~7全てのナゾが全て解けた時】
ナゾ8:???(内容は後述)
◤◤◤
【1サイクル終了時の処理】
PC達が調査を進めていると、突如空に暗雲が立ち込める。止まったはずの時に紛れ込む異物。
其れは激しい雨と共に、突如現れた。
ここで水龍ユウダチノカミのハンドアウトが公開される。
水龍ユウダチノカミはサイクル2、3の終了時にPC3に戦闘を仕掛ける。
◢◢◢
【水龍ユウダチノカミ】
夕立、あるいは勇太刀の神と書く。
かつては人の世でよく見られ、雷神として崇められてもいたが、その正体は妖魔である。
数年前まで観測されていたが、ある時からぱたりと姿を見せなくなる。
しかし其れは、にわかに現れた。
【水龍ユウダチノカミの秘密】
実は本来穏やかな気性の妖魔である。
しかし『逢魔が時』故に力が溢れ、暴走しているようだ。
水龍ユウダチノカミは【プライズ】『ユウダチ』を所有している。
このプライズはユウダチノカミの体力を半分にすると、攻撃した人物がすぐさま手に入れる。
【『ユウダチ』の概要】
「夕立」「憂断ち」、あるいは「勇太刀」。
ありとあらゆるものを2つに分かつ、断離の太刀。
絆も約束も何もかも、切っても切れない縁すら斬る。
光を断つか、憂いを断つか……決めるのは全て所有者である。
このプライズの所有者は命中判定に+2の修正を得る。
◤◤◤【クライマックスフェイズ直前】
怒涛明推理はPC1とPC3を呼び出す。
「さて、そろそろ話すべき時が来たようだ。PC1君の情報収集の結果、私の推理は完成した。それを今から披露しようと思うのだが……」
ここで【プライズ】『怒涛メモ』が全体公開される。
「PC1君、君にはこのメモを見せてきた。そして、私の得た情報はすべて君も持っている。まずは君の推理を聞かせて貰おうか、答え合わせの時間といこうじゃないか」
ここでPC1はナゾ1から順に推理を披露していく。
まずはナゾ1とナゾ2。
ナゾ1:『くれないの音鎖』の術者は誰か?
ナゾ2:『くれないの音鎖』は何のためにかけられたのか?
ナゾ1の答えは「PC2」、ナゾ2の答えは「美空紅音を救うため」。
このナゾを解く、あるいは怒涛明推理が代わりに推理した場合、以下のメッセージが公開される。
◢【怒涛明推理からのメッセージ:その1】
「ま、調べるだけでわかる真実なんてものもある。
探偵なんてそんなものさ。
ボーナス?
これは簡単すぎるから、今回はなしかな」
ボーナス:なし ◤
ここでPC2の極秘が公開される。
◢【PC2の極秘】
あなたが『くれないの音鎖』をかけた理由は美空紅音の命を救うためである。美空紅音の容態は夕方にだけ良くなる、あなたはこの術をかけている間に彼女を救う方法を見つけようとしているのだ。
『くれないの音鎖』、それは『紅の音鎖』とも『暮れないの音鎖』とも……そして、それはまた紅音をこの世に繋ぎ止める鎖でもある。
「間に合わなかった」あの時を、二度と繰り返さないために。
今は『逢魔が時』。
今度こそ魔に逢うために。
あなたの本当の使命は「美空紅音を助け出すこと」である。
この【極秘】はナゾ2が解かれたタイミングで全体公開される。
それまであなたはこの情報を公開することも、口外することもできない。◤
そして、PC2は望むなら自ら命を断とうとする美空紅音に説得を試みることが出来る。
場面は移り、病院の屋上。
そこには地面を見下ろす美空紅音がいた。
今にも飛び降りそうな彼女の後からPC2が声をかける。
振り返り、少し驚いた表情を見せる紅音。
(ここからはPC2が頑張る)
自分が死ぬべきだと言う紅音に生きるべきだ、生きても良いということをうまく伝えると、説得は成功する。
そして、紅音は目から涙を流し、静かに笑った。
再び場面は移り、ナゾ解きの続きが始まる。
次はナゾ3とナゾ4
ナゾ3:何故PC3は記憶を失っているのか?
ナゾ4:PC3の友人とは誰か?
これも同様に答えられるならPC1が、そうでなければ怒涛明推理が推理を披露する。
ナゾ3の答えは「かつて『ユウダチ』によって友人との縁が斬られたから」、ナゾ4の答えは「水龍ユウダチノカミ」。
かつてPC3の友人であったユウダチノカミは、しかし妖魔として生きる自分と、シノビとして生きるPC3が仲良くし続けることはPC3の立場を悪くすると考え、このようにした。
上の情報はこのシナリオでは明かされず、PCに与えられるヒントはユウダチノカミが戦闘をしかける相手が毎回PC3であることと、いざ戦闘になるとユウダチノカミはPC3に攻撃をしないこと。あとは情報を整理していく上での消去法でこの答えにたどり着いてもらう。
◢【怒涛明推理からのメッセージ:その2】
「水龍ユウダチノカミがなぜ我々の前に現れたのか、これを推理するのは無粋というものだろう。
『忘れていたこと』を思い出したPC3君の記憶を再び断ちに来たのかもしれないし、友が恋しくなって逢いに来たのかもしれない。
あくまで私の予想という形でなら、おそらく後者だろうとだけ言っておくよ。
『友達(ユウダチ)の神』なんて名前の神様は、きっとさみしがりやに違いない」
ボーナス:各ナゾにつきPC1は功績点1点 ◤
続いてナゾ5
ナゾ5:『くれないの音鎖』に含まれる【静魔の術】は何故効果が薄いのか?
このナゾは基本解けることを想定していない、いじわる問題。
後に必要な情報なのでここに入れる、大体は怒涛明が解くことになるだろう。
PCにも先にそういう趣旨の問題だと伝えておくのが良い。
答えは「太陽が沈まないから、【静魔(しずま)】無い」
◢【怒涛明推理からのメッセージ:その3】
「これは少しイジワルだったかな?
まあ、忍術の類というものには言葉遊びがつきまとうものさ。
きっと術者も、なぜ効かないのか首をひねったことだろう」
ボーナス:PC全員に功績点1点 ◤
そしていよいよナゾ6、ナゾ7
ナゾ6:何故美空紅音は夕方にのみ回復するのか?
ナゾ7:何故美空紅音の呪いは解けないのか?
ナゾ6の答えは「逢魔が時故に、治療でかけられる【静魔の術】の効力が緩むから」、ナゾ7の答えは「美空紅音は呪われたのではなく、妖魔となったから」
ナゾ5で出てきた【静魔の術】、これはPC達の持つ情報の中で二か所に登場している。
ひとつは『くれないの音鎖』に組み込まれていると書かれ、そしてもう一つは美空紅音の呪いを治療するために用いられていると書かれている。
夕方には妖魔が力を増し、静魔の効力は弱くなる。その夕方に回復する紅音は、もはや人間ではないのだ。
ここで場面は屋上へ移る。
PC2は目の前で涙を流し微笑む美空紅音から、何か異様なものを感じる。
紅音は別人のような口調で語り始めた。
「おめでとう!君の言葉は見事にこの娘の覚悟を踏みにじり、そして救ったのだ!この娘と、私の命を」
PC2は目の前にいる人物が、もはや美空紅音ではないことに気付く。
「初めましてとは言うまいよ、いやはや久しぶりじゃないか……私を殺した憎きシノビよ」
ここで救鬼のハンドアウトが公開される。これには特に秘密はない。
【救鬼】
かつて美空紅音の家族を殺害し、現在は彼女の精神に『巣食って』いる。
『きゅうき』あるいは『すくいおに』。
死の淵にあるものを『救い』、そして『巣食う』鬼。
場面は戻り、怒涛明のメッセージが公開される。
◢【怒涛明推理からのメッセージ:その4】
「仮にもシノビの医療機関が、この事に気付いていないのは不自然だ。
おそらく彼らは知っていた。
知っていたうえで、『治療』を続けていた訳だ。
妖魔に憑かれた少女一人救えないなんて悪評、広められたくはなかったのだろう。
『妖魔ごと彼女を殺す』というのが、彼らの選択だったわけだね。
どうだい? シノビが嫌になったかい?」
ボーナス:PC全員に功績点1点 ◤
「そろそろPC2君が彼女の説得に成功したところだろう。あまり時間もなさそうだ、我々も屋上に向かうとしよう」
そして怒涛明とPC1、PC3は美空紅音とPC2のもとへ向かう。
その途中、怒涛メモの最後のナゾが書き足される。
「彼女と救鬼は恐らくかなり根深いところで混ざり合っている。それこそ自殺するほど追い詰められたんだ、きっとそれしか方法がないと思ったのだろうね。さて……」
ナゾ8:美空紅音を救うためにはどうすれば良いのか?
ナゾ8の答えは「『ユウダチ』で美空紅音と救鬼を斬り離す」
そしてPC達と救鬼は屋上で対峙した。
逢魔が時で力を増した救鬼はPC達を倒そうとする。
その時、にわかに雨が降り出した。
そして空から水龍ユウダチノカミが現れる。
【クライマックスフェイズ開始】◢◢◢
戦闘はPC1、PC2、PC3、救鬼、水龍ユウダチノカミによって行われる。
救鬼はPCを狙い、完全に暴走した水龍ユウダチノカミはPC、救鬼を無差別に攻撃する。
水龍ユウダチノカミの生命力が半分を切り『ユウダチ』がPCの手に渡った瞬間、ナゾ8に対応する最後のメッセージが公開される。(既に半分を切っていた場合はクライマックスフェイズ開始時に公開される)
◢【怒涛明推理からのメッセージ:その5】
「死に行く少女をしのびないと思うのは、おそらくシノビではないのだろうね。
刃の下に心を置く、それが忍だからだ。
それでも僕は彼女を助けたい。
シノビじゃなくて、名探偵だからね」
ボーナス:なし ◤
プライズ『ユウダチ』を持ったPCが救鬼を攻撃すると、救鬼と美空紅音は完全に分離し、弱体化した救鬼本体と戦闘を続けることとなる。
救鬼が倒れた時点でクライマックスフェイズは終了する、水龍ユウダチノカミを倒す必要はない。
救鬼は断末魔を挙げながら消滅する。
PC2は術を解除し、日本にも夜が訪れ、そして朝を迎えるだろう。
水龍ユウダチノカミも正気を取り戻し、暴れまわっていた妖魔もすぐにその力を失うことだろう。
美空紅音の体を蝕む者は消え、体力を取り戻せばすぐに退院もできるはずだ。
怒涛明推理はPC達に別れを告げて去っていく。
「私はシノビが嫌いだけれど、君達の事は嫌いにならずに済みそうだ。ありがとう」
【最後】
まあ、こんな感じです。
今見ると結構「あーすれば良かった」「こーすれば良かった」というのはありますが、楽しんでもらえたので良かったです。
しかし書き起こすと思いのほか長いですね、多分誰も読んでないでしょう。
僕はずっとこれを書いていて腕とかが限界です。
取り敢えず、みんな!
シノビガミ!やろう!