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World made from WILL 第三話その3 By安綱

2008年09月05日 23時02分38秒 | TRPG関連
範囲3に放たれる狼狽つきの魔法攻撃メイルストロームや、直撃したSqをプールに変えるスコール、全力移動して連続攻撃するぶちかましなどの技をいなしつつ、なんとかフォルネウスを倒した一行。しかし。
「陸の者も案外やるようだな。しかし、この海底宮ごと沈めたら果たして生きていられるかな?」
フォルネウスが楽しそうに声を発する。
その言葉に身を硬くする一行。しかし。

「ふーん、やっぱりここに帰ってきてたんだ。」

突如、場違いに明るい声が響いた。
「誰だ!!」
「誰だ、はごあいさつじゃないかな。少し留守にしている間に好き勝手やってくれちゃって。私の顔も忘れちゃった?
なら、ちゃんと思い出させてあげる。私が誰なのか。」
あれほどの威容を誇ったフォルネウスの威厳はたちまち消し飛んだ。
その巨魚に対峙するのは、一見すればただの華奢な少女にしか見えない。
しかし、その目は獰猛な鮫のごとく鋭く、その身から漂う雰囲気はまるで深海のように重く、暗い。
「わたしの名前は、“海の魔女王”フォルネー=ルシウス。」
「ーーーー!!!」
「『メイル シュトローム』」
フォルネーがそう唱えた瞬間、この空間全体を、大渦が飲み込んだ。
降り注ぐ水の一粒一粒が、まるで意志を持つかのようにフォルネウスの身体に降り注ぎ、水に対して完全な耐性を持つはずのフォルネウスの巨体がたやすく引き裂かれ、飲み込まれていく。
だというのに、自分たちには水圧も濁流も、なんの影響もない。
透明な大きい泡の中に包み込まれていることに気付く。泡の外には圧倒的な濁流が全てを飲み込んでいるのにもかかわらず、泡の内側はまるで別世界の如く静かだった。
やがて水が引くと、あんなに巨大であったはずのフォルネウスの巨体はどこにも見当たらなかった。

フォルネー「君たちがロナの言っていた人間たちみたいね。」
隼人「あなたは?」
フォルネー「さっきも名乗ったんだけどな。まあいいか。私の名前はフォルネー=ルシウス。この魔海を統べる魔王、って説明でいいかな。それにしても、私がどうにかする前にアイツをやっちゃうなんて、人間も案外やるんだね。」
「あれは何だったんだ? フォルネウスと名乗っていたみたいだが。」
フォルネー「あれは私の作り出した幻影。ファージアースに良く送り込んでる分体みたいなものかな。たしかに自意識を持たせたタイプではあったけど、あんな勝手なことをするはずはないんだけど・・」
隼人「何者かがその幻影を操っていたって事ですか?」
フォルネー「そうかもしれないね。でも、その幻影は消えたから、魔海も元の姿に戻せるはず。そのために・・・そこの人。あなたの持ってるディバイディングオーブを渡してくれないかな?」
穂酒「断る(即答)。これは私の物ではないからな。」
フォルネー「・・・・ものすごい即答だね。でも、それがないと色々と困るんだけどな。まず魔海を元に戻すのが大変。それに何より、それはもともと私たちのものなんだし。人間にも伝わっていたでしょ。モーセとかいうウィザードの話。モーセにディバイディングオーブを与え、海を分かつ力を与えたのは私たちエミュレイターなんだから。」
穂酒「しかし、これは美森のものだ。軽々しく渡す事はできない。」
美森「え、あれ、私のものなの?」
恭介「うん、その通りだよ。」
美森「・・・そうなんだ。」
フォルネー「しょうがないなあ。じゃあちょっと借りるだけ。それならいいでしょ。」
穂酒「それは、美森しだいだな。」
美森「私は・・・よく分からないから恭介がいいならそれでいいよ。」
恭介「わかった。」
そう言ってオーブを渡す恭介

フォルネー「これの使い方は単純。手に持って何を分断したいかを念じればいい。発動に大量のプラーナは必要だけどね。今回は、そこの幻影が溜め込んでたのをそれごと使いましょうか。」
そう言うとオーブが輝きを放ち、また周囲の滝がスクリーンのように周囲を映し出す。荒れていた魔海に幾筋もの裂け目が走り、その中から黒いものが噴出していく。しばし後裂け目は閉じ、魔海は見た事が無いほど穏やかな姿に変わっていた。

フォルネー「これで大丈夫。さあ、・・・はい、返すね。」
背中を一周してからオーブを渡そうとするフォルネー。
ヨハン「ちょっと待った。何か背中に隠してないか?」
フォルネー「え、えーと、そんなことないんじゃないかな? ところで人間のゲームって案外面白いね、DQ5とか。」
一同「いやまて」
しぶしぶオーブを返すフォルネー
隼人「でも、本気で殺してでも奪い取る気はないんですね。」
フォルネー「やってほしかった?」
隼人「いえぜんぜん。」
フォルネー「それはそうと、きみがロナが言ってた人だよね・・・ロナをよろしくねw」
隼人「いやちょっとそれどういう意味ですか!?」
「それより、お前は魔王なんだよな?」
フォルネー「そうだけど?」
「オレと契約しろ。オレは力が必要なんだ。」
あっさり身を差し出す
フォルネー「契約? ・・・ふーん、まあいいけど。ヌーとも契約してるみたいだし。」
そして、の背中に水が入り込むような感覚が沸き起こり、その背に以前描いたようなフォルネウスの紋章が浮かび上がる。
フォルネー「じゃあこれも。契約の証だから。」
そういってには“海魔王の秘衣”というアイテムが渡される。
_______________________________________

海魔王の秘衣            25,000,000v(売買対象外)
重量1 防具(衣服) 防御+1魔防+4魔導+2
効果
《水への親和》 属性防御(水)、プール無効、水泳する判定+5
《共にある海》 シナリオ2回大量の水を発生させる。戦闘中使用すれば魔防+5(オート、装備者のみ)
大量の水にふれないと次のシナリオ時《共にある海》は使用不可
解説
どこからどう見てもまごうことなきスク水(旧)である。(形状は応相談)
胸部分に装備者の名前の一部がひらがな(orそれに類する文字)で浮かび上がる。
_______________________________________

「・・・これが契約の代償か」
フォルネー「こうやって大事なものを失って人間って成長するんだね。」
隼人「いや絶対違いますから。」
「・・って着てられるかー!!」
GM「でろでろでろでろ。なぜかはずせないなあ(棒)」
「呪いのアイテムかよ!」)

フォルネー「それで、これからどこにいくのかしら?」
ヨハン「それを決めるには情報がいる。いくつか教えてくれないか?」
フォルネー「まあいいけど。」

色々聞く一同。
ヨハン「この地図の???ってなんだ?」
フォルネー「え? これってロナの地図だよね。何でこんなの載せてるの(笑)」
フォルネー「どうしても行きたいなら教えてもいいけど?」
一同「どうしても」
フォルネー「そう。じゃあ連れて行ってあげる。」

光に包まれて転移する一行。
その先にあったものは・・・


次回World made from WILL 第四(?)話 
「みんなのまおうそう」
裏界の恐るべき真実が、今明らかになる!



・マスターシーン
バンガードの一角にて。ゼニーガがやってくる。
ゼニーガ「おのれ、どこだヨハーン!!」
セアリス「あの人は、行ってしまいました。何も持っていかずに。」
ゼニーガ「いえ、あいつは大変なものを盗んでいきました。
あなたの、プラーナです。」
セアリス「・・・・・・はい。」

R会報告 by mono

2008年09月05日 08時17分57秒 | TRPG会の連絡・報告
8/26にRLさせていただいたmonoです。システムはN◎VA-Dです


シナリオは昨年のものをそのまま流用したのですが…

結論:プレイヤーが変わればシナリオも変わる



アクトトレーラー

…長いので中略…昨年の9/13付報告参照(殴

かくして運命の扉は開かれる…


N◎VA-D「日常という名の非日常」
副題 不器用(CD)な連中の不器用(CD)な物語(ストーリー)


PC1
“ENDED(エンディット)”ネアル・カミノ
男性18歳 PL GHETTA
ペルソナ:カタナ キー:カブキ シャドウ:チャクラ 

フリーランスのカタナ(殺し屋)で男性アレルギー娘。通り名(ハンドル)のENDEDは「終わってる」という意味だが…それが標的なのかオツムなのかは謎。なんというか全体的にかわいそうな子。頭とかおねーさまとか。キャラメイクだけでRLを悶絶させるって凄いね!全体の半分以上がこの子のお陰でアドリブになったのは秘密

どれだけ相方を男にしようと思った事か!(笑


PC2
“ポリスマン”紅 和樹(くれない かずき)
男性21歳 PL …すまん度忘れした。コメントで指摘よろしく
ペルソナ、キー:イヌ、イヌ シャドウ:カブト

ブラックハウンド機動捜査課所属のイヌ(警官)。階級は巡査。生真面目な熱血漢。若い警官の模範というか…うん、唯一のRL予想範囲内担当(ぇ


PC3
“カーウボーイ(誤記に非ず)”大黒 遊馬(おおぐろ あすま)
男性35歳 PL 安綱
ペルソナ、キー:レッガー シャドウ:カゼ カブトワリ

暴力団藤咲組構成員。ちなみにレッガーは犯罪者を示すスタイル。ヤクザにも拘らずスタイルは西部(警察×)。…明らかに間違った西部なのだが。とはいえ、彼が紳士なのは間違いない。通り名の“カーウボーイ”は本人がそういう発音だと信じているからである。 どこかの“火星人”と気が合いそうな気がするのはRLだけだろうか


オープニングフェイズ

ネアルは一ヵ月前、目の前から姿を消した相棒にしておねーたま…レイチェルの行方を凄腕の情報屋、“ハンス”の助けを借りて追う…というか“ハンス”がおせっかいで探してくれたっぽい(ぇ

“ハンス”は近くにあるスピーカーを使って連絡を取って来る年齢不詳、性別不詳のハッカーで、ネアルやレイチェルの事を気に入っている。“ハンス”によるとスラムで武器商人のジャーキンという男と会っていたという。…ジャーキンが男かどうかを問い詰めてネアルが暴走しかけた…というか暴走したのは気にしない事にしておく。“ハンス”の説得を受けて取引現場に向かうネアルだが、途中、“ハンス”から本当に行くのかの確認の通信が入る。一点の曇りもなく、行くと答えられた“ハンス”は通信を切ってしまう。


遊馬がスラムのアジトでくつろいでいると、舎弟のリーダー格、ヤスが駆け込んでくる。
「だんな!てぇへんです!」
「だんなはやめろと言っているだろう。ボスだ」
「へ、へい。だんな」
「……で?」
「うちにチャカおろしてるジャーキンってヤローがシマを荒らしてるカーライル・シンジケートと取引してるんでさぁ!今、ヒロシの奴に見張らせてます。すぐ行きやしょう」

ちなみにヒロシのハンドルは“運の悪い男”

ちなみに、到着すると何故か銃撃戦→野次合戦になっている。どうやらヒロシが我慢できなかったらしい。

和樹はバディの“トラブルメーカー”緑川理奈といつも通りデスクワークばかりしている上司の“昼行灯”長谷川瞳警部補が課長の冴子と意味深な会話をしているのに聞き耳を立てる。が、そこに出動命令が。長谷川に命令されて和樹は意気揚々と出動する。

が、事件はあっさり解決されたという。帰ろうとする二人に長谷川から通信が。武器の取引現場に急行しろという。長谷川は自分が何とかすると言い、静観を指示。和樹は若干の疑問を感じつつも命令に従う。


現場には藤咲組組長の竜二と謎の女が別々に登場。竜二は女の要請でカタギを巻き込むなと言ってヒロシとヤスを退かせる。遊馬も組長は気に入らないが、表向きは従っておく。…ちなみに和樹は女が現れるのに気付けませんでしたとさ(笑

そして長谷川から和樹に鎮圧を指示する通信。メタな話残った奴らはエキストラだったりする。あっという間に捕縛されるカーライルシンジケート構成員。

遊馬とネアルは現場から逃げようとしているスーツを着込んだ企業家風の男を見つけ、追跡する。男の前でまともな会話ができないネアルを無視してとりあえず遊馬は男を問い詰める。
「く、くそっ、カーライルの腕利きの護衛はどこに行ったんだ。サツが来たらブツだけ持っていきやがって…たしかに“護衛”だよ。ブツのな」
男、ジャーキンはのらりくらりと追及をかわしながら自分の事情(脅迫されたとか、藤崎組との抗争では使用しない契約だとか)を説明する。迷惑をかけたからと舎弟の治療代にするといいと言ってジャーキンは遊馬に金を渡す。ネアルは何とかレイチェルを知らないかと聞いたものの、裏社会で有名な腕利きの女という以上の事はジャーキンは知らないようで、そのまま去ってしまう。

ルーラーシーン

女と藤咲の会話。
「そろそろ頃合いです」
「さて、こちらは君に借りを作ったままです。貴女の望みを聞きましょうか」
「…部下を救ってやりたいのです」
「そう言うと思ってましたよ。任せて下さい」

リサーチフェイズ

緑川が逮捕したシンジケートの下っ端を護送しようとすると、護送車がミサイルで吹き飛ばされる。緑川は軽傷で済んだが、彼らは全滅。和樹は緑川の様子が少しおかしいのに気付く。
「口封じってこと…?」

ネアルはレイチェルがカーライルシンジケートに吸収されたマフィアの幹部でシンジケートを嫌って非常時だけ仕事をする事を条件にシンジケートを抜けていた事を知る。そして彼女と“ハンス”が接触していたという事も。そこに“誠実な壁”としてのレイチェルから通信が。
「久し振り、と言うべきかしら」
「次に会うときは、お互いの仕事(スタイル)を通しましょう」

空気を読めないネアルの台詞は割愛(ぉぃ
なんというか完全に決別の電話になっていたのは気のせいだろうか

更にネアルは“ハンス”がレイチェルとネアルの事を考えて敵対せざるを得ない二人の事を想い、情報を伏せていた事を知る。そして、レイチェルからネアルに情報を伝えるように脅迫されていた事も。“ハンス”はネアルに次の取引現場を伝え、倉庫への地下通路を教える。

遊馬は藤咲が長谷川と警官時代、同僚だった事を知る。そして組の為に、今でも彼女と親交を結び、司法取引や情報のやり取りをしている事を。藤咲が現れ、女との取引の条件を伝える。それは、ある女性を助け出し、ブラックハウンドに連れていく事。耳を疑う遊馬だが、他ならぬ組長の頼みごと、例え個人的に嫌っていようが、断る事はない。ヤス、ヒロシ、その他舎弟とともに女性が捕らわれているビルに突入し、見張りを蹴散らして紳士的に女性を救出する事に成功する。

…他のPCの進行(特に和樹)が遅かった関係上、暇だったPC3が舞台裏で彼女を口説くとか言い出した上に成功しやがったのは見なかった事にしてやるZE☆

和樹は長谷川が藤咲組とのパイプを持ち、カーライルシンジケートと藤咲組の属する河渡連合とのバランスをとる事で治安をある程度守ろうとしている“ピースメーカー”の異名をとるキレ者である事を知る。そして、ブラックハウンド内のカーライル・シンジケートの内通者、緑川を泳がせ、偽情報を流す事で均衡を保とうとしていた事も。緑川は妹を盾に脅迫されていたのだ。

パトカーで警邏中に、緑川は真実を知った和樹に銃を向ける

が、そこに長谷川登場。一瞬の隙を突き、「クイックドロウ」で銃を抜き、緑川が撃てないのを看破する。そこに遊馬登場。彼が救出したのは彼女の妹の緑川伊奈だった。…おじさま、とか言って腕にしがみついてるのは見なかった事にしてやるZE☆

だが、緑川は自分は許されない事をしたと言って神業「不可知」を使用して退場。

長谷川は和樹に次の取引現場が分かったと告げ、遊馬にはにっこりとほほ笑んでこう言った。

「協力してくれますか?N◎VAの一市民として」


クライマックスフェイズ

倉庫は長谷川指揮下の機動捜査課隊員で包囲される。
そしてネアルは地下通路で倉庫内に侵入、が、そこに和樹、遊馬、長谷川が扉を開け放ち、照明がつく。

倉庫には三人の男女。

「ようこそ、諸君」

そこにいたのはジャーキン。だが、PC達はもう気付いている。彼はカーライル・シンジケートによって消されているはずの男である。

「ジャーキン?あぁ、あの男か。彼は強情でね、消えてもらったよ」

そう言って“ジャーキン”は緑川の肩を叩く。緑川は最近、犯人を追跡中に 誤殺していた。その身元不明の男が、ジャーキンその人だったのだ。つまり、誤殺ではなく、シンジケートの脅迫で殺害したのだ。

「私の名は“顔の無い男”レイモンド。せっかく手に入れた顔だ。君らに潰されるわけにはいかんのでね」

レイチェル「私は私の仕事をする…」

「(長谷川に)君の部下には私の子飼の傭兵で十分だ」
長谷川「…くっ…後は任せたわよ(シーンから退場)」

戦闘

RLの手札が酷い事に(Aとか絵札とかゴロゴロ)なっていたので戦闘そのものもなかなか酷い事に。A使用の達成値21に対してPL側に神業防御を使用させたりしましたが最終的に緑川、レイチェルが無力化され、戦闘は終了。

※レイモンドは神業のみ使用で、戦闘には参加しない。終了後はエキストラ扱い。

が、影武者が「チェンジ」を使用。レイモンドは影武者だったことが判明する。レイモンド自身は「不可触」で自分の汚名を雪ぎ、そのまま幹部の一人として活動する(舞台裏

偽レイモンド「馬鹿め…私はレイモンド様の影武者。いつかわが主君と相まみえよう」

軽傷を負った長谷川が登場。傭兵達は彼女の「制裁」「とどめの一撃」と部下達の活躍によって全滅している(舞台裏

長谷川は遊馬に対し、「ファイト!」を使用。「不可触」で緑川の経歴を洗浄するよう頼む(緑川は自分に「制裁」を使用してID剥奪状態 ※妹を「犯罪者の妹」にしない為

※N◎VAでは市民IDを持たない人間は存在しないのと同じ事になる。極論を言うと、殺害しても公的に罪に問われる事は無い

そして長谷川は偽ジャーキンと傭兵達だけを護送するよう指示。ネアルとレイチェルを残し、機動捜査課は撤収。遊馬も退場する。そして、長谷川がちらりと去り際に見た先では一台のリムジンが走り去った。藤咲組の御紋が付けられていたのは言うまでもない。

…で、ネアルはレイチェルに愛想尽かされましたとさ…

エンディングフェイズ

・日常と言う名の非日常

ネアルは独り部屋で呆けていた。ドアがノックされる。見慣れない一人の女性。白いワイシャツに青のスラックス姿で赤いネクタイをしている日系人だ

「やあ、ネアル。“僕”だよ」
「…私が、ハンス。驚かせちゃったかしら?」

「女ダッタンデスカー!」

「あら、一度も私が男だなんて言った覚えはないんだけど?」

…さーてと、“ハンス”こと彼女、小宮玲がネアルをほっぽり出すのはいつの事でしょうか…早い方が被害が少ないよっと(笑


・どこか違ういつも通りの日常へ

緑川と和樹は課長の千早冴子の前に立っていた。

「二人ともよくやったわ。大変な事件だったわね」

二人を労う冴子。だが、緑川は複雑な顔をしている(彼女は本当の事を報告書に書いていた。そしてその報告書を受け取り、冴子に提出したのは長谷川である

長谷川はいつも通り、デスクにかじりついて書類整理をしている。だが、和樹はもう知っていた。彼女がポケットに忍ばせているセレクタリにはひっきりなしに着信があり、ポケットからのびているイヤホンがそのセレクタリにつながっている事を。そう、彼女の真のハンドルが“ピースメーカー”である事を。

緑川「け、警部補!あれはどういう…!」
長谷川「何の事?まぁいいわ、あなたたちにルーキーを一人預けたいの」
トンと書類を揃え、少しだけ、待って頂戴ね。長谷川の口癖だ。
長谷川「巡査!ちょっと来なさい!」
???「は、はぃっ」

和泉はその姿にデシャブを覚えた。そう、あれは緑川がルーキーだった頃だ。

理奈「い…伊奈!?」
伊奈「お姉ちゃん!」
理奈に飛びつく伊奈。
理奈「ちょ、これ、どういう!?あぁ、伊奈っ!?」

同僚「あーぁ…災難だなぁ、“ポリスマン”」
同僚「ところで、止めなくてもいいのかい?」

和樹はそっと長谷川を見た。手にした書類の題がちらりと見える。「ドライアイについて」和樹は苦笑するしかなかった。“昼行灯”を演じるのも、楽ではないらしい。


・同族嫌悪か思想の違いか

遊馬はアジトでくつろいでいる。あの一件で彼は組内での株を上げていた。藤咲の覚えめでたい“カーウボーイ”と言えば組で知らぬ者はいないだろう。もっとも…

ヤス「てぇへんです!だんな!」
「……」

いつまで経ってもヤスは「ボス」と自分の事を呼んではくれないようだ

??「おじさまーーーーっ!」
遊馬「ぶっ」
伊奈「ふふっ、私、ブラックハウンドの機動捜査課に入ったんだ!おじさまを捕まえちゃうぞ~」

自分のした事はしっかり自分に返ってくるって偉い人が言ってた



以上。レイモンドの身柄を除けばベストエンドです。もっとも、レイモンドの影武者を取引現場で殺害しない限り、最終戦闘に本体が登場しない為、ほとんど殺害或いは捕縛は不可能でした。ほとんどRLによる誘導なので減点対象とは言えませんね。敢えてベターなルートを言うなら、和樹が彼を捕縛→「買収」で釈放→最終戦闘で影武者→失敗の責任を拭えずにカーライルシンジケート内でレイモンド粛清でしょうかね

こんな感じでしたよ。前回のコピペ改変とか言っちゃダメー!

ねこねこファンディスク4

当サークルはねこねこソフト様を応援しています。